第131会 関東三土会(2012年01月21日)

総括


あけましておめでとうございます。2012年最初の三土会です。
冷たい雨の中、おこしいただいた皆様。ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
司会:内山 写真:堀尾 記録:松川

出品作品

松川 さん
とりあえずどっちがおまけか良くわからない Stereo誌のデジタルアンプLXA-OT1。OPAMPはBBのOPA2134(FET入力)で元気の良いデジタル好みの音楽と、弦楽曲でデジタルらしい音でした。
あとはOPAMPの聞き比べ。OPA2134¥170- ステレオ誌74点 / JRC4558¥25-  ステレオ誌80点 / JRC2114¥70- ステレオ誌60点 (ちなみにステレオ誌90点最高はMUSES01¥3500-)
出品者のコメント:
LXA-OT1が装着したのは 100円ショップのフレンチ風桐のボックス(小)です。周りは6mmほどありますが、上下は1.2mmほどしかありません。部屋を暗くすると基板上のLEDの光がうっすらと透けてきます。
OPAMPの違いですが、もう本人の好き嫌いによると思います。
蝦名 さん
アタッシュケース入りで電源を強化し、入力をFETソースフォロアでうけてOPAMPの抵抗のうしろに入力するよう改造したLXA-OT1。非常に滑らかですっきりした音になって、蝦名サウンドでした。
出品者のコメント:
以前作ったデジタルアンプの基板を外し、LXA-OT1に入れ替えたものです。LXA-OT1の余分な端子は外しました。
電源は強力な方が音が良くなると思ったので、トランスと大容量ケミコンを使っています。
また、電源スィッチをONにした後、リレーを用いた遅延回路で若干の時間経過後にTDA7491HVのSTBY端子の電圧を上げるようにしまし。電源スイッチをOFFにしたときは直ちにリレーを切り、STBY端子の電圧を下げています。

オペアンプは音をつまらなくすることが多いので、外しました。しかし、デジタルアンプは入力側にノイズが戻るので、コンプリメンタリーFETのバッファを入れています。このバッファの出力をTDA7491HVに繋がるコンデンサの前に接続しました。このコンデンサも、オペアンプを使った場合とFETバッファを使った場合で電圧が正負逆転する可能性があったのでバイポーラに変更しています。

実は、stereo誌を買ってすぐに改造してしまいました。このため、オリジナルの音を聞いていなかったのですが、松川さんのアンプで確認できました。改造と電源強化の効果は大きかったようです。
黛 さん
世界ビンテージスピーカーオランダ編:後面開放エンクロージャに収めたフィリップス社AD3701M(4Ω)
やわらかな聞きやすい音のように感じました。
出品者のコメント:
粕谷 さん
バンブーオーナメントスピーカー ニトリ三兄弟末っ子 ユニットはVifa-TC9FD 台は100均で綺麗に着色したものでスピーカーにマッチングしている。出てくる音はしっかりしたなかなかバランスが取れた良い音である。 ケーナによる生演奏と録音した再生をしていただきました。
出品者のコメント:
蝦名さんのTr100パラ無帰還パワーアンプをお借りしたのですが、PCMレコーダー+差動ライン・プリアンプではなぜか音量が上がらず、歪む一歩手前での試聴となってしまいました。
スピーカーの耐入力は50Wありますので、もっと音量を出せたら印象が変わったかもしれません。
とはいうものの、普段はデスクトップで静かに鳴らしています。

作るのが容易で、材料費が安くでき、しかも結構音が良い、というのが特徴です。
吸音材は無く、バスレフポートの回りに布が巻いてあるだけです。ポートのチューニングが容易です。
一度、好きなスピーカーユニットでお試しになってはいかがでしょう?そうすれば、あなたもニトリストです。

石田 さん
2ウェイ 前後に同じユニットが付いている。そのユニットを15ミリのアルミパイプで連結して無限大デッドマス効果を得たもの。はっきりした立ち上がりの良い音でした。(今回はマルチ駆動フルデジタル構成)
出品者のコメント:
DENONのミニコンポ?に使用されていたローコストユニット12RW32(W)と32DT34(T)を使用した2Wayです。各ユニットが前後にそれぞれ対になって着いています。中はユニットのお尻がアルミ棒で連結されているので振動打ち消しが行われ、かなりパワーを入れてもフレームはほとんど振動しません。

 そのせいか切れの良いしっかりした音が特徴で今回はデジタルマルチアンプ駆動なのでその辺が際立っていました。1個2千円台のユニットでも使い方では面白い音が出ますね。
大橋 さん
擬似4chプロセッサ 会場が今までにないような空間で不思議な感覚となりました。
手作りアンプの怪らいしいのでこういうのもいいですね。
出品者のコメント:
本来はセンターボーカルをフロントから出し、位相のずれた反響音を後ろに広げるためのしかけですが、自然音源で不思議な空間を作り出せましたね。コラボでお借りした除夜の鐘の音が大変印象的に聞こえました。有難うございました。
鈴木 さん
USBDAC 2台 内1台は外部電源が使えるようにしたもの、もう一台はバスパワー専用。
外部電源タイプと、バスパワーではやはり外部電源のほうが良いようです。
蝦名さんのアンプと同じようにやっぱり電源は大切ですね。
出品者のコメント:
前田さん、PCを貸していただき、有難うございました。
 今度、機会があれば昔のカセットテープ音源の入った自前のPCと電源アダプタでお聞きいただけたらと思います。
前田 さん
88.2~44.1に変換するプログラムによる聞き比べ。JAVAでのプログラミングによるもの。300次フィルター掛けるとよくなりますが、ご苦労されているようです。しかし、見事に低音域の風によるノイズがなくなりました。
如何に音質を落とさず変換することが大変かがわかりました。
毎年恒例になりつつある梵鐘録音のご披露です。大橋さんの4chプロセッサとのコラボでは再度不思議な空間になりました。
出品者のコメント:
 この会に来ると、いろいろご批判をいただけて勉強・刺激になります。
 お蔭様でディジタルフィルタを作る羽目になり、勢いでローカットフィルタまで作っちゃいました。
 これまで作成した88.2kHzで録音して44.1kHzに変換したCDは、品質がいまいち、ということが明らかになってしまったわけで、過去の遺産をどうしようか悩んでいます。
 再挑戦でまたもや失敗録音の除夜の鐘でしたが、付随していた救急車のサイレンは、大橋さんのサラウンドで聞かせていただいたら臨場感あふれていました。失敗作でも持ってきてよかった。ありがとうございました。

スナップショット