前田さんがジャズの録音でクリップしてしまうということで、それに対応するため基板を作りました。ゲインを下げる方法としては1.差動の片側の入力を接地してゲインを6dB落とす(今まで作った基板を流用可)、2.差動出力の反転、非反転の間に抵抗を入れる(今まで作った基板を流用可)、3.差動のソース側に抵抗を入れる(基板を作り直す)があります。前田さん的に1は不可ということです。かといって、2だと負荷が重くなり過ぎて音質が劣化する可能性があります。そこで、3の方法を採用することにして基板を作りました。部品の数が増えたので、部品ライブラリを修正して詰め込んでいます。
わがまま言ってすみません。 部品数が増えてはんだ付けの難度は少し上がりましたが、自由度が増えてうれしいです。
基板製作会で、前田さんが部品を載せた基板を撮影させてもらいました。事前に試作することができずに人柱状態になってしまいましたが、チップ部品をはんだ付けする作業に慣れていますので、問題なく3枚作ってしまいました。
最初は、惨憺たるものでしたが、少しずつ慣れてきて、部品が斜めに付く、角が出ている、フラックスとハンダ屑が飛び散っている、くらいになりました。 これまではマイクを作成するのに「ヨッッッッコイショッ」と重い腰を持ち上げる必要があったのですが、この基板のお陰で軽いノリで作れるようになりました。感謝感謝です。
3枚のプリント板はほぼ同じ特性の WM-61Aモドキ改を付けて3本のマイクになりました。 このマイク、一寸前に録音したフリージャズのメンバーに『今度録音するから貸して』と言われて取られてしまいました。使い勝手とかレポートをもらう予定です。