第150回 関東三土会(2013年10月19日)

総括


出品作品

大塚 さん
 パワー段のIBGTを通常のFETに変更しただけとのことですが、落ち着いた音色になりました。力強さもあって良いアンプになりました。
 長期間にわたって改良を繰り返し、色々と楽しめたのではないでしょうか。
出品者のコメント:

100Wアンプを作ったときに大量に買ったK3497のペアを用いてみました。
よい意味で普通の音になったように思います。
昨年からこのアンプを手がけて、会員皆様のアドバイスをいただきながら約1年を費やして改造を繰り返してきました。

気が向いたらまた改造するかもしれませんが、とりあえずこれでひと段落でしょう。

楽しい1年でした。


見元 さん
 付録デジタルアンプの外付けアッテネータを改良型にして製作者納得の音ということで、確かに音は違ってきています。

 ただし皆さんの評価では柔らかすぎて雑味が感じられると、製作者とはちょっと方向性が合わなかった様でした。

 その後別府アンプにこのアッテネータを付けてデモして頂きましたが、こちらはアンプの良さもあって、あまりアッテネータの個性は感じにくいと思いました。
出品者のコメント:
今回は、三土会のみなさんと私の見解がわかれました。そして人によって良い音の基準が違うということもよくわかりました。オーディオは究極の個人嗜好の世界ですね。

今回使用したオペアンプLM49990には、ひっかかるところがあること、柔らかさがもう少しほしい、と思っていますので、さらによりよいオペアンプを探してみる予定でいます。
竹内 さん
 何作目?かになるバンブースピーカですが、今回はTangBandのチタンコーンスピーカをメインに2Wayとされたものです。
 シングルではチタンコーンの特徴ある高域がうるさいとのことで、2Wayにして上手くその癖を抑えながら切れの良い音を聞かせていました。小型ながら広い和室でも充分に鳴っていました。
出品者のコメント:

 3.6Lのバンブーオナメントで比較的高音圧の出せるスピーカーを狙ってみました。

 採用したタンバンのチタンコーンのフルレンジは、浸透力のある中域がすーと軽く出て音離れも良く、ホーン型に似た鳴り方をします。振幅も結構取れるようです。
しかし、ちょっと中高域の抑制が効き難くまた独特のピーク感が付きまといます。
 そこで、手馴れた2ウェイにしてこの欠点を補正してみました。
その手法は資料に記載した通りです。

 今回のは音離れが非常に良く朗々と鳴ってくれるので、スピーカーの小ささを殆ど感じません。
夏場での長時間の聴き流しは、大型のメインに変わって殆どこれで過ごしました。


 バンブーオーナメントを使ったスピーカーは未紹介の物を含めると10作近くになってしまいました。でも、制約が厳しいことで逆にアイデアが浮かんできて結構楽しんでいます。
フルレンジ一発で満足できる物を探しているのですが、中々難しいですね。

石田 さん
 BEHRINGERのデジタルチャンデバDCX2496をデジタルアウトに改造するプロジェクトの試作サンプルのデモです。
 アンプはCS4525を使ったフルデジタルアンプなのでプレーヤからデジタルアウトをスル―してオールデジタルでの再生です。

 頒布、製作会が楽しみです。
出品者のコメント:
 チップの半田付けはちょっと難しいですが、それを除けば製作はそれほどでもありません。
 フルデジタルになればお好みのDACも使えますし、元のアナログ出力も残っていますから、色々な組み合わせで楽しめますね。

 次回はマルチシステムでもデモしますか。
鈴木 さん
 秋月のキット基板を利用した発振器、オシロ、アンプなどの総合測定器でプリミティブなテストにはうってつけです。
 全体をパックにまとめ、電源も1つで済ませて上手くまとまっていました。
出品者のコメント:
単純なキットの組合せですが、単純が最良、ということで...
蝦名 さん
 手製のコンデンサマイクで建長寺の御詠歌を再録音したものとカミナリの録音を披露して頂きました。
 御詠歌は人数も多いので声の厚みが感じられ、鉦の音は音量とピークが再生にはかなり難しいテスト音源になっています。
 前回のテストもあったので大分手熟れてきた感じです。
出品者のコメント:
 大塚さんのご厚意により、御詠歌の録音に再挑戦してきました。マイクは舞台の隅に置かせてもらい、電源も確保して頂きましたので録音に集中することができました。また、夏と違って扇風機が回っていないし、蝉の声も無いため、人の声と鈴の音をうまく録ることができたと思います。
 雷は、マイクアンプを改造し終えて、テストしようとした時にちょうど雷雲が近づいてきたので、録音したものです。近くに落ちた雷がクリップすることなく綺麗に録音できました。
 これらの録音に使ったマイクは、WM-61Aをソースフォロワに改造した自作のものです。
製作記録はこちら(http://www.minor-audio.com/bibou/recording/WM-61A.html)です。
 マイク本体のアルミパイプの中に抵抗とバイパスコンデンサを入れ、気持ち程度だろうとは思いますが、安定に動作するように工夫したつもりです。
今回録音した御詠歌は、人の声と鈴の音量差が30dBくらいありました。ですから、人の声がちゃんと聞こえるような音量にすると、非力なアンプでは鈴の音がクリップすると思います。厳しいテスト音源として使えそうです。
岩井 さん
 長岡CDの総火演習を聞かせて頂きました。先月の前田さんの生録と比較すると無難にまとめている音作りの違いがよくわかります。
 最後には秋深まる季節にふさわしく「枯葉」で締めくくりとされました。
出品者のコメント:

スナップショット