第116回 関東三土会(2010年08月21日)

総括


猛暑の影響なのかアンプ作りも夏休みに入った様子でアンプが2台と少なかったのですがスピーカーは結構集まりましたのでなかなか楽しめた8月の三土会でした。
司会:石田、写真:堀尾、記録:内田

出品作品

塩沢 さん
ドライバーにW3-583SEを使用したFDRB方式のスピーカーでポート部分を工夫してありとてもバランスのとれた音のするスピーカーです。
出品者のコメント:
4.5lのFDBRにW3-583SEを使用して、チューニングしたスピーカーです。
サイズの割には、低音再生もそこそこで気に入っています。
当日配布した周波数特性に加えて、ユニットに接した状態と、ダクトからの
低音再生の特性を追加したグラフを以下のURLに置きましたのでご参照ください。
http://qualitycrete.com/forum/cgi/lib500/100821_sandokai.pdf

松川 さん
秋月のUSBオーディオアンプキットから組み立てるより遥かに難しい取り外し技術を駆使し根性で取り外したTA1101Bを使用したデジタルアンプです。
出品者のコメント:
デジタルアンプということで、パワーといい音を期待したのですが、低音があまり出ないで高音が目立ちます。誰か、治せる人いませんかねぇ。苦労した割には 報われていませんので物置行きとなっています。 紹介したアニソンはアニメンティーヌにはあまり低音がないのと、話題性で選曲しました。 いろいろなSP で聞けて楽しめました。
見元 さん
フィリップス君ことTDA1552Qを使用したアンプで見元流アレンジが効いた普通とは一味違うフィリップス君アンプとなっています。
出品者のコメント:
アンプはNFBをかけたほうが良いのか否か。そのヒントを求めて、ICの等価回路から出力段にNFBがかかっていないTDA1552Q(フィリップス君)でアンプを作ってみました。ただし、E氏から「部分NFBはかかっている」という指摘がありました。
さて、このフィリップス君に限らず、アンプは実装で音が変わることがわかっています。このアンプでは、高音質化のため、配線の最短化と徹底したシールドを施しています。音はなめらかでやさしい感じがする反面、軽めで分解能は低いという印象です。
蝦名 さん
STERO誌のオマケスピーカーP650を使用したバックロードホーンスピーカーで空気室とホーンとの接続部に新たな試みを採用したスピーカーです。
出品者のコメント:
スロートに音が効率良く届くように考えて作ってみましたが、これが実現できたかどうかは分かりません。音を出してみると、「クレオパトラの夢」なんかのよ うに古い録音だと全く低音が不足しているようには感じられませんでした。逆に、今回は低音がよく聞こえる部屋だったため、低音が出過ぎる感じがありました (もちろん6.5cmのユニットなので超低音は出ません)。
残響感については、ホーン開口部と空気室に吸音材を入れて抑えたつもりだったのですが、ホーン長さが2m弱と短いためか、中低音の漏れを抑えきれていないようです。もう少し吸音材を追加して、残響感と低音の量感を調整してみたいと思います。
もう少し詳しい資料はこちらです。
内田 さん
ミニコンポのスピーカーBOXを利用した2Wayスピーカーです。
出品者のコメント:
ビクターのSX-EX7SのBOXを使いドライバーとネットワークを交換した猫の毛スピーカー第2弾です、低域はFOSTEXのFW108N、高域は MORELのCAT408でfc=2.5KHZの-6dB/Octのネットワークにバッフルステップ補正とドライバーのインピーダンス補正を追加してみま した。


竹内 さん
お寺大会に出品したユニークな形のスピーカーを大会後じっくり時間を掛けて調整しての再登場でユニークな外観から想像する音を大きく裏切るとってもバランスのとれた音でした。
出品者のコメント:
バッフル面積が殆ど無いスピーカーの音を試したくて作りました。思ったよりも音離れが良くスピーカーの存在位置や大きさが解りにくい特徴があります。
お寺大会以後にツイータを変えてスキャンスピークの1”ツイータ,R3004/602010を使い更に木球を小型化しました。高音域の回折効果が増して独特の音場感(広がり感)が得られるようです。
自宅では上部のツイターが4種類あり、取替えて違いを楽しんでいます。
さらに低域を伸ばすとどうなるのか試したく、この形式にはまってしまいそうです。

石田 さん
大地さん製作の元祖FDBRスピーカーを石田さんが特性測定結果とFDBR方式の解説をして頂きました。
出品者のコメント:
 8cmとしてはかなり低音が伸びているようで、ダブルバスレフの動作に近いのではないかと思います。
 ユニットの特性が良いので中高域も素直な音がしています。
安江 さん
蝦名アンプの製作経過報告で今回はアンプ基板に加え電源部ユニットと素敵な手作り銘板の説明がありました。
出品者のコメント:
 プリント基板が完成し、配線作業直前を持参しました
来月の三土会にはお聴き頂けると思います。
 “銘板”はプリント基板材料の余りから作成、蝦名さん大塚さんの愛機に貼っていただけると思います。
浅野 さん
CD自体にデジタル音声によるテスト内容の解説が録音されているなかなか楽しいオーディオチエックCDです。
出品者のコメント:
efu さんの WaveGene を使って作りました。
マニュアルレスにしたかったので、何の信号なのか分かるように合成音声を入れてみました。
特に、スイープ信号には主だった周波数の所に音声を入れてスイープ中の周波数が大体分かるようにしてあります。
市販のチェックCDを見たら「無音」が有ったので、それも入れました。(^^ゞ
苦労したのは合成音声の日本語アクセントと、ウォーブルトーンのスイープでした。
堀尾 さん
VICS社USB-DACキットを音質の向上を狙いセルフパワー動作に改造してオペアンプのバッファーを追加したDACでオリジナルとの比較で多くの人が違いを感じていましたのでかなりの効果があるみたいです。
出品者のコメント:
主にセルフパワー化とオペアンプをオーディオ用のものに変えたというのが
変更点なのですが、始める前に思ってた以上に効果がありました。
横方向への広がりが増します。
なぜなのかは分かりませんが・・・・

これに清音パソコンを組み合わせれば、十分にオーディオプレイヤーになります。