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球アンプ分科会掲示板(超三結アンプ)


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画像タイトル:R結合)回路図 -(8 KB)

超三結EL34Bシングル V1(C/R結合) abo@尾道 2012/02/10,02:49 No.1062
皆さん、こんばんは。初めまして、aboと申します。

真空管アンプは高校時代に6BM8PP・6RA8PP・プリアンプなどを自作していましたが、
最近友人より超三結6V6で聴いているとの情報があり超三結について少し調べました。
これは10年位前に上條さんが考案された真空管アンプの最新技術ということで、
出力段のインピーダンスが3極管より低くでき低域の特性も良くなる大変魅力的な技術ということが分かりました。
高校時代からかなりの期間、真空管から離れていましたので全く知りませんでした。(汗)

で、上條さん、宇多さんのホームページを参考にして、
http://www.sp01.jp/26_747.html を超三結に改造しましたので、
ご参考として改造回路図を添付します。DF(1KHz)は4.4でした。

先ずこの製品ですが、
1.意味不明なスーパーリニア接続?について
「てっきり初段はSRPP増幅回路位にはなっているのかなぁ」と思っていましたが、
何と「初段は12AX7パラ接続の電圧増幅、終段はEL34B自己バイアス(UL接続)の電力増幅、負帰還は無し」
の5球スーパー並の回路構成で、出力を大きくすると歪が多かったです。
中国では「スーパーリニア接続」=「5球スーパー並の回路で出力に比例して歪もリニアー且つ大幅に増える」
の意味かも知れません。(爆)流石、恐るべき中華アンプですね。(大笑)
大型トランス等、部品は良い物を使っているのにこの回路では勿体ないような感じです。

2.B電圧は300V、EL34Bのバイアス電流は40mAと軽い動作なので発熱は少ないようです。
しかし「これで出力12W」はどう考えても無理です。これも嘘っぽいですね。

3.この製品には取扱説明書(保証書)などの書類は一切ありません。
どこかのOEM製品のメーカー在庫を仕入れたみたいです。(保証期間は、初期不良の1週間のみです。)
まぁ〜、改造(修理)するのであれば全く問題無いですね。

さて本題ですが、超三結は最初に宇多さんのホームページを参考にして準超三結 V1回路に改造してみました。
「P-G NFB 併用カソードフォロア・ドライブ回路」に12AX7を使用しましたので宇多さんのような性能が出ません。(涙)
やはり、ダーリントン接続のプレート抵抗(μ/gm)が影響しているように思います。
また、12AX7を12AT7に変更するとゲイン不足になり実用的に不満が残る結果でした。

そこで、何とか純超三結 V1回路と同等な性能でDC回路の安定化や終段の自己バイアス抵抗の発熱を減少できないか?、
色々と考えましたところ良い回路が見つかりました。
この回路の特徴は、
1.VRによるFETのバイアス調整が不要。
2.真空管によるFETのVds保護回路により動作電圧がほぼ一定。
3.電力増幅の入力がC/R結合なので自己バイアス抵抗の発熱が少なく電力増幅部破損の恐れがない。
となります。

まだ、試作したばかりですので詳細なデータは無く最適な部品や定数でもありませんが、
このC/R結合で純超三結 V1回路と同等な性能が可能なのか?や12AX7を12AT7・12AU7に変更したときの特性変化など、何かご指摘・ご意見を賜れば幸いです。
素晴らしい技術を開発された上條さん、詳細な解説・試作等をされた宇多さんに感謝致します。
>> うーん、亜流は・・・ 宇多@茨城 2012/02/10,23:03 No.1063
安保さん みなさん こんにちわ 超三結へのアプローチ大歓迎です。 

(1) ファイナルは五極管接続がよろしいです。 UL では別の球みたいです。
(2) 純V1 ・・・直結はかなり安定で、やってみる価値が十分あります。
  帰還管による P-G NFB の他に、初段にも NFB が掛かかります。
  C/R 結合では、グリッドリークがこの NFB 効果を半減するみたいです。
(3) 純V1 では初段は五極管または FET/BJT 一発とし、動作点調整します。
(4) 電圧帰還管は 12AX7 がおとなしく、AT7 は固め(制動がやや過剰)、
  AU7 はさらに固めながら、直結の場合は動作点調整が困難です。
  ・・・帰還管と初段への NFB 量と配分が変って DF に影響します。 
(5) 騙されたつもりで・・・ダイオードを P/SG に直列に挿入すると超三結に
  限らず、いろいろな条件により音質的に効果がある場合があるようです。
  電源はCをモリモリすると、その効果が顕著になるようです。
>> ご返信ありがとうございます。 abo@尾道 2012/02/11,02:35 No.1064
宇多さん、ご返信ありがとうございます。

1)準超三結 V1回路の改造では5極管接続とUL接続でDFが殆ど同じ結果だったのでUL接続でも良いのかなと考えていました。
  現在の超三結 V1回路(C/R結合)でDF・周波数特性・歪など詳細に比較してみます。
2)初段がFET・TRのとき電源電圧や動作温度が変化したとき、出力管のプレート電流が大きく変動するという内容がありました。
  初段が5極管(スクリーングリッドに出力管のEKを帰還)にすると電源電圧の変化に対して安定するようですが、
  今回は市販品の改造ということで実装上困難です。
  確かにC/R 結合の470KΩのグリッドリークが気になりますが、
  DFは準超三結 V1回路の1.8から超三結 V1回路(C/R結合)の4.4と大幅に向上していますので、この影響は少ないのかなとも考えています。
  (超三結 V3 回路の改造もしてみましたが、DFは2.4でした。)
  ということで、より無難な「(A1) 超三結 V1 C/R 結合回路に改造して転進する (後退する ?)」を選択させて頂きます。
3)純超三結 V1回路は、次回改造機(若しくは自作)で初段を五極管にできるときに採用してみます。
4)今後、12AT7・12AU7に変更したときの特性変化も調べてみます。
5)考え方が古いようで...(笑)、どうもこのダイオードの効果については???。騙されたつもりで試してみます。

それと、この超三結 V1回路(C/R結合)は最適な部品や定数でないことが影響していると思われますが、
飽和する最大出力が想定よりかなり低い、歪も少し多いという問題を持っています。
>> 私のミスでした。(汗) abo@尾道 2012/02/11,10:48 No.1065
「飽和する最大出力が想定よりかなり低い、歪も少し多いという問題を持っています。」の件ですが、原因はパソコンのオーディオ入力が飽和していました。
初めてHandyOscilloを使いましたので勘違いをしました。(汗)
>> もろもろの要素 宇多@茨城 2012/02/11,11:00 No.1066
安保さん こんにちわ
伝統回路とはいろいろ異なるため、各種の比較実験をおすすめします。

(1) 回路比較
 NFB'ed SRPP、V3 では効果不十分にて直結 V1 に限定した経過があります。
 ただし、2A3/45, 300B などローμ三極出力管は P-G NFB'ed カソフォロ・
 ドライブで十分、カソフォロのμが少ないと効き過ぎました。

(2) FET・TR 初段
 直結では出力管カソード電流を初段に DC-NFB しないと変動します。 
 この場合、部品点数が増え、調整も加わるので「拙ページ」では初段を
 五極管に絞り込んだイキサツがあります。
 なお初段は「定電流性」を持つ事が必要で、三極管では効果が不十分です。
 これは、NFB'ed SRPP ドライブでも同様な意味となります。

(3) DF・周波数特性・歪
 私は一般的な回路のアンプとの音質比較が主です。 数値そのものより
 再現性・・・出力トランスの選択自由度、電源電圧のイイ加減さ許容度、
 広汎な出力管の適用性なども要素です。 数値は若干わるいかも・・・ 

(4) 出力
 初段・電圧帰還段の構成にて深い NFB が掛かり、ミスマッチ傾向です。
 負荷のインピーダンスが上がると出力が増えて、フルレンジ一発では、
 ハイローが持ち上がる傾向になります。 ネットワーク補正入りの 2/3way
 では抑制されるけど、ロー側処置がなければ持ち上がります。
 これらが適切量である場合は効果として捉えられるものと思われます。

(5) ダイオードの効果
 抵抗負荷では何も出ません。 連続サイン波でもおそらく・・・
 しかし効果ありとする方が多数おられるから、全くのオカルトではないと
 考えられ、スピーカの構造、ソース、聴取者のライブ臨場経験とその記憶
 などが関係するものと思われます。 効果なしとする方もおられます。 
>> Re: もろもろの要素 abo@尾道 2012/02/11,12:13 No.1067
宇多さん、こんにちは。お世話になります。

(1) 回路比較
 5極管のときNFB'ed SRPP、V3 では効果不十分、ローμ三極出力管は十分の件了解です。

(2) FET・TR 初段
 直結では初段にDC-NFB しないと変動、宇多さんは初段を五極管に絞り込んだ、三極管では効果が不十分の件了解です。
 私も、FET・TRの初段でDCの安定化無しの直結にする件は、何となくですが直流的に不安定(→性能変化や壊れる)の不安を持っています。

(3) DF・周波数特性・歪
 この超三結 V1回路(C/R結合)でDF・周波数特性・歪など調べてみますが、試聴した限りでは綺麗な音質で特に問題が無いような感じです。

(4) 出力
 私のオーディオは低音命(笑)ですので、ローが持ち上がる傾向は歓迎です。
 超三結の低音はパンチ力があり、そして伸びもありますので大変満足しています。
>> 電圧帰還管ほか 宇多@茨城 2012/02/12,03:23 No.1068
こんにちわ アレコレとレビューしていたら下記が見つかりました。

● 電圧帰還管の選択
 私が相当以前に試作した EL34 の直結V1 と C/R結合V1 との DF を =5.7
に一致させた場合の、電圧帰還管の選択は下記でした。(拙ページご参照)

 (1) 直結V1 では 12AT7/2 (μ=60, Rp=10.9kΩ,Gm=5.5mS)
 (2) C/R結合V1 では 6BL8(T) (μ=20, Rp=4.0kΩ,Gm=5.0mS) 6350/2 類似?

 動作電圧等の環境の相違があるとしても、C/R結合V1 では初段への NFB を
増やし帰還管への配分を減らすため、μ/Rp の低い管種を選択しています。
 この比較結果から、直結V1 の方が初段により深い NFB が掛けることが可、
すなわち、C/R結合V1 ではグリッドリークの影響がある訳ですね。

● 五極管による初段
 試作した過程にては、FET/BJT 初段はバラツキなど再現性に問題が残りそう、
拙ホームベージの立場としては追試験される場合の確実な再現性を考慮して、
(敢えて)選択範囲が広く動作が確実な電圧増幅五極管を選択しました。


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