ブログにも同じ内容を書き込んでいますが、マイク製作会の基板(回路図は過去の書き込み参照。23mmが前田さんの回路、18mmが蝦名の回路)で作ったマイクを、内田@群馬さんがDEQ2496で使って動いたと教えてくれました。DEQ2496の回路図は不明ですが、DCX2496と同じだと推定すると15Vで電源側の抵抗は1kΩで動作していることになります。そこで、どのような動作をしているのか確認してみました。ファンタム電源電圧は、ファンタム電源アダプタの昇圧コンバータ基板上の半固定抵抗で電圧を変えました。そして、差動FETの全電流、マイクカプセルの電流と電圧を測定しました。12Vと15Vでは、DEQ2496相当の回路でも測定しました。結果を図に示しますが、ファンタム電源電圧が24Vでもマイクカプセルの電圧が1Vを超えていて、このあたりまでは安定に動作しているようです。15V、12Vになると、マイクカプセルの電圧が0.5Vを切りますが、マイクは12Vでも ちゃんと音を拾っていました。DEQ2496相当と通常の使い方では、大きな差は見られませんでした。電圧が下がると電流が低下して感度が下がりますが、24Vくらいまでであれば使えることが分かりました。また、12Vでもマイクの音をちゃんと拾っていて、予想外に低い電圧でも使えるようです。どうしても48Vのファンタム電源が使えない場合の参考になればと思います。
測定お疲れ様です、ありがとうございました。 ディスクリートで組んでいた時は、差動回路はFETの定電流源を使っていて、供給側の内部抵抗も6.8kだと思い込んでいたので 48 V 必須と思っていました。 内田@群馬さんの報告を見たときは「あれ?どうなっているんだろう」と思っていましたが、24 V以下でもでもきわどく動作するんですね。