第五会関東三土会 報告
2000年11月18日
秋葉原は、秋まっさかり。オーディオに最も良い季節かも。
三土会は今回はひっそりと?開催されたのでした。
今回は参加者が今までより少なく、10人ちょっと。
ゆったりとアンプの音を聴けたので、こういうのも良いですね…
トラ猫さんの6080GGアンプ。
今年8月のお寺での試聴会の参加作です。
回路は斬新ですが、音は......??
芦澤さんのトランジスタアンプ。
BSデジタルチューナーのアンプ部だそうですが、
秘密の改造が行われているのだとか。
音は、高音と低音が引っ込んだ、カマボコ型のバランス。
もともとメーカーの方でこういう設計がされているのでしょう。
さて、今回の主役は、クリニック患者のUさん作 6BM8超三アンプ。
なんと鉄製シャーシ!!
参加者全員の羨望の眼差しを集めてました。
Uさんにとって初の自作アンプがこの6BM8超三アンプ、
ヒューズは切れる、電源トランスは煙りを出す、音が鳴らないとトラブルだらけで
3週間悩んだ末にクリニックに持ち込まれたそうです。
どこかに配線ミスがあるはず...
ベテランがチェック中です。
配線ミスでなければ部品の故障なので、けっこう面倒…
ついに間違い箇所を発見!!
何処が違うか分かりますか?
画像がピンボケで分かりにくいですが、
ダイオードが4個、ラグ板の中央部分に接続されていますね。
これではダメです。
これがラグ板です。
金属の板(ラグ)の穴の部分に部品や線材を接続します。
ラグが5個なので、5Pのラグ板と呼ばれています。
このラグ板は、中央のラグの下側の大きな穴にネジを通して、シャーシに固定します。
シャーシはアース(0V)とする場合がほとんどですので、その場合は
ネジ止め部分のラグはアースと同電位になってしまうのです。
このアンプの場合、B電源の250Vになるべき部分が、このラグに接続されていました。
これでは音が出ないですね。
実は、私も最初に作ったアンプで、これと同じ間違いをしてしまいました。
初心者は、注意しましょう!!
間違いを直して、音楽を奏ではじめたアンプと作者のUさん。
自分の作ったアンプで聴く音は格別です。
このアンプ、お世辞ではなくいい音で鳴っていました。
やはり6BM8超三アンプは初心者が作っても安心ですね。
このアンプには、スベトラーナの6BM8が使われていました。
普通の6BM8より少し太めで重く、良い出来です。
アムトランスで、ペアで1600円。
私も会の最中に抜け出して、購入してしまいました。