第十五回関東三土会 報告

20015


だんだん夏も終わりに近付き、涼しくなってきました。
真空管の熱に悩まされるのも、もうちょっとの我慢。
いよいよオーディオの季節ですね。



 

今井さんの、6GW8超三v3アンプ。
初段は6GW8の三極部、帰還管は12AX7とのこと。

超三v3は、超三v1よりも超三らしさ(?)が薄れるため、耳あたりのよい音です。
私(上野)が作成したEL34超三v3アンプと同じ系列の音に感じられました。

超三v3アンプは、初段に三極管を使うか五極管を使うかで、音の傾向が違うようです。
三極管を使った方が、よい音かも...


今回使用したスピーカーは、島田さん作のアルパインDDSユニットを使用したスピーカー。
バスレフダクトを綿で塞いで、密閉にしてみました。
実際には、2phonのダクトの片側だけを塞いで使用しました。


大沢さんのフィールドスピーカー。
数十年前のものだそうです。
今回はユニットだけで箱が無かったため、
会場に有ったフェルトバッフルにセッティングしてみました。
今回は1本しかユニットが無いので、モノラルでの試聴です。

フィールドスピーカーは、永久磁石ではなくコイル(フィールドコイル)を使った方式で
コイルを駆動するための電源が必要です。
今回は、その電源をいろいろと切り替えて視聴しました。

フィールドコイルの駆動を定電圧と定電流で行った場合、定電圧では普通の音ですが、
定電流では音がいきいきとしてスピーカーから音が飛び出してきます。
また、電流を70mA,100mA,120mAと切り替えると、
電流を多く流す方が細かい音まで聴こえてきますが、
好みによっては電流の少ない方が好きな人もいるかもしれません。

また、このスピーカーは不思議なことに、かなり斜の位置でも良い音で聴こえます。

数十年前のスピーカーとは思えない、すばらしいスピーカーです。
現在の技術で、フィールドスピーカーが復活してほしいものです。

大沢さんの、フィールドコイル電源と電流アンプ。


戸張さんの、6082BTLの電源トランスレス、出力トランスレスアンプ。
とてもパワフルでよい音のアンプです。


小川さんのトランジスタアンプ。
きれいな良い音がしていました。

出力のトランジスタは、Lo-Dのアンプからの流用だとか。
写真のHS8401Aと、HS8402Aのペアだそうです。

アンプ内部。
さすが手慣れた作りです。

音の秘密は、このコンデンサか?
電源部のコンデンサにパラレルに挿入されていました。


001/020 上野