久しぶりに出てきました。前の1000TシングルOTLからもう1年以上ご無沙汰です。今回のアンプは関西の掲示板にも載せました807PPモノラルアンプです。回路的にはいつもの低電圧アンプですが、段間トランスと出力トランスを必要以上に大きなものを載せてみました。これは関西で行います「807大会」に出品するもので、ハッキリ言って単なるウケ狙いです。で、そのバカバカしさから外道レベル4として載せておきます。大きなトランスということで、まず段間トランスの大きさは150×150×160mmで重さは10kg、出力トランスは260×180×240mmで重さは33Kgです。よってアンプ全体では約45Kgとなっています。アンプの回路は初段6SN7の2つのユニットで左右の入力信号をミックスしてモノラル信号として次段の6SN7でムラード型の位相反転を行い、6L6GをPPとしてドライブさせています。これは段間トランスが一次、二次ともPPなので特にこのトランスでは位相反転させていません。次に段間トランスの二次側の出力を807をドライブするトランジスターへ送り、その出力で807をドライブしています。なにやら妙に思えるかも知れませんが、B電圧が78Vしかないのでこうしています。そして出力は約3Wです。ということでアンプ規模からすると見掛け倒しのアンプですが、出てくる音は意外と高音がキレイで大きなトランスとして見た目で思えるイメージとは違っています。とかく現在は電力事情から外道アンプには逆風ですが、このアンプは低電圧アンプということで消費電力は通常電圧のアンプよりグ〜ンと小さいです。でも出力からみると・・・・・・・ですね。