先日、基板製作会に参加させていただき、無事に基板が送られてきました。オペアンプ駆動のオーバーオール帰還FETアンプの基板です。部品を乗せてモノラルで試作したところ、無難にアンプが完成したのですが、これではつまらないので、お遊びで回路をちょっといじって終段無帰還にしたところ、f特がガタ落ちしました。こんなものなのでしょうか?具体的に言うと、スピーカー側からオーバーオールの帰還をかければ、100kHzぐらいまでフラットな特性なのですが、オペアンプの出力から帰還をかけると20kHzぐらいからガタ落ちします。電源は東栄J121W(12V1Ax2)の10Vタップを整流平滑したものを安定化せずに使っています。±14.5VDCぐらいです。この回路で、広域を伸ばすにはどうすればいいのでしょう?
f特を添付します測定はアナログディスカバリー2です。青い線はオペアンプの出力黄色い線はスピーカー出力ですダミーロードは8オームのメタルクラッド抵抗です。
回路図を添付します赤い線が基板上の帰還回路青い線が、今回改造した回路です
オペアンプの6ピンと、R8、R4の接続点にコンデンサオペアンプの6ピンと、R9、R7の接続点にコンデンサ2個のコンデンサを追加してみてください。オペアンプが元気なら、少し特性は伸びつと思います。コンデンサは、耐圧は6V以上で、容量は、10μもあればよいと思います。
この回路定数だと150kHzくらいは伸びるはずですね。岩野さんの書いているように、コンデンサを追加してみると原因が分かるかもしれません。一番可能性のありそうな、R8とR9の数値は大丈夫ですか?
実装まで行きましたね。すばらしい。2SK3419は入力容量がおよそ10000pfありますから、オペアンプの出口からゲートまでの抵抗が約1kとすると16kHzのカットオフになります。R8,R9を小さくしたいですね。R8,R9をとりあえずショートしてみて寄生発振が出ないかどうか見てはどうでしょう。
肥後さんのおかげで楽しんでおります。ありがとうございます。発振止めの抵抗をショートしましたが、あまり変化はありませんでした。蝦名さん、回路図の定数どおりの部品が付いてました。岩野さん、ご指示のとおりCを加えてみました。手持ちの(一番最初に見つかった)部品で、47μ25Vの電解です。特性が「劇的に」改善しました。ひゃっはー!しかし、この終段って、窪田式0dbアンプとほぼ同じ回路のはずなんですけど、窪田式にはこんなCは入っていません。使っている石が違いますけど、窪田式の特性もこんなものなのですかね。ありがとうございました。
窪田式0dbアンプの回路はこうです。
2SK3419 9770pF2SK1056 600pF2SJ555 4100pF2SJ160 900pFもともとが、電力スイッチング用と、低周波アンプ用の違いがあります。この、重い入力容量を押し切れれば、バカスケに対抗できます。
Q1のゲートのドライブをみると、D1がいるので、-側に振る時はオペアンプが引っ張ってくれますが、+がわに振る時は、R4でのみ引っ張り上げますので、根性無しです。ー側もしかりです。ですので、オペアンプの出力から、R8に向かって+でもーでもドライブするように、コンデンサをいれたと言うことです。
パスコン的意味合いがあるCなんですねこういうことは経験のない私には思いつかないことです今回、このFETを使ったのは、昔買っていっぱいあったからですw手持ちでは、K1530(Ciss=900pF)とかK405(Ciss=430pF)がありますが、たとえばこれらを使っていれば問題なかったんですね今までテキトーに石を選んでましたが、これからはデータシートを良く見ることにします勉強になりましたありがとうございました