第160回 関東三土会(2014年09月20日)

総括


出品作品

大橋 さん
今年の1月に発表されたデジタルアンプのICをアッパーバージョンに交換。出力150Wから300Wに強化されました。
 電源は元から大きめなのでそのまま、いつもながらパワフルで余裕のある音がしています。
出品者のコメント:
まだエージング中で少々きつい音でしたが、大音量で鳴らせてよかったです。帰宅後はまろやかな音になってきましたので、秋葉原まで運んだ甲斐があり。お聴きいただいてありがとうございました。
小高 さん
 LM12CLというTO-3型ケースのOpampを出力に使ったアンプモジュールを活用した6chアンプ。
 昔、かなり安く売られていたモジュールらしいのですが、マッタリとウォームな音がしていて半導体らしくない音でした。
出品者のコメント:
 今回は、初段にバーブラウンのOPA134、終段にナショセミのモノリシックパワーオペアンプLM12を用い、若松キットで安直に製作した6chメインアンプです。
 たかがオペアンプと思っていましたが、予想は裏切られ、中々の高音質を得る事ができました。

参考資料:
http://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/opa134.pdf
http://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/lm12cl.pdf

石田 さん
 左右スピーカの同相振動を打ち消す簡易型の対向スピーカです。メリハリはありますが、少し高域が強いようです。
 使用ユニットはPARCのDCU-F131W(ウッドコーン)です。
出品者のコメント:
 電流アンプ対応スピーカの一環で簡易的に、かつ面白そうな構成なのでトライしてみました。
 小型スピーカ(それも密閉)でも結構な音が出ています。流石に例会の和室では広いの苦しいですが、もう少し狭ければ充分かと思います。箱もしっかりしているので低音まで充分再生でき、このタイプももう少し検討してみたいと思います。

 アンプはLM3886の帰還形定電流アンプにSW電源、プレーヤはSDメモリープレーヤでした。
見元 さん
 定在波対策の平行対向面の無いエンクロージャの試作品。

 ボール紙製なので低音は望めませんが、スッキリとして素直な音がしていました。やはり平行面の無いエンクロージャは良さそうです。
出品者のコメント:
「定在波は音を悪くする」というのを良く聞きます。では、なにがどのくらい悪いのか、はっきりした答えは聞いたことがありません。そこで実験して確かめてみました。本機は素の音を確認するため、吸音材、補強、裏蓋は付けていません。
第1印象はドライな音。会場からは「余計な音がしない」というコメントをいただきました。
渡辺 さん
 何とハイルドライバー型のツィータを自作した物。12.5μmのフィルム基板上にパターンをエッチングして上下の折り返しコイルを作成、ネオジマグネットと前後の鉄板による磁気回路の間に入れて動作させています。
 特性も40kHzぐらいまでは出ているそうですが、音も手作りとは思えない出来です。ウーファはこの広い会場で少し物足りませんが、無指向性の広がりのある音場を作っていました。


塩沢 さん
 64Lエンクロージャに合わせて16cmウーファに変更したZWBR。

 締まった低音でバランスよく聞かせるスピーカになっていると思います。流石に作りなれているのでまとめ方がうまいです。
出品者のコメント:
安価な16㎝のウーハーでしたが、64LのZWBRとうまくマッチして、バランスの良い低音を再生することが出来ました。
大塚 さん
 まじめ?に取り組んだ2.5Wayのマルチウェイスピーカ。2Wayからスパーツィータを追加した発展系で、本格的な外付けネットワークなのでマルチアンプにも対応しています。
 持ち運びがし易いよう取っ手をつけ、前面には蓋も付けられると言う移動対応な岡持ち型スピーカです。スッキリとボーカルが立つ中高域に締まった低音が付いてバランスも良さそうです。
出品者のコメント:

最近、まじめに取り組んでいます。
取っ手をつけて持ち運びを考慮しましたが、重くてしんどいです。

音質的には気に入っていますので、今回いただいたアドバイス(ネットワークのコイルの向き、バスレフポートの共振周波数など)を中心にもう少し手を加えていこうと思います。

SPユニット FW208N FT48D(外付 FT7RP)
バスレフポート P76
ネットワーククロス周波数900Hz
バスレフポート共振周波数49Hz
エンクロージャー容積 約25リットル



前田 さん
 バイオリンコンサートと花火の録音紹介がありました。

 花火は録画付きで、マイク位置が発射台直近のため本来の発火音より発射音のほうが大きいという面白い録音もあり、中距離の録音では中々の迫力がありましたが、再生も難しいですね。
出品者のコメント:
バリバリのクラシックファンの抜作三太郎こと前田@厚木です。
いつもの録音ネタですが、今回は若手演奏家による伊福部 昭さん(ゴジラの映画音楽で有名)をはじめとする現代曲と、打ち上げ花火の音を聞いていただきました。
打ち上げ花火は発射筒から 25 m ほどのところにマイクを設置したので、かなりの音で録れていました。この距離だと上空の破裂音(多分距離 100~150 m 位)よりはるかに大きな音なんですね。
迫力ある音を再生させていただいたスピーカーには、大変過酷な体験をさせてしまって申し訳ないことでした。塩澤さん、ありがとうございました。その後、スピーカーに異常は無いでしょうか?

スナップショット