第134回 関東三土会(2012年04月21日)

総括


スピーカーが沢山集まったため、終了時刻ぎりぎりまで発表が続きました。
司会:内田 写真:大塚 記録:蝦名

出品作品

6G-B6 SEアンプ 松川 さん
女性ボーカルが非常に綺麗に聞こえていました。スタートレックのサウンドトラックも臨揚感がありました。クラシック再生も問題なし!! 
会場から、スッキリしたいい音との声が聞こえていました。松川さん久しぶりの??会心作です。
出品者のコメント:
家とはまったく違う環境(違うスピーカー、広い会場)で、どうなるのかちょっと不安もありましたが、無事に聞いていただけてほっとしました。また、上記のようなお褒めの言葉ありがとうございます(お世辞でもうれしい!)。私としては「久しぶりの」ではなくて「初めての」会心作となります。今回は5極管→ビーム管での5結でしたので初めての経験で、回路図を開示していろいろとアドバイスもいただくことができました。また、作り始めからいろいろアドバイスいただきましてありがとうございました。
6285シングル 大橋 さん
TO-3缶タイプのトランジスタ2N6285を使ったA級シングルアンプ。エミッタ抵抗が100Ωなので出力はとれませんが、A級らしい滑らかな音でした。
出品者のコメント:
2N6285は、電算機用MT装置のリールモーターサーボ駆動回路から取り外してたくさんあったので、遊んで見ました。小さい音ですが、とりあえず雰囲気を味わっていただけました。石はまだ余裕がありそうなのでできれば、エミッタ抵抗を10Ωぐらいにし、定電流回路も入れて、パワーアップ&安定動作ができればと思います。
出力段カットオフアンプ 鈴木 さん
石田さんの回路で、オペアンプをNJM2114にしたもの。出力段は2SB1228/2SD1830で、アイドリング電流が1mAということでした。簡単に作れるのが強みのアンプです。サ行が荒れる感じはありますが、普通に鳴っていました。
出品者のコメント:
ローコスト、エコなアンプですね。その上、素直な音だと思います。見元さん、石田さん有難うございました。
6DJ8差動プリ+EL34PP 安江 さん
EL34ppは、今は亡き上条さんのアンプを追試したアンプ。差動プリはペルケさん回路の追試アンプだそうです。入会するきっかけになった記念すべきアンプだそうです。真空管アンプらしい優しい音でした。ちあきなおみの声が非常に良い感じで鳴っていました。
出品者のコメント:
 先月に同じくパワーアンプはEL34超三PP、プリは6DJ8差動プリを持参しました。
6DJ8の電流値を見直し持参しました、ミューティング回路も搭載しました。
*超三アンプ回路の生みの親、上條さんの訃報を当日知りました
Kicker C15 サブウーファー 大塚 さん
車載用のサブウーハー。日本だと2万3千円。アメリカだと80ドル。片側を運搬途中に落としたためボイスコイルが擦れてしまったようで使えなくなり、センターウーハーとして再生しました。チャンネルデバイダはBEHRINGERのDCX2496で、100Hz以下を再生するように設定していました。
音を出してみると、音を聞くと言うよりは体で感じる低音で、床が振動し、ふすまがビリビリしていて、大口径ウーハーの威力抜群です。鬼太鼓座の弓ヶ浜では、部屋が揺れる感じが出ていました。超低音の入っている音源には、このくらいの口径のウーハーで体で感じるような余裕のある低音を聞きたいものです。
出品者のコメント:

トラブルにつき片方で鳴らしましたが、雰囲気はお分かりいただけたと思います。

原因は、どうやらフレームが曲がってしまったようです。

ダメモトで修正にかかります!
乞うご期待。

CHR-70(改) 見元 さん
高音の伸びも十分で、バイオリンの音が綺麗に再生できていました。また、ポリプロピレンバッフルの効果かアタック系の音に向いているようで、K-POPの人の声とドラムの音が明瞭に再生できていました。
出品者のコメント:
大塚さんの38cmのサブウーファーの後の発表だったので、開口一番、「低音が出ない」という声を聞きました。このスピーカーは、内部損失の大きな材料でボックスを作ったらどんな音になるのか、という素朴な疑問からスタートしました。そして材料固有の共振点を打ち消すため、プラダン(ダンボールプラスチック:ポリプロピレン)と紙とソリッドのポリプロピレンを重ねた複合材料を採用しています。これにより、変なピーク感や癖が少ない音がしたと思います。
アクティブデッドマス方式SP 三上 さん
振動をキャンセルするために前後にスピーカーを取り付けています。後ろ側からもに音が出ているせいで、ホールの感じがよく出ていました。残響が多めの曲を再生するのに最適ではないでしょうか。
箱の蓋を閉じた場合と開けた場合では、箱の蓋を開けたほうがいい音だという声が圧倒的でした。

CDのエッジにマジックを塗ると音が変わるか?という実験も行いましたが、殆どの人が違いが分からなかったようです。しかし、音が滑らかになったような気がするとの意見もありました。
出品者のコメント:
以前ご紹介したダンボール・スピーカーは、徹底的に段ボールを鳴らすことで、音作りをしましたが、今回のものは、原理的に振動がキャンセルされるので、音の回り込みだけを防げば、筐体は、何でもよく、強度も必要ない、よって段ボールでもよいという考え方です。前回の段ボールスピーカーとは発想が、180度違います。CDの淵に緑色なマジックを塗って音が変わるかという実験は、静かな環境でやると変化がわかりやすいです。が、どちらが好みの音かというと、それは好き好きになると思います。雑音も音のエッセンスのうちですから、まったくなくなってしまうと、無響室に入ったときのように、ヘンに落ちつかない気分になるかもしれませんね。このイベントは、手品です。.....マジックなんて。お後がよろしいようで。(^。^Y)
CVSフルバランスシステム 石田 さん
信号系をバランスタイプにし、スピーカーもユニットを前後両方に配置して振動を打ち消すようにしたものです。信号系をバランス化することで電流の変動を抑え、音質の劣化を防止しようとしているとのことでした。スピーカーは、振動の抑制が目的です。あと、低域のインピーダンス補正をしている効果も出ているのか低音がよく伸びていました。後ろからも音が出るようになっているため、音が後ろ側に広がる傾向があるとのことでしたが余裕のある自然な音が出ていました。
前のスピーカだけを鳴らすと柔らかい音になり、やはり振動抑制の効果が出ているようでした。
出品者のコメント:
 初お披露目でどうなるかと思っていましたが、無事に音が出ました。メインの中低域は13cm2発ですが、結構パワーが入るので40畳の和室でも何とか結構サービスできた様です。

 低域はまだ甘さがあって流石に38cmには及びません。まあアンプも間に合わせなのでやはり低域アンプ(3886使用)は換えた方が良さそうです。

 この後も2,3デモ予定が有るので順次周辺をプラッシュアップしてゆきたいと思います。
MMカートリッジの針について 鈴木 さん
知り合いの店が閉店するときに、交換針を頂いたとのことです。リストを作って頂きましたので、機会を見て会員に頒布することになると思います。
出品者のコメント:
その後、個数を記入した新たなリストを作成中です。完成まで気長にお待ちください。なお、多いものは50個くらいありますが、1個しかない種類のもの(配布リスト中●印のもの)もあります。
今もなお、MMカートリッジの針の需要のあることに安心しました。これを機会に皆様の眠っているMMカートリッジ再生のお役に立てれば幸いです。