線材やRCAピン(接点)でも音は多少劣化しますが、VRが一番劣化することがわかりました。原因は抵抗体の質でした。VRは抵抗体による固有の音がすると共に、低抵抗側での音質劣化が激しく、A型VRで全抵抗値の30%、B型で50%くらいを超えると音が劣化してきます。つまり、B型のほうが音が良いという事。改善のため、図のような補正回路を組みました。R2,R3を入れる方法は既知のやりかたですが、R1とR4は初めて見ると思います。R1とR4はVRの低抵抗領域を減らすために入れました。同時に、きちんと説明はできませんが、VRの抵抗体の抵抗変動を減少される働きもあるのではないかと考えています。これらの抵抗を入れたことにより、本アッテネーターは、手持ちの、CDS/リードリレ/機械式ロータリーSW、タイプよりも音は良いと思います。
ただし、絞りきれない、VRを回した時の音量変化がリニアな感じではない、という弱点があります。