第128回 関東三土会(2011年10月15日)

総括


出品作品

松川 さん
12AU6KNFアンプ

会場が広かったのとスピーカーの能率が低いので、ハムは気になりませんでした。小出力にもかかわらず素直な音で、人の声がいい感じで聞こえ、良く鳴っていました。
さすがに、大音量では苦しいですが、出力アップが今後の課題でしょうか
出品者のコメント:
それにしてもひどいものでした。われながらあれほどとは。。。
ということで、ハムの原因のひとつがLEDにあったようでLEDの点灯方式を変更してかなり少なくなりました。また、その他の回路にも若干の変更をしたところ、前より少し良くなったような気がします。そう、気がします。超ミニワッタということでご勘弁ねがえればと。お耳汚しですいませんでした。
いろいろ教えていただきありがとうございました。また、いろいろと経験させていただきました。
関口 さん
6L6G(B)アンプ

初段と2段目は12BH7の直結です。ストッピングダイオードの効果が出ているのか、シングルにもかかわらず結構パワーがあります。大音量でも音が崩れず、聞き疲れしない押出のいい音で鳴っていました。さすがに音作りがうまいです。
オムニバス形式のソースが懐かしく面白かったですね。
出品者のコメント:
サンバレーさんの 樽アンプをそのまま 載せ替えてみました。
ビーム管の特徴がよく出ているものです。
大橋 さん
BA5406ミニワットアンプ

古いラジカセのICを使って作った古いタイプのアンプ。ブートストラップ有り無しで比較してみました。ブートストラップをONにすると音が荒れ、無しのほうが滑らかな感じの音になりました。
出品者のコメント:
NFをたっぷりかけたため、ゲイン不足となり試聴は小音量でしたが表現力のあるスピーカのおかげでBS有り無しの差が良くわかりました。いにしえアンプにお付き合いいただきありがとうございました。
水越 さん
かまぼこ板アンプ

2SC1815/2SA673でドライバ段、出力段を形成し、出力段は6パラでエミッタ抵抗が1Ωだそうです。手元にあった部品を利用したため、コンプリではなくこのような組み合わせにしたとのことです。3次元空中配線が見事です。
電圧増幅段はオペアンプで、出力は1Wくらいだとのことでしたが、小出力とは思えない音量と音で鳴っていました。
出品者のコメント:
小型Trのパラ接続アンプの習作!手持ち部品の活用、それなりの出来でした。
木村 さん
LAPTアンプ

出力段にFETではなくトランジスタを使い、回路を簡単にしてみたとのこと。普通の感覚で見るとかなり複雑ですが、力があり、歪が少ない滑らかな音で人の声が自然に聞こえていました。森口博子の声が良い感じです。
FETの方がくっきり、トランジスタはしなやかな感じの音とのこと。アースとかもしっかり作るといい音になるのは分かっているのですが、簡単に作るようにして、手抜きをしているとのことでした。
出品者のコメント:
どうも お世話になりました (^▽^;)・・。
手、手抜き・・・というわけではなくて・・って、手抜きしても、なんとか鳴る という意味・・というのは苦しい言い訳で・・『その辺手抜きしました』って確かに白状してしまいました・・ハイ。

 実は、左右は同じ回路でも、そのあたりを実験するため別の部品配置になってます。アースラインをどうすると どうなるのか?を確認するため、色々な場所にパッドをつけ 検討できるようにしてます。アースラインで結構 音は変わると思いますが、今回はその一番 素性がわかる基本状態となっていて、そのためもあり、この状態はケースにもラインのアースを落としてない素の状態です。

 基本的にわかったことは、”この回路の場合”、回路図の太線のアースラインが
3cm程度からではハムが聞こえはじめ1cmではほぼ聞こえませんでした。メーカ製のでも同じように配線で補強しているのを見かけました。
 実測の歪率はこの状態で、フィルタを通してない素の値ですので、もう少し良い
値を狙えるのかも?とは思ってます。

 さて森口博子さんのは、某放送局のアニソンのど自慢での歌で2曲のうちの一つです。このアニメ自体は殆ど見たことがないのですが”森口博子の歌声が円熟して凄いことになっている件 ”というので知りました。
ちなみに もう1曲の方は実際にはないのを個人でオープニングを作った作品がニコ動にあるのですがこれが完成度が高く・・。

あらら脱線。ではこの辺で。 また宜しくお願いします!

身元 さん
CSS FR125SR実験機

今回の新しいユニットは結構低音が出てウェルバランスな音でした。音声帯域を得意とする感じのユニットで、エージング不足のためか音の伸びが不足している感じはありましたが優しい音に仕上がっていました。バッフルが弱いためか、若干、人の声が低音の振動に変調を受けている感じがありましたが、これは柔らかいポリプロピレンのバッフルのせいでしょうか
出品者のコメント:
三土会にはCHR-70v3モデルを持っていこうと前日まで調整していましたが、どうしても音に納得できない部分があり断念しました。そして急遽、手持ちの材料を使って1晩で作ったのが本機です。ユニットのエージングも1時間くらいでした。次回はきちんとした箱に入れてチューニングを施す予定です。
塩沢 さん
W4-930SG ZWBR方式ダブルバスレフ

小型エンクロージャながらいつものダブルバスレフでうまくまとめられています。このサイズとは思えないワイドレンジで低域から高域までバランス良く、分解能も高い再生音でした。大編成バンドの音が綺麗に再生できていました。
オルガンのように低域の大音量が入ると、ユニットの振幅が大きくなって若干苦しいですが、通常の音楽再生では問題ないと思われます。
ダンピングファクターを変化させた場合の音の変化も試して頂きましたが、15を2.5にすると低音が膨らむ感じがしました。
出品者のコメント:
 先月に引き続きZWBR方式のダブルバスレフエンクロージャーを持ってきました。
 10cmフルレンジとして、TangBandのW4-930SGに合わせて、ダクトなどをチューニング
しました。
 SPユニットの能力がうまく引き出すことが出来たと思います。
 今回のチューニングは、OmniMicを使いさらに低音域評価用のExcelマクロで評価して
最適化を行いました。
 当日、皆様に配布した特性データーに誤りがありました。
 修正した特性データーを以下のURLに登録しました。
 http://qualitycrete.com/forum/cgi/lib500/W4-930SG_040_120_20.pdf
 また、今回時間がありましたので、アンプのDFが15と2.5での違いを聞いていただく
ことが出来ました。DF 2.5のほうが若干低域が膨らむ感じが皆さんの共通意見でした。
石田 さん
SRC付きディスクリートDAC

サンプリングレートコンバーターを挿入したDACです。コンバーター有りの方がまろやかな感じ、無しの方が若干硬くなる感じがします。ピアノなどの高音の目立つ曲で差が出るようです。しかしながら、それほど大きな差はなく、好きな方を選んで頂ければいいようです。
コンバーターの出力形式は、色々選択できるとのことなので、他のDACにも使えそうです。
出品者のコメント:
 前回も紹介しましたディスクリートDACのDAIレシーバとの間にCS8421のサンプリングレートコンバータ(SRC)を入れました。
 狙いは高域の荒れをデジタルフィルターを入れて改善できるかでしたが、やはり違いは出るようです。とはいえ無しでも場合によっては合う時もあるので、好みで選んでも良いかもしれません。CS8421はRSコンポでも単品販売されているので改造は可能です。

 マイクの方は本格的ファンタム形式のWM-61Aソースフォロア改造品です。ピアノ生録をお聞きいただきましたが、これがちょうどデジフィルレスDACのキラーソース?になりました。
 
 
蝦名 さん
WM-61Aを使ったマイクとNJM2115を使ったマイクアンプ

WM-61Aを使ったマイクの接続方式を色々紹介していただき、それぞれで感度が随分変わるのが良くわかりました。虫の音も綺麗に録れていました。
出品者のコメント:
負荷抵抗を大きくしてエミッタフォロアを追加したタイプ、通常の使い方をしたマイク、ソースフォロアとしたタイプの3種類を製作してみました。マイクアンプはNJM2115を使い、電源は006Pを1個で済ますようにしています。
回路図などは、pdfファイルにあります。
実際に虫の音を録音して、感度差がどのくらいあるか聞いて頂きました。