2月の町田OFFで本機を発表し、好評を得て安心しました。実は、町田OFFでも詳しく説明していなかったのですが、本機では新しい治具を使って開発を進めました。音が評価されたのはこの治具のおかげという側面もあると思います。以前から、図1に示すA(入力信号)とB(NFB信号)の音を聞き比べたり、C(AとBの差)を音として聞くにはどうしたらよいのか、と考えていました。そして、図の上に示したクリスタルイヤホンにテスター棒を取り付けた治具を開発しました。クリスタルは圧電素子なので高インピーダンスかつ極性はありません。また、Hifiの必要はなく、差がわかるレベルあれば十分と考えたからです。本アンプでは、治具の結果を受け、部品の選択、アースインピーダンス低減、等を行いました。これから電源開発に着手します。試しに手持ちのオペアンプを測定したところ、図1に示す回路(ゲイン10倍)では全滅でした。図2のユニティゲインでは、MUSES02,MUSES8820,OPA2604以外は全滅という結果になりました。ご参考まで。