先月の"彩球アンプの会"の講演で出だし電子レンジの電磁管(マグネトロン)の話が出た。マグネトロンの言葉は知ってたが動作原理までは?だった。ちょっと昔の教科書を読み返した。…今ではISMバンド2.4GHz帯限定だがキャビティ共振構造付きの発振専用管だそうだ。磁石が付いておりこれで電子をF=IxBでクルクルさせる。円形状に並んだプレート空洞共振構造が複数ありこの共振空洞の入り口を電子ビームが周回する内に発振状態が継続されるのだそうな。?中にはクルクルしすぎてカソードに戻ってカソードに激突しカソードを加熱する電子もあるらしい。てことでプレート損失に加えカソード損失も全損失の5〜10%程あるらしい。いずれにせよ、電子レンジのマグネトロンをオーディオに流用できるかと考えたが無理だろう。
こんなことを書くと、村嶋さんが以前ライトハウス管でアンプをつくったよと言われるかもしれない。ライトハウス管は板極管ともいわれ、リードインダクタンスを減らした3極管構造管なのです。前出の磁電管は構造上2極管でグリッドがないのです。ということで磁電管(マグネトロン)はガンダイオードやエサキダイオードと似ていると言えるかもしてない。
マグネトロンの使い方:磁石をかち割って整流管として使う。できないことはないけどやる気がしないだろう。
どっかのHPだと磁石は簡単に取り外せるらしい。ここで一句。”マグネトロン、磁石はずせば、ダイオード”
なんかはどうでしょうか?
ジャンクでプランジャー構造のクライストロン、たまに見かけます。速度変調管?まだよく理解してません。
でも、どうもグリッドはプラスブリッドで電子加速用に使い良く見かけるシャンクは1Wほどのもなので本来機能以外の使い道は?。お飾りにしかならないかも。
よくジャンクで見かけるものはこの手のものらしい。出力1W程度。この手のものはチッこいながらもG1で電子を加速させる(速度変調だから当たり前だが)動作で**トロン、加速器を持っている。これでオーディオアンプ応用は?なのだが。