第227回 関東三土会(2021年12月18日)

総括


風が強く寒い日でしたが、いつものように人が集まり、オーディオの議論が活発に行われました。

出品作品

32A8ppトランスレスアンプ 高間 さん
以前発表しているアンプを色々修正しています。電源トランスレスアンプですが、ノイズが大きめだったので100V:100V電源トランスを間に入れています。これにより、ノイズが大きく減り、10mVが1mVになったということです。

資料
出品者のコメント:

AIYIMA A07 改造 蝦名 さん
ブラックフライディーで安かったので買ったということです。そのままでは使えるレベルではなかったので、入力周りを改造しています。また、電源のACアダプタにノイズフィルターを兼ねたケミコンの追加しています。これにより、高音の雑味が改善されていました。

資料
出品者のコメント:
買ったままの状態だと音像が広がり、音像が揺れる感じがあって使えないレベルのように思いました。そこで改造しようと思ったのですが、買った頃は回路図がネットに掲載されていなかったので、基板から入力周りの回路図を起こして改造箇所を決めました。ボリュームは50kBを10kAに、オペアンプ周りの10uFケミコンですが、6Vを作っているコンデンサは100uFのOSコンに、2箇所はショート、残りはUTWRZにしています。オペアンプはLT1364にしました、これにより、音像が細くなり、音像の揺らぎが無くなりました。
電源のフィルタですが、入れると高音の濁りが大きく改善されました。
60W(max)x4パワーアンプ 小高 さん
今回は、電源の配線を工夫することでリップルを減らすことができることを説明して頂きました。リップルを減らすとアンプの音の違いが出難くなるとのことです。次回は、音出しして確認してみたいと思いました。
出品者のコメント:
 
PM-M0841CK+Morrell.MDT44 2way DBスピーカ フローティングマウント仕様 浅川 さん
ネジ止めの穴が無いユニットであり、後ろから引いて固定するのに向いています。小型のスピーカーとは思えない低音が出ているばかりでなく、クリアな分解能の高い音です。繊細さを表現するのが得意な感じがありました。
出品者のコメント:
今回の発表は反省点が二つあります。このPM-M8041CK一発×2で発表しても良かったのかもしれないと思ったのです。欲を出して2ウェイにしたことで思った音として出てなかったかな?という気がしました。ネットワークのコネクションが運ぶ時の振動で緩くなっていたことが考えられます。単純明快なシステムで聴いていただいてから2ウェイに移行すればもっと良かっただろうと思う次第です。
今回も貴重な機会を頂きました。
20cm 2way 土屋 さん
振動板はドライカーボンを弾性接着剤で2層に張り合わせています。ボイスコイルは試行錯誤の結果一層巻にしていますが、インダクタンスが小さくなり4kHzまで再生できるとのことです。センターキャップはアルミの食器を整形して使っています。このため振動系が重くなっていますが低音再生には有利かと思いました。ツィータは1.8kHzでクロスしています。
密閉型なので50Hzから下は下がっていますが、低域を持ち上げるように補正しています。タイタニックのNever an Absolutionの低音もちゃんと聞こえていました。
出品者のコメント:
皆様のご意見など考え合わせると、まだ完成度が低く何か手立てが必要そうです。
いくつか心当たりがあるので改造を進め、来月にでも再度聞いて頂ければと思います。

大創USBスピーカ 石田 さん
大創のスピーカーを2パラ対抗を更にパラにして、4パラで鳴らしています。共鳴管のボックスに収めています。スピーカーのインピーダンスが低いので、TPA3255をパラプッシュにして2Ωでも駆動できるようにしています。大創のスピーカーの素性の良さが出ていて、落ち着いた音で再生できていました。
出品者のコメント:
 2パラをそれぞれ別のアンプで駆動しています(なので中高用にはアンプ4台)。

 チャンデバの電池切れでデモが尻切れトンボになってしまいましたので、次回は違う形でリベンジするかも。

 まあスピーカ作りは面白いです。
SSDAC 128 SSSDP4490 肥後 さん
16bitのSSDACと24bit AK4490を聴き比べしてみました。SSDACは、音をそのまま出している感じがあります。これに対して、AK4490は滑らかな無難な音になっていました。
出品者のコメント:
今回は128倍SSDAC基板の試聴をしていただきました。
この基板は128倍スーパーサンプリングマルチプライングDAC(DAC8820)16bit出力、
16倍24bitAK4490出力、8倍24bitPCM5102出力、およびI2S制御、PCM1702制御出力を
搭載しています。
音の鮮烈さではマルチプライングDACのほうが印象的という人が多かったようです。
単純計算では、128倍16bitよりも16倍24bitのほうが32倍高分解能ということになります。
アンプは以前発表した無帰還A級25W、スピーカーは土屋さんの20p2WAYを使わせていただきました。
 
【製作記事】
http://dj-higo.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-e9f6d5.html
 
【試聴曲】
1.桜咲く頃 中島美嘉
2.IF……  上原ひろみ
3.You are the sunshine of my life Stephane Grappelli(LP Ripping)
4. Without You Tito Nieves
マイク比較 ピアノ連弾録音 前田 さん
ピアノの連弾演奏を録音した音を聴きました。バウンダリーマイク、スタンドマイク、会場の吊り下げマイクを比較しましたが、距離の差が明確に出ていました。今回の録音では、スタンドマイクがバランス的に良好だったような気がしました。
出品者のコメント:
 

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