ちょっとしたことで15CW5を手に入れたのでまだ手をつけていない超三を作ることにしました。とら猫さんの回路の丸写しではつまらないので、何かないか・・とMT管のストックを眺めていると、6BN8がたくさんありました。もしかすると使えそうなのてこいつにしました。前段は6BN8の三極管でCRで15CW5ですが、これではなんの変哲の無いアンプですが、6BN8の検波用の二極管を使って15CW5のプレートから6BN8の三極管のプレートへ給電しました、シャーシだけ作って、回路図も描かずに秋葉に買い物にも行かず、引き出しの中のジャンク部品だけで作ったにしてはすこぶるまともです、音は元気の良い音で、高音に特徴があって思ったよりも低音が有ります。長く聴いていても疲れないようです。宇多さん、この回路超三ですか・・・ネ、それとも超三・・・風こんどのお寺に持ってよきます。
終段のプレート出力振幅を自分のグリッドに戻す P-G 帰還による局部 NFB の一種で、明らかに超三結回路の仲間です。 この回路の源流というか、歴史は古いのですよ。 昔の五球スーパーでは、五極出力管の終段プレートから、前段電圧増幅段のプレートに1MΩ経由で軽くかけた例があり、この P-G 帰還を「ラーメン帰還」と呼んだそうです。当時は一般にリップル・フィルタがショボくて、ハムが増えるので嫌われもしましたが、抵抗一本で得られる P-G 帰還の音質的効果を積極的に認識して採用した人が、少なからずいたのですね。 「ラーメン帰還」の語源はラーメン(柳麺)ではなく、回路の形から四角い骨組み構造物 Rahmen [独語] を連想・・・建築士さんが命名したのかもしれません。 帰還回路の抵抗1MΩを 6BN8 の二極管に換えたから「吉田式ラーメン」かな。 二極管の抵抗値が不明ですが、スピーカのインピーダンス・カーブに沿って低音と高音が持ち上がり、明らかに元気のよい音に変わったから、昔の1MΩよりは低い感じです。 また二極管の非直線性にて、抵抗とは別の効果があると思われます。 (可変)抵抗による P-G 帰還との切り替えを装備して、音質やらゲイン等を比較したり、いろいろ楽しめそうですね。