第130回 関東三土会(2011年12月17日)

総括


出品作品

石田 さん
 1昨年の6V6大会のアンプをベースに出力回路をCSPPに合わせた物。中出力(7.5W)ですが和室でも充分な音量が出ていました。

 省エネの折、最近真空管アンプの登場が少ない?ところですが、冬にはまたいいものです。
出品者のコメント:
 試作品の改造なので外観はしょぼいですが、CSPPの良さかワイドレンジですっきりとした音になっています。CSPPはドライブに高電圧が必要なので難しい点がありますが、この程度の出力だと通常のB電圧で何とかなりました。
 まだトランスに余裕があるので低域のパワーバンド幅も15Hzまで余裕で伸びています。
アンプ下のケースが電源部で隣はSDメモリプレーヤです。

詳細レポートはこちらです。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~s_tone/Ken's%20bar/6V6CSPP.htm
粕谷 さん
 17JZ8という珍しい球ですが、こちらもCSPPアンプです。ご覧の通り丁寧な作りでお手本のような真空管アンプです。しかし、中身は高圧ドライバー回路など結構高度な技が生きています。

 音の方は澄んだ高域とすっきりとした音調で爽やかな風のような音でした。
出品者のコメント:
拙アンプは我が家では1・2位を争うような高音質となっています。
真空管でなければ出せないような音を目指しているのですが、CSPPの威厳を
借りたみたいです。
詳細は拙ブログにて公開しておりますので、興味がございましたらどうぞ。
http://65124258.at.webry.info/theme/4e3ac70302.html
カーソルでなぞってコピー→ペーストでご覧下さい。

関澤 さん
 一見どこかの海外製高級アンプのような素晴らしいデザインと仕上げです。多分表からネジが見えない構造がそんな雰囲気を醸しているのでしょう。

 中身は手作りアンプの伝統に相応しい、創意工夫が見られ楽しいアンプです。製作にもだいぶ苦労があったようです。小出力ながら結構な鳴りっぷりでした。
出品者のコメント:
 お恥ずかしい次第です、アンプの形をした発振器です。

 帰宅後、家族に聞かせたら、大笑いで、このままカラオケのアンプに使ったら、
適当にビブラートが聞いて良いかも、との評価です。

 意識してのお笑いネタではなく、本人は極めて真面目です。

 いっし報いる為に、発信の停止を試行錯誤中で、お寺大会には、
アンプとしてお持ちしたいと思います。

大塚 さん
 早くもお寺大会課題アンプが出来上がっていて、絵に書いたようなオーソドックスな電池管の電池ドライブが板上にきれいに収まっています。フィラメントのA電源が全体のスイッチになるというのも温故知新ですね。
出品者のコメント:
ABC各電源をすべて電池で賄うようにし、ある意味教科書どおりの回路のようなアンプを目指しました。
出力は100mWぐらいですが、自宅の6畳間で使う分には十分でも、今回の会場に様な広いところではきついですね。

見元 さん
 新開発のダブル密閉ですが、まだ過渡期の製作とかで左右少し仕様が違うそうです。ボーカルなどは独特の抜けの良さと響きの美しさで聞かせます。
出品者のコメント:
スピーカー自体の音はこれで良いということが確認できました。ひと安心と思いきや、自作アンプの問題が露呈しました。やれやれです。
安江 さん
 これもお寺大会出品のバンブーエンクロージャスピーカのユニットを交換されたものです。
 こちらのユニットの方が以前より全体の音のバランスが良くなり、小型スピーカとは思えない表現力が出てきました。
出品者のコメント:
 下記の竹内さんと“ニトリ”バンブー・グループを成すスピーカです。
TBのW3‐582SCにユニット交換し聴きやすくなりました。
竹内親分の領域に達するには、まだまだ修行が必要のようです。
竹内 さん
 安江さんと同じバンブーエンクローじゃですが、こちらは2Wayとなり、ユニットも高級仕様なのでさすがにクラスの違う音質がします。小型システムとは思えない品位とスケールのある音が出ていました。
出品者のコメント:
バンブーエンクロージャを使った2Wayはこれで3作目です。
前作までは容積に対してスピーカーの口径を1回り大きくして高めの音量が出せるようにしていました。その場合、少し頑張った感じの音の傾向で、ゆとり感が不足でした。今回は4.3Lに対してほぼ適正な口径(120mm)のWFを使い、普通の音がでるように設計しました。Fbは約55Hzで、実測で50Hzで-8db,80Hz以降がフラットな低域特性です。
使用ユニットは WF:Wavecor社 WF120BD03 TW:Scan Speak社 R3004/602000
クロスオーバーは 2.3 KHz  -12db/oct です。
WFのXmaxが±4mmあるので口径の割にはそこそこ低音がでます。
ゆとりとまではいきませんが、小型な割にかなりバランスの取れた音調に仕上がったと思っています。

塩沢 さん
 得意のダブルバスレフで小型化を追求した製作だそうです。8cmながら50Hzまで出るという驚異的な設計でありながら、全体のバランスも優れたスピーカになっていました。
出品者のコメント:
 兼ねてから開発を進めてきている、ZWBR方式のダブルバスレフエンクロージャーのコンパクト化の検討を行いました。
 使用ユニットは、W3-583SE、FF85WK、FRS8などの8cmのユニットを使って、コンパクトなエンクロージャーでどこまで低域再生が可能かをL9の直交表を使用して最適条件出しを行い検討した結果、先日の三土会で皆さんに聞いていただきましたスピーカーにまとまりました。
 当日配布した資料は、http://qualitycrete.com/forum/cgi/lib500/ZWBR-08S_W3-583SE.pdfに登録しましたので、興味のある方はご参照ください。

浅井 さん
 前回惜しくも出店できなかったリベンジ編です。ABS樹脂を接着剤で張り合わせるという説明がにわかに信じられないきれいな仕上げで、売り物のような印象に驚きます。
 特殊な加工機が使えるとはいえ、ここまで作り上げるのはさすがに製作者の熱意が感じられますね。
 音は無指向性特有の漂うような音が印象的です。
出品者のコメント:
やっとの思いで出品できて良かったです。安価で質の高い音を目指して創りましたが、そう感じて頂けたでしょうか。 手間賃を除けば安価に、歪みは1/12にならないにしても同じ音量を一発で出すよりは相当に低いはず、また無指向性の特性で音場の再現も自然で、あまりヒアリングポイントを制限しません。 低域と高域はユニットの特性もあって今一なんですが、4個スピーカーを外して、バスレフポートとツイーター追加の改造を予定してます。 また機会があれば持って行きます。しかし交通費で万札が無くなるのは痛いですね・・・・。
大橋 さん
中々ユニークな形状ですが、真空管はPL代わり?お茶目なラベルといい
いつも楽しませていただいています。
出品者のコメント:
そうそうたる出品作品に混じって出しましたが、ラベルにあるとおり「手作りオーディオ人生どこかで間違えた」ようです。お付き合いいただき有難うございました。

スナップショット