第123回 関東三土会(2011年4月16日)

総括


司会:三上
写真:内山
コメント:松本
石田さんのPARC DCU-C171ppをリファレンスSPとして使わせていただきました。
初めての参加者は永島さん、大橋さん、秋谷さん、小宮さん、一條さんの5名です。

出品作品

安江 さん
蝦名さんアンプ 上下対称無帰還アンプ (再々度作り直しました)

今回もすばらしい仕上げです。
いつもの蝦名式アンプの音です。低域が少し膨らんで聞こえたのはSPの影響でしょうか?
隠れミッ○ーがいたりしてお茶目!
出品者のコメント:
 放熱器を大型化し、終段に250mAを安定に流しています。
シャーシも300*450と大型化、天板にはいつもと異なった“アルミめがねシート”を採用しました。
*TDLの営業再開を心嬉しく、天板に“隠れミッ○ー”を入れてみました・・・!?
粕谷 さん
6N6PミニワッターCIRCLOTRONアンプ

ARITOさん特製のトランスを使用とのこと。
室内楽などを静かに聞くのに向いているようです。

出品者のコメント:
自宅では爆音でも問題ないのですが、三土会では無理があったようです。
確かにCIRCLOTRONでなければ、というアドバンテージはありません。
小部屋で小音量なら評価が変わるかもしれませんね。
なお、詳細は拙ブログにて公開しています↓
http://65124258.at.webry.info/theme/f40b9f8f8a.html

水越 さん
FET(2SJ50) SEPP

今回はスイッチング電源ではなくディスクリートで電源を構成し、OPアンプでFETを駆動する方式にしたとのこと。
低域が膨らむ傾向があるように感じられました。
出品者のコメント:
今回も在り合わせの部品で設計/製作したAmpです。
電源トランス採用の為か、押し出し感が強くなりました。
見元 さん
CHP-70

水越さんのアンプで鳴らしました。相性がとてもよく低域から広域までバランスが良く聞けました。
出品者のコメント:
水越さんのアンプは、やさしくて柔らかくて、それでいて音楽の聞き所をはずさない、私好みの音がしていたので使わせていただきました。トータルの音として は、重低音は少なめですが、評価にあるようにバランスの良い音が出ていたと思います。個人的にはアンプとスピーカーの相性は良かったと思います。
石田 さん
PARC DCU-C171pp

本日のリファレンスSPとして使わせてもらいました。
バッフル面を大きくし、共振の効果を狙ったとのこと。
箱のネットワークのチューニングも解説していただきました。
低域から広域まで広帯域でバランス良くなっていました。
出品者のコメント:
 広い会場で鳴らせるように少し箱鳴りを生かした設計にしましたが、それ以外のバスレフポートやツィータの低域からの余分な歪成分をなるべく出さないような工夫がして有ります。同軸17cmですが、意外にパワーが入り崩れません。

エンクロージャ 板厚15mm 容積18L(45x45x13cm)
ポート 5cm 径20cm 長(共振周波数約35Hz)
クロス周波数 8kHz(高域のみ2次ハイパス+3kHzノッチフィルター)
ネットワーク補正 バッフルステップ補正(+6dB)、高低域インピーダンス補正
表面仕上げ サイド:和紙貼り、正面:繊維壁紙貼り
端子 標準バナナ端子
塩沢 さん
TB W3-583SE ZWBR

エンクロージャー内の部屋を斜めに2部屋に区切ったダブルバスレフ方式とのことです。以前、紹介していただいた12BH7APPアンプで音だししていただきました。
フルレンジの良さと広帯域を合わせ持った音でした。
8cmユニットとは思えないクウォリティーの高さです。
出品者のコメント:
 フルレンジスピーカーの低音再生特性は使用するエンクロージャーにより大きく影響を受けます。
 8~10cmのフルレンジスピーカーの性能の良いユニットが比較的安価な価格で入手できるようになってきました。
 TangBandの8cmユニットでW3-583SEの中高音領域は素直な特性で、20KHzまでの再生帯域があります。
 このユニットを使って、低域の再生領域を伸ばすエンクロージャーと組み合わせて、素直で聞きやすいスピーカーが作れないかチャレンジしてみました。
 エンクロージャーとして、ダブルバスレフ方式を選択したのは、構造が簡単で製作が容易であるからです。
 低域再生特性は、二つのダクトの共振周波数と共振点におけるQ値に大きく依存しています。
 今回のプロトタイプの製作では、第1ダクト、第2ダクトの長さと、スリットの幅を設計変数にして、実験回数を減らすために直交表による組合せで実験をし、最後にヒアリングで音決めを行いました。
 当日、会場で配布した概略説明書をhttp://qualitycrete.com/forum/cgi/lib500/ZWBR_Abstract_110416.pdfに
アップロードしましたのでご参照ください。
 ご質問等は、shiozawa@da2.so-net.ne.jpにご連絡ください。
山田 さん
FE―83 段ボールバックロードホーン

木工ボンドと紙粘土で音漏れ防止を行ったとのことでした。
帯域も広く元気の良い音で鳴っていました。
出品者のコメント:
藤本 さん
DAP+SDTrans192+1704 (クリニックねたです。)

直りましたらまた紹介ください。

以前、紹介していただいた携帯プレーヤーの改良版も紹介していただきました。

出品者のコメント:
コアなオーディオマニアに評判のSDTrans192と基板配布のPCM1704を使ったDACです、どちらも電池駆動にしています。
クリニックで判明したトラブルはPCM1704が右詰めしか受け付けないのに対し、192は素のI2S出力だったのが異常動作の原因と解りました、ご協力下さった方々に感謝いたします。
配線に間違いは無い事は確認出来ましたし理由も判明し大変助かりました、やはり正確な知識と技術を持った方々が調べてくださると即座に解決してしまいます。
この会は多種多様なジャンルの研鑽が出来るので実に画期的と思います、中途半端な知識しかない自分としましては半完成品を持ち込むのは自分の未熟を晒すようで恥ずかしいと感じましたが、思い切ってクリニックを頼んで良かったです、正常動作しましたらまた参加します。
石田 さん
Linux voyageMPD

小形のPCボードとジッターの少ないUSBクラス2を使ったデジタルオーディオシステムを紹介していただきました。
小規模のシステムで音が良いとのこと。
本日のスピーカーデモの時にも使用され、クウォリティーの高い音を聞かせていただきました。

出品者のコメント:
関口 さん
USB -DAC

デジタル入力とUSB入力の両方を持ったDAC(バーブラウンのPCM1793を使った共立無線のキット)と、真空管(6922)バッファアンプ、ヘッドフォンアンプを組み合わせたシステム。
今回はPCのUSBを使ってデモしていただきました。
クウォリティーの高い音を聞かせていただきました。
出品者のコメント:
誤:PCM1793 正:PCM2906 です。

いまさらのように、USB-DACをやってみました。

電源立ち上がりの時のミューティング動作中は、LEDを点滅させ 約45秒後に通常動作となって、点滅から、点灯にかえる という動作ができておりません。
マルチバイブレーターを久しぶりにくみ上げてみました。
点滅動作はできたのですが 点灯にするためには ゲルマニュームのダイオードがほしいのですが 手持ちがありません。
LEDのグリーンが、好みではなく ネオンの常時点灯となっています。

また、アナログ部分の±12V、5Vのトランスの容量がNetの表記に誤りがあって トランスを交換しています。

外部入力として デジタル:光or同軸、アナログの入力ができます。
しかし、このアナログ入力は 0,5Vほどの許容入力しかありませんので ボリュームを追加しました。
ということで、フロントがごちゃごちゃしてしまいました。
大橋 さん
単1電池16本を使ったヘッドフォンアンプ 他

今回、初参加の大橋さんの作品です。
持ち歩きには少し勇気がいりますが、いい音でなっていました。
今後ともよろしくお願いします。
出品者のコメント:
掲載いただきありがとうございました。いい音がしていたのは試作ヘッドホンのおかげかもしれません。ヘッドホンアンプは他に2台ほど現役で動いていますの で、いずれ持参したいと思います。なお写真下のポケットアンプは回路に一工夫をし単一電源アンプから電解コンデンサを排除したもので通勤の常用システム4 世代目。個人的にはこちらが「ドヤ顔」ものです。当日は電池選択のディスカッションやケーブルの平行化ご提案など楽しく有意義な時間でした。重ねて世話人 とご参加の皆様にお礼申し上げます。

スナップショット