第159回 関東三土会(2014年8月16日)

総括


お盆ということで出席者も出品も少なめでした。しかし発表時間を長くできたので、会場からの要望で聴き直ししたり、説明の時間を長くできたりとじっくり聴き込むことができました。
今回は、会場と外の景色の写真を撮り忘れました。

出品作品

浅川 さん
6LU8超三極接続シングル3.8W×2(OPA2134オペアンプドライブ)
製作したのは、米田聡さん設計の超三アンプです。オペアンプはオリジナルだとOPA604ですが、少し煩いのでおとなしい音のOPA2134に変更しています。
素直で煩くならない超三らしいクリアな音です。少し、低音側が膨らむ点も超三らしいですがこのことも、音の柔らかさにつながっているように感じました。
出品者のコメント:
御静聴ありがとうございました。私の今まで出品してきたアンプよりイイと言われて苦笑するしかなかったです。20分の持ち時間のうち実質的には10分の内容だったと思っています。

石田 さん
対向ツィンダブルバスレフ
(LM3886を使った帰還タイプの電流アンプ使用)
使用しているユニットはTangBandのW3-881SIです。低域側のf0付近のインピーダンス上昇は、LCRによる補正回路をいれていました。このせいか低音の盛り上がり感はなく、電流アンプによるドライブを感じさせない音でした。しかし、通常の電圧アンプだとこのように音にはならないということでした。
逆に高域側は、横方向で聞くと周波数特性が低下傾向になりますが、インピーダンス補正をしないことで落ち込みを補正していました。このせいか、ヒアリング位置であるユニットの90°横方向ではちょうどいい感じに聞こえているのが面白い点です。逆にスピーカーユニットの正面では若干這ハイ上がりの感じに聞こえ、高音のピークが強調されている感じに聴こえていました。
ジャズやギターなどの演奏系の音を聴くのに適している感じです。
出品者のコメント:
電流アンプ対応スピーカとして色々試していますが、普通の電圧アンプ用に作った対向ダブルバスレフを横置きで使うのが良さそうなことに気がつきました。

 発想は簡単ですが、中々リアル感が有って面白い音がします。電流アンプ対応スピーカはこの応用で色々考えてみようかと思っています。
見元 さん
CHN70密閉スピーカー
音が前に出てくるユニットで、人の声を聴くのに適している感じです。ただ低音が出ていないこともあって、ユニットの癖である高音のピークが強調されてる感じがありました。
出品者のコメント:
「ユニットの癖はエージングで問題なくなるのでは」というアドバイスをいただきました。参考になります。また、「箱鳴りがしていない」という意見をいただき、箱内部の詰め物を工夫した成果があったと思いました。
塩沢 さん
PW80+PT20 14L ZWBR
Stereo誌の付録ユニットとは思えない音で鳴っていました。
最初はスピーカースタンドを使って聴きましたが、音像がきっちりと決まり小編成の演奏の再生に向いている感じがありました。また、他のスピーカーに較べて聞く位置の影響が強く出るようです。正面付近で聞くとバランスも良く音の伸びもあるますが、最適ポイントを外れるとバランスが崩れていました。
スピーカーを床置きしてみたら、低音の量感が増えたことにより全体のバランスが良くなり、高音側もきれいに聞こえるようになりました。イーグルスのライブ録音の再生でも、超低音はさすがに無理ですがちゃんと再生できていました。一般的にはこちらの方が好まれる音のように感じました。
出品者のコメント:
 一般的には床に直置きをすると低音が膨らみすぎるといわれておりますが、三土会の会場では直置きの方が好まれるようです。町田オフ会の会場ではどのようになりますか楽しみです。
関澤 さん
自走式レコードクリーナー
ルンバ掃除機のようにレコードの上を勝手に動きまわってゴミをはじき出すものです。飛び出さないように枠が必要なのと電池の寿命が短い点が解決課題のようです。
出品者のコメント:
 夏休み方が多くて、出品が少ないかと思い恥を忍んで出品させて頂きました。
 何時もの、ドアホな内容ですみません。本人は真剣です。
 アドバイスを頂きました、「レコードの穴を中心に回転する自走式クリーナーを作りたいと思います。
鈴木 さん
M6955 DSPラジオ
制御用のマイコンは、公開されているプログラムとLCD表示用のプログラムを組み合わせて使用しているとのことです。DSPの威力で、会場の中でもAM放送、FM放送とも問題なく受信できていました。
出品者のコメント:
ダイソーの年賀はがき整理ケースを利用したDSPラジオ第3弾は、aitendoのDSPラジオモジュールM6955とPICマイコンPIC18F14K22を利用したAM・SW・FMの3バンドラジオです。感度は各バンドともに良好です。SWとFMバンドの場合はNECのuPC1651(昔秋月電子で売っていたもの)による広帯域アンプを通していることの効果かなと思っています。受信できる周波数帯域は、AM:522-1620KHz、SW:3.2-21.9MHz、FM:76-95MHzです。スピーカーはM6955からダイレクトに接続しても鳴りますが、NJM2073による低周波アンプを入れてあります。