私は還暦を過ぎていますが、20歳代で既に巨大な送信管(P270)を扱っていましたので、この掲示板を拝見して世の中には同じような事をする人が居られるんだなあという感じです。私のオーディオ熱は周期的に波が有るようで、今回は3年前から、まずスピーカを整備し直して、アンプは中国製の既製品845Sを使っていましたが、最近自作が完成したところです。今回のアンプは、電源を含めると巨大になる本格的なものと、ミニワットともいうべき極小のものをスイッチ一つで切り替えるもので、2通りの音が楽しめるものです。小さなアンプの、やさしい癒しの音も捨てがたいと思う心境です。現在のスピーカは一見アルテックA7ですが、スコーカはTADの2インチ、自作鉛入りコンクリホーン、ツイーターは日立のアルミくり抜きホーンの物、ウーファはA7と同じ、箱はA7とほぼ同じですがRAMSAのもので丈夫さでは上回り、箱なりが少ない。自作トランス式アッテネータ(力感が損なわれない)。私はアンプの性能の目安を出力管のフィラメント電力を第一に見て、次に電圧を見ます。(何せ上記のスピーカでは0.1W以上必要が無いのです。)そういう点では4−125Aのフィラメント電力は845と同等です。かなり似ています。個性は透明感がより強く感じられ、高域が強調されます。前段はBa一段のみで、インプットトランス使用なのでカップリングコンデンサは有りません。ミニワットとしては出力段までもBaのたった2段です。しかし直熱管である事に価値が有ります。Baは出力管ですら有りません。本日の改修はケミコンを大量追加ということで、200V1000μFを約200個、木箱に入れて、抵抗を通じて充電し、タイマーで5分後に連結する仕掛けです。結果は音像がしっかりして予想通りです。ミニワットも変貌しました。ひ弱さは消え、繊細主体なアンプというところでしょうか?(但しグラフィックイコライザーは必要です)アンプは電源が鳴らしているという説が有りますが、その通りではないかと感じさせられます。B電圧は800V、電流は55mAの軽い動作なのでプレートは赤熱しません。写真の右側にある球は4−250でそのまま差し替えて動作しました。フィラメント電力は約2倍で、音質も強力に前に出る感じなので、ペアにするつもりです。電源部は電子式冷蔵庫の廃物利用、本体は部品取り用としてヤフオクで出品されていた中国製845Sアンプのシャーシ等を利用、9割がヤフオク調達、残りは恵美須町です。右側の木箱が追加ケミコン。マイカコン等も多用しました。Baは電圧増幅段ではシールド要。大量ケミコンはショートさせると超危険、よってこのアンプは外道レベルは4(自己採点)。