第96回 関東三土会(2008年10月18日)

総括


出品作品

スピーカ分科会担当者 さん
会のスピーカですが、以前使っていたユニットが故障したため、石田さんのご厚意によりFE167Eに変更しました。メーカー製ユニットのまとまりの良い音に変わっています。
ユニットの変更により収納箱に納まらなくなることが心配されましたが、吉田プロが工具持参で参加し、加工して下さいました。
皆様のご協力により、会のスピーカーも安泰です。
出品者のコメント:
松川 さん
小さいアンプ(左(or上)):小さな入れ物に収める細工はさすがです。5V電源で250mW出力とのことでしたが、十分な音量で鳴らしていました。
Dクラスアンプ(右(or下)):出力が大きくなった分、余裕のある音になっています。D級とは思えない自然な感じの音でした。
出品者のコメント:
上は APA4800というポータブル用のSpeaker Driverで、5V8Ωで290mW/chです。
下のは秋月のD級アンプ NJU8755 5V8Ωで1.2W/chです。

堀尾 さん
以前の痛アンプの初段を12AU7から12AX7に変更したとのこと。会のスピーカーユニットが変更になったこともありますが、バランスがよくなった感じがしました。
出品者のコメント:
前回と比べて、初段が 12AU7 から 12AX7 に変わったので、ゲインが上がりました。
あと、出力球のヒータ電源を整流して、ハムが消えました。

とゆーかっ!!
7.2V なんて高いヒータ電圧なのに、交流点火したら、ハムが乗るのは当たり前だっ!
と怒られました

関口 さん
TU879第2弾です。カップリングコンデンサをムンドルフに変更し、トランス、ヒータ電圧を見直したとのこと。広がり感と延びのある音を聴かせてくれました。
出品者のコメント:
回路図です。
http://aqu-takako.com/virtual_html/cgi-local/joyful27/img//29.pdf
初段と2段目は直結で、固定バイアス
出力:6W

ボリューム 東京光音2CP-601
カップリング ムンドルフSUPER-ME
左右独立の デ・カップリング
ダイオード +B、C:超速タイプ A:ショットキバリア

です。

三上 さん
某外国製高級CDプレーヤよりも音がいいということで、持参して頂きました。会のCDプレーヤに較べると高音が延びていてくっきりした感じの音でした。広がり感も良好です。
出品者のコメント:
見元 さん
TDA2009アンプ第5弾
SW電源を使用しているとのこと。ICアンプらしいまとまりのよい音でした。
出品者のコメント:
ほぼ1年かけてTDA2009AによるICアンプを製作してきました。本機は第5世代(5枚目の基板ということ)にあたります。SW電源は第1世代から検討してきました。そして第4世代あたりからSW電源優位という実験結果が得られ、この第5世代から採用となった次第です。今後、私の設計するアンプは全てSW電源になります。

仕様は以下のとおり
 ・出力:3W+3W(このICは10Wまで出せます)。音質最優先のため、仕様書を無視したNFB  量になっています。このため、出力を押さえて発振しにくくしています。
 ・使用部品:ヒアリングで選び出しています。NFB抵抗とVRは巻線、電解コンはJovial、  入力コンデンサは電解コンでFG。

蝦名 さん
ツール工房のAMP0005Dをアタッシュケースに収めたもの。入力側にノイズが戻るのを防ぐためFETバッファを追加し、リレー電源を別にするなどの改造をしています。
音よりも、危険物が入っていそうなケースの外観が話題になっていました。
出品者のコメント:
手軽にアンプが作れて、デジタルアンプの理解に役立つキットだと思います。気軽に音楽を楽しむ目的ならば、十分使えると思います。
安江 さん
SV811シングル。
安江さんらしい丁寧なケース加工が素晴らしい。プリアンプ(下)も同じデザインに統一してありました。
力強い押し出しのある音でした。
出品者のコメント:
 製作開始から10ヶ月、やっとまともな音が出ました。
いよいよ最終仕上げ、トランスカバーの製作を開始します。
宇多 さん
CZ504Dシングルアンプ
これ以外にも色々な球が使えるようにしてあり、音の違いを楽しめるようにしてあるとのこと。少し、高音が強調される傾向はあるが、まとまりのよい音でした。
出品者のコメント:
CZ-504-D/41/42 のスペアがないこともあり、可能なかぎり各種 GT 管で挿し換え運用ができるように作ることにしました。 ハイ上がりは、出力トランスのインピーダンスが合わないためでしょう。 改造のチャンスに一次二次ともにタップ選択スイッチを用意します。
石田 さん
PARC 13cmウッドコーンを使った2way
バイアンプとシングルアンプの聞き比べをしてみました。バイアンプの方がくっきりしてクリアな音でした。
ポートに角材を入れてチューニングする方法も披露して頂きました。
出品者のコメント:
急遽間に合わせのエンクロージャセットを利用して鳴らしてみましたが、結構いけそうです。今後はオリジナルの組合せに挑戦する予定です。
斉藤 さん
タンバン8cmバスレフ
8cmとは思えないバランスの良い音で鳴っていました。人の声が良好です。
出品者のコメント:
広い所で初めて大きめのパワーを入れましたが低域に一寸大きめのディップが有るようで、まだ調整が必要ですね。
石田さんのポートチューニング法驚きました。早速真似してみたいと思います。
上野 さん
発泡スチロール振動板を磁気反発磁気回路で駆動しています。冬のお寺大会の課題スピーカです。エッジレスのせいか、低音のレベルが低くて中高音中心の音になっていました。しかし、大口径平面スピーカの独特の雰囲気がありました。
出品者のコメント:
木村さん・松岡 さん
MMスピーカです。
詳細は不明です。ボックスがないため、中高音中心の音でした。今後の発展が期待できそうです。
出品者のコメント:
我々の調べでは、ムービングマグネットスピーカはオンキョー㈱さんから昭和62年に実用新案が出されています。
実開 平1-86397 で公開されています。
もっと前からあったかも知れません。
中高音中心とのご感想はとてもありがたく自分では高音も出ないと思ってました。

徳永 さん
プリアンプとTDA1557Qを使ったパワーアンプを一体にしたもの。運搬中にハンダが取れたため、急遽クリップで仮配線しました。電源によって音が変わるということを確認し、かなり電流容量の小さい状態が良好とのこと。
フィリップス君らしいまとまりの良い音が出ていました。
出品者のコメント:
音の研究をしている友人の依頼で作成。プリアンプを豪勢に左右独立、フィリップス君の音色を変えてやろうという魂胆。が、やっぱりフィリップス君っぽい音でちと残念。

せっかく痛アンプの製作を頼まれたのだから、と絵柄の蛍が黄色LEDで光る仕掛けを考案するもただ載せるのは面白味がない。という訳でLEDの両端にて基準電圧を作ってます。
コイツがLEDに電流を流しすぎるとノイズが出る、でも流さないと電流容量が足りないクセモノ。面白かったが調整は面倒すぎて二度とアンプには使いたくない一品。