折りたたむ
『・・・そこで、安直に3結を試してみたところ、結果はたいそう悲惨なことになりまして、まずは、ハムが盛大に・・・・120HZのハムが部屋を満たす!結果になりました。いろいろ試行錯誤の結果200マイクロ・500Vの電解コンデンサをB電源に追加しハムをに押さえ、更に、NF抵抗を並列に追加して落ちたNF値を若干もどしたところ、ハムはまあまあのレベルへ落ち着いたものの、今度は低域がふにゃふにゃになってしまいました。 オーバーオールNFアンプではSDは効かないというお話でありましたが、このふにゃふにゃ低音には我慢が出来ず、思い余って?超3結化のために過日買っておいた1N4007を2個、B電源に入れたら、なんと、低域が締まって、明らかに低音が出ます! オルガンの音程もしっかりきこえるのみならず、気のせいか?中高域まできれい(ちょっと人工甘味料の甘さに通じたものも感じますが・・・トランジスタ・アンプ的?)になってしまいました。
どう考えても、逆流が起きるはずの無い回路なのに、ダイオードが音を変える・・・・・こんなことが起こるから、アンプいじりは止められないなあ・・・・と思っています。』
2回目はTU−870(6BM8シングルアンプ)を改造して超3結V1アンプにしたものです。この時は最初から1N4007を4本入れてしまいましたので、差というものは調べていませんが、なかなかに良い音のアンプで、現在、我が家の70インチスクリーンに投影するミニ・シアターの主アンプとして土管に入れた16cmシングル・コーン無指向性スピーカーを駆動しており、2.5Wmax×2基のくせに、全くパワー不足を感じさせないびっくりアンプで気に入っています。
3回目は、最初に言及したTU−877改造アンプで、これは最終的に超3結V1アンプに改造しました(安全装置としてKT88カソードに0.1Aのヒューズを入れてあります)。この時には既に出力トランスをソフトンさんのRコア・20Wトランスに換装してありましたので、最初はSDの採用は止めていました。トランスがそこそこ大きめ(とは言っても2.5KΩ時7H、3.5KΩ時13H程度のものですが)でしたので要らないと思っていたのです。けれども、後日作成したKT88UL接続のPPアンプ(サンバレーSV275 Ver.2 38W×2)と比べると、相当の差があり、対策の一つとして(多賀さんの書込みで刺激されたこともあって)、SDを出力トランスの入り口に入れてみました。その結果、私には低域から中域まで、よりクリアーになって、効果があったと判断しています。ただし、スペースの関係でSGにはダイオードを入れられませんでしたので、SGに現在付いている発振防止の300Ω抵抗を外してスペースを確保し、ダイオードを追加してやる方が好いのかもしれません。
いずれにしても、今回のSD付与効果発見?は、なんと低域ではなく、LOCALな中高域の差!として現れており、超3結アンプの強烈なNF効果によって?(少なくともシミュレータ上では)出力端での最終出力にはほとんど差が出なくなっているのも事実です。従って、あくまでも一つの仮説としてでの提案です。ただ、これだけLOCALにゲインや位相が変わるのなら、ループ内の高域のダンピングが向上して、その結果低域がすっきりしている・・・・のかもしれませんね。