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球アンプ分科会掲示板(超三結アンプ)


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画像タイトル:6LU8超3アンプ回路図 -(115 KB)

6LU8超3V1アンプを製作して 坂川 典正 2005/05/27,08:56 No.488
 TU−870改6BM8超3(V1)アンプ、TU−877改KT88超3(V1)アンプを作ったのでALL真空管で何かを作ろうとしてネットで探していたら、米田聡さんの記事(ttp://w3.quake3.jp/sushi-k/goku/goku46.html)が目に入りました。6LU8という球は管球王国で見たことはありましたが、シングル時、出力約4W、ソケットは安くありませんが球そのものはうんと安価で、何よりも発表されている、その諸特性が素晴らしいのに引かれました。米田さんのアンプは初段にオペアンプ+ドライブトランジスターを使い、出力と帰還管に6LU8を使うというものでしたが、しかしよく考えると前段のオペアンプ+ドライブトランジスターの歪が局所NFの効果でほぼゼロとして、後段の歪がそのまま出てきている筈の回路でトータル歪が1W・1kHzで0.15%・・・・・・ということは、言い換えれば後段も局所NF(回路シミュレータ上でほぼ30dB)のため、極めて少ないことを意味しているということになります。そこで、真空管最後の世代?の私としては扱いなれないオペアンプ等を敬遠して、元祖上條さんの使われた6EJ7と組合わせることとしました。シミュレータ上で調べたところ、5極管へのDCサーボ特性が、商用電源の電圧変化に対して有効であることが判ったため、実用上問題が少ないと判断したことも大きな要素です。なお、前段単独の歪を出来るだけ避ける為に、6EJ7のパスコンは入れていません。

 しかし、出来あがったアンプは先に作った2種類の超3アンプのクリアーかつ充実した音質に比べ物足らない結果でした。そこで、トランスをTU−877付属の7Hくらいのものから春日の10H級、ソフトンさんのRW−20(7H)と変遷し、最終的にタンゴ(ISO)のSX−20S(17H位)にして低域の充実をはかりました。

 その結果、低音に関しては満足しましたが、本来の音にまつわり付く「余分な音」がトランス交換、電源コンデンサ増量etcで色々試みたのですが直りません。そこで、寄生発振を疑い、皆さんの記事を参考にして出力段のコントロール・グリッドとスクリーン・グリッドに発振防止の抵抗を付与したところ、やっと「余分な音の排除」に成功し、完成に漕ぎ付けました。超3V1アンプは超高NFのため、このあたりは音質に大きな影響が出易いようです。
 
 余談ですが、超3アンプで音質が気になる人は、このあたりを疑うべきなのかもしれません。(オーバーオールNFの場合では20dBでも実現はなかなか難しいと聞いていますが、超3V1タイプでは約30dBですからローカルNFとはいえ発振対策をされている方がいらっしゃる理由が今回よく判りました。6LU8もテレビ球ですから高周波特性は良いのでしょう。)

 なお、カソード抵抗は1000Ωで470μFのパスコンを組み合わせた状況でエフ氏の周波数特性解析ソフト及び無線と実験社のCDにより4Hz以上を確認した範囲では、4Hzでのゲインは+0.4dB、8Hzでは+1dB、17Hzで+0.3dB、61Hz以上でフラットということで、16〜17Hという比較的大型のトランスを使った場合、残念ながら小さなピークが6〜8Hzあたりに残っています。しかし、低域ヒアリングテストで良く使っているグレン・グールドのブラームスの間奏曲がシングル・アンプとしてはバランス良く鳴っているので、このままとしました。ちなみに、ソフトンRW-20との組み合わせ時データで最大出力4.1W/3%歪/1kHz、0.7%歪/1W/1kHz、DF=6.8/1kHz/0.125Wを得ています(ソフトン善本さんの手法による「歪率+ノイズ」測定結果)。
 前段をトランジスタ1段で作った前2作に比べるとやや歪は大きいものの、ほぼ御本家上條さんの6EJ7+6BM8の歪特性によく似ており、満足しました。

 最後に30年ぶりの完全自作アンプに際して、多くのデータを参考にさせて頂いた米田聡さん、上條さん、宇多さん、善本さんほか多くの方々に感謝します。


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