約10年前に製作した無帰還アンプを、今回のプロジェクト基板に載せ換えてリメイクしました。当初は基板の乗せ換えのみを行う予定でしたが、各所の劣化や不良がひどく、「よくまともに音が出てたなぁ」という状態でしたので、思い切ってオーバーホールを行いました。今回のプロジェクトではみなさんFETファイナルで製作されているので、私の2台目はBJTをファイナルに使用してみました。使用した石は2SB1647/D2560で、秋月で安価に入手可能なダーリントンTrです。試聴した結果、FETに比べて明るい感じの音質で、それでいて無帰還の特徴も味わえるアンプに仕上がったと思います。ホコリだらけだった見た目もキレイになり、気持ちよく運用できるアンプに生まれ変わりました。今度の三土会に持って行きます。
基板を渡してからそんなに時間が過ぎたと思っていなかったのに、完成しているとはすごい。アンプ作りは完全にベテランの領域ですね。三土会で聴かせて下さい。
蝦名さんにベテランといわれるとこそばゆいですね。今回、10年前に作った物を久しぶりにじっくり見ましたが、それはそれは酷い出来でした。テンプラや剥離しかけが、ざっと見ただけでも数箇所あり「よくこれでマトモに音が出てたなぁ」と言いたくなるような感じでした。自分で言うのもなんですが、10年経って少しは上手になったかな・・・という気がしました。しかし今回、同じ基板で二度目の所為か、さほど苦労はありませんでした。アクティブサーボを省略したこともありますが、部品点数もそれほど多いとは感じませんでしたし、部品表をしっかり作ったせいかあまり悩まずにスイスイと組みあがりました。オーバーホールではすべてバラバラにし、シャーシもコンパウンドで磨きましたので新品のようです。端子が上向きだったブロックコンデンサも、逆さまにしてケース内に端子を収めたので安全性も向上しています。オフセットも本日ちゃんと調整し、SP端子でのDCは±3mV程度に収まりましたので、ポップノイズも皆無です。アイドリング電流は0.47オームの両端で110mVぐらいになるように調整しましたので、200mAチョイぐらいですね。昨日から聴いていますが、安価なBJTもなかなかいい音で、コストパフォーマンス高いです。C4495といい、サンケンいい仕事してます。次の三土会をお楽しみに!