前のGTOに続き今度はサイリスタを使ったシングルアンプです。回路的にはほぼGTOと同じで入出力トランスを使った単段アンプですが、ゲートのバイアスの方向が違います。バイアスには片ch毎単三電池1本の電圧で、VRにて調整しています。サイリスタがトランジスタのような動作をする範囲はGTO比べてとても狭く、バイアスのVRでの調整が難しいものとなっています。キチンと音として出てくるのは一箇所のみで、ほんの少し調整がズレると完全に音が出てきません。アンプは50Vで動作していますが、音として出るところではあまり電流が流れないので出力としては低電圧の真空管アンプ並です。音はトランスに支配されているようで、ワイドとは行きませんがスッキリとした音です。ただ音量を上げると独特の歪が感じられます。このようなものでもアンプが出来るということは面白いですね。今後これを応用してPPでパワーアップしたアンプを作る予定です。