今回のマイコンには、A/Dコンバータが乗ってます。都合が良いことに、現在未使用のポートにもA/Dの入力がありました。RCAの入力に、マイコンの電源(5Vです)を入れて、基板のPWR端子(A/Dのチャンネル7)を、RCAの出力につなぎます。A/Dコンバータは、10ビットですので、分解能は1024しかありませんが、ATT最大の重みのー32dbの場所では、0.025倍ですので、24bitもありますので、なんとか計測が可能だということで、テスト機能を追加です。試験モードを3つに増やしました。1.AUTO SCAN TEST 旧来のオシロで観測するモード2.MANUAL ATT TEST 設定中のATTの量で、ADを計測し表示 手動で、ATTを回しながら計測できる 個別のATT値でのADを見ながら、ATT量の前後での違いを見る3.AUTO ATT TEST −0dbからー63.5dbまで、自動で計測し、一個前の A/D値以下であれば、よしとする。 単調にATT量が増えていることを、自動で計測する 3.の自動計測で、ほとんどのATTの動作不具合は見つけられます。オシロが無くても、テストクリップ3本で計測可能!!!
A/D値は 0から1023の1024分解能です。−3.0dbですと、0.708倍ですので1024*0.707= 724では、大きめの値ですが、出力端子に、アンプをつないだりして、5kΩになっておらず、5kΩより大きな値ですので、A/D測定値も大きめに出ます。自動計測では、一個前とのA/D値の比較で、単調に減っているかをみており、A/D値=dbでは判定をしておりませんので、問題なく測定が出来ます。
試験時の液晶表示の動画です
圧縮データ(zip形式) : img20170917112707.zip -(1364 KB)
三土会で紹介してもらったばかりなのに、すごい機能を追加してしまうとは相変わらずすごい。これで動作確認が簡単にできるようになりますね。こんなに使いやすい機能満載のアッテネータを使えるのは嬉しいです。
すごい!
テストリードは3本必要です。GND(黒)PC2,PC4の間にGNDのスルーホールから引き出します。+5V(赤)C3近くの5Vのスルーホールから引き出します。PWR(計測端子、黄)、基板名称のシルクの、L文字の近くのスルーホールから引き出します。写真左上 右チャンネル計測配線写真右上 左チャンネル計測配線−32.0dbで、A/D値が25−32.5dbで、A/D値が23ちゃんと、差が出ていますので、減衰は測定できております。
自動計測での欠点は、ATT量を1ステップ増やしながら、、A/D値が同じか、−になっていればOKということで、良と判定してます、入力値がずーっと同じ(断線して0とかでも)GOODと判定します。ですので、MANUAL ATT TESTで、大雑把には、A/D値が取れているのを確認してから、AUTO ATT TESTを掛けて、良/非の判定を行う必要があります。
一部のATTの抵抗を、試験的にショートさせて測定させました。今回は、−52.5dbの処で、減衰の非連続性を発見したので、ERROR判定です。
これって、エラーが出た時にそこで止まってしまいますか?今回の制作会では問題にならないですが、自分で抵抗を組み合わせて作った時に、微妙な所で逆転する可能性があります。抵抗の付替えもできないので、エラーが出た時に一旦止まって、どれかボタンを押すと続けるみたいな機能もあるといいかもしれません。将来、余裕があるときに検討するくらいでいいかと思います。
AUTO ATT TESTでは、減衰特性に問題があると、停止します。その場合は、MANUAL ATT TEST で計測して、人間が判断してください。