第158回 関東三土会(2014年07月19日)

総括


夏になりましたが、暑さにめげず多数の参加者がありました。今回は出品数が多いばかりでなく、新しいデバイスを使った発表で盛り上がりました。

出品作品

小高 さん
6chアンプ
4chアンプの延長で上下方向のチャンネルを加えた試みだそうです。まだ、うまく動作していないようですが、今後が楽しみです。
出品者のコメント:
マトリクス方式に依り上下音場の再現を目指した6チャネル球体音場システムです。
今回はその為の6chデコード機能を搭載したQS/SQデコーダで、方向性強調ロジック付きデコーダとしては最初に製作したものです。

関連資料
http://www.hi-ho.ne.jp/odaka/quad/sando2.html

尚、天井へのスピーカ設置が困難故、音出し出来なかった事をお詫びします。

最上 さん
25N6G SEアンプ(PTL)
ラジオ用のST真空管を見つけたのでトランスレスで作ってみたとのこと。バランスが良く人の声に伸びがあり、カレン・カーペンター、徳永英明の声が非常にいい感じで鳴っていました。


山田 さん
LM3886アンプ
町田オフ会のときに不具合が出ていたとのことでしたが、今回は修理して持ち込んで頂きました。演奏系、管弦楽系の音はICアンプらしい安定した音でした。


石田 さん
SATRIバランスアンプ
新しい基板で作製したとのこと。音に伸びがあり、SATRI回路を使ったアンプらしい音です。出力段のMOS FETの違いによってかなり音が変わるのには驚きでした。
出品者のコメント:
 久しぶりのSATRIアンプでしたが、回路も新しくなって良くなりました。出力段のFETの違いは同じ東芝でも有りますが、メーカの違いは更に大きいようです。無帰還なのでよりその影響が顕著なのかもしれません。

 バランス駆動は今回デモできませんでしたが、機会があれば又お聞かせできるようにしたいと思います。
大橋 さん
MC1436+MJ3001/2501アンプ(TLE2027プリ)
古いアンプから抜出したMC1436と同じくモトローラのMJ3001/2501を使ったアンプです。ゲインを小さくしてあるために、今回は、計測用のTLE2027オペアンプを使ったプリアンプ入れて音出ししました。
半導体アンプらしいくっきりした音で、低音も十分でした。
出品者のコメント:
プリアンプを経由しないともう少しいい音がするのですが、間に合わせプリアンプの音が前面に出てしまったようでした。それでも低域が十分出せたのはトランスのおかげか<CM>
粕谷 さん
5A6プッシュプルアンプ
半導体アンプのようにくっきりした音で、真空管の柔らかさも兼ね備えた音だと思いました。女性ボーカルが優秀で、音が大きくなっても音が崩れ難い感じです。スクリーングリッドを安定化している効果でしょうか。
出品者のコメント:
5A6のEp maxはEg2 max共に150Vですが、Epに200V以上かける代わりにEg2は150Vを守っています。Eg2用に+BをFETと定電圧ダイオードにより150Vに下げるとともに安定化しています。
このアンプの詳細につきましては以下に拙ブログの記事がありますのでそちらをご覧ください。
http://65124258.at.webry.info/201403/article_13.html

岩野 さん
コンデンサなどの部品頒布
使わなくなった部品を頒布して頂きました。


塩沢 さん
CHN-70 20L ZWBR
CHR-70に較べると少し癖がある音だということでしたが、落ち着いた音でありながら高音もくっきりとしており、バランスよく再生していました。壁に近づけて床置きしたZWBRボックスとの相性がよかったのではないでしょうか。
出品者のコメント:
 このユニットは5Kz~7KHzにかけてかなりのピークとディップ(10dB)があり、自宅でのヒアリングではかなりきつい感じの音でしたが、三土会の広い会場では、それほどではなかったようです。
竹内 さん
ParcバンブーオーナメントSP
壁に近づけて再生してみました。低域が少し持ち上がることで低域の不足を感じることなく音楽を再生できていたと思います。くっきりした音というよりは空気感を感じさせる音で、雰囲気を感じさせてくれるスピーカーではないでしょうか
出品者のコメント:
 Parc鑑賞会用に作ったバンブーオーナメントスピーカー(BOSP)を聴いて頂きました。エンクロージャーに何の工夫もしていないのでBOSPの基本的な音でしたが、まあまあでしたかね。

 BOSPを始めて4年、飽きもせずに種々のスピーカーを試してきました。容積3.6Lの限界を感じつつも小型化する勘所が少しづつ解ってきました。最近、少々マンネリになって来て、こんなものかなと諦めが先に立つようになってきました。イカンイカン次は今までのBOSPの限界を超える物を作るぞーと思っているのですが、無理無理という心の囁きが聞こえてきそうです。
大塚 さん
中華トランスポートQA-660 VA2
操作性に関しては馴染まない点があるということでしたが、音質的には優秀です。パソコンを音源にした場合に比較しても良好な音でした。
出品者のコメント:

オークションで、中古を新品の半値で落札したものです。

この製品は並行輸入しか扱いが無いようで、中国から直接送られてくる新品と、動作確認のできている中古と、どちらを選ぶのが確実かと考えた結果・・・(略)

とはいえ、音を聞いてみれば、音質は申し分ないです。

しかし、操作性がイマイチだったり、曲のタイトルが文字化けしたりなど、いくつか気になるところはあります。

まあ、私個人の意見としては、定価じゃ買いません。

しかし、確かに音はいいので、半値ならいい買い物だったと思います。



関澤 さん
Cメディアチャンデバ
DACを改造してノイズを減らし、自作した6連ボリュームを入れたケースに入てみたとのこと。ノイズは気にならないレベルでした。サックスの音、人の声も問題なく良好に再生できていたと思います。
出品者のコメント:
 何時も再生で失敗するので、今回は無事に音が出て良かったです。
 パソコン前提のチャンデバで、コアーのソフトは、foobar2000のプラグインで、
96dB/OCT.で急峻な遮蔽特性です。
 ソフトは、総てフリーウェアーで、廉価にデジタル・チャンデバの構築が可能です。
 以下のURLがら、DLが可能です。
 http://www.aedio.co.jp/download/index_j.html
前田 さん
自立マイクアンプと録音再生

マイク製作については竿マイクの長さを長くすることに苦労していると話していました。
録音の再生では、前田さんの録音らしい雰囲気のある音が出ていました。


石田 さん
夏のお寺大会録音
マイクの違いによる音の差を聞かせて頂きました。
wm61Aの雰囲気のある録音、泉さんのラインから録音したカッチリとした録音、単一指向性マイクの中間的な録音という違いが出ていました。
出品者のコメント:
 今回は欲張って3種類の録音をしましたが、それぞれに違いがあります。やはり録音はマイクの違いが大きいですね。

スナップショット