第162回 関東三土会(2014年11月15日)

総括


出品作品

見元 さん
 いつも精力的な見元さんの新作でSW電源の工夫とCdsボリュームや偽信号(歪)補正回路など盛りだくさんです。
 補正回路は世の中過去に色々試みられているのでこのタイプの前例は無いのでしょうか。
 出音はスッキリと中々良い感じでしたが、折角の補正回路がどう効いているか興味がありますので次回はON/OFFを付けて頂けると面白いと思います。
出品者のコメント:
汚い実装を綺麗にしたところ、動作が再現しなくなりました。その後、いろいろと試し、IC破損や発振が発生しました。結局、4個のIC破損。回路は発振モードに陥る危険性があるようなので、この回路はボツにしました。
粕谷 さん
 こちらも毎回キッチリと自作のお手本の様な製作記を書かれていて、今回もいつもと違う半導体回路ながらデータもしっかりとまとまっています。こういう所はぜひ学びたい物ですね。

 いつもと勝手が違うだろう半導体ですが、データ的にも問題無く、仕上げや音もスッキリとまとまっていて基準アンプに相応しい出来でした。
出品者のコメント:
上のコメントにある基準アンプというのは我が家でのリファレンスという意味です。
三土会の後、妻から低音が出ていないと指摘され対策を行いました。
±電源の出力に1000μFでは不足していたようで、4700μFを追加してOKが出ました。
このアンプの拙ブログ記事はこちらにあります。
小出力でよければ、こんな簡単な回路でお聴きいただいた音が出ちゃうんですね。
でもやっぱりガラス瓶にお線香が灯っていて欲しいです。

大橋 さん
 ハードタッチなケースにヘッドホンアンプという組み合わせも面白いですが、立派にスピーカも鳴らせる実力も有ります。流石にファンも付いているようですが、実際は使わなくても済みそうです。
 中域のしっかりした音がしていました。
出品者のコメント:
以前のアンプはスイッチング電源で、発振とノイズに悩まされましたがシリーズレギュレータに交換して音もすっきりしました。お聞きいただきありがとうございました。
石田① さん
 PARCのユニットを使った小型対向スピーカです。小型ながらこれだけも結構鳴り、ウーファを足さずにこのままでも良さそうです。
 ケースはPVCのパイプを利用しているようです。
出品者のコメント:
 本来は電流駆動用に考えていましたが、電圧アンプでも結構鳴る様だったので急遽D級の電圧アンプを組み合わせてみました。
 でもどうもアンプの方が不調の様で、あまり音質的には?の様でしたので調整して再トライしてみたいと思います。

 狙いの2Wayではウーファもお借りしてみたのですが即席ではうまく合わなかったようです。済みません>大塚さん

 まあ再トライ時はウーファもやはりセットの方が良いでしょう。
大塚 さん
 前回の時よりネットワークのセッティングとバスレフダクトの改良をしたものです。

 当初より低域の盛り上がりが減り更に低い周波数に延びが出て、バランスがよくなりました。何にでも対応できそうなオールマイティなシステムになってきたように思います。
出品者のコメント:

ネットワークのコイルは1個を90度ひねっただけですので、セッティングというほどのものではないかと・・・。

バスレフのダクトをφ70mmx500mmに延長しました。
共振周波数が30Hzぐらいになって、低域の減衰が密閉型のようになり、いい感じの特性になったと思います。

前はドンシャリでしたが、聴感上も自然な低音の伸びに仕上がっていると思います。

皆さんのアドバイスでいいものに仕上がりました。

ありがとうございました。

石田② さん
 前の合宿で話題のRaspberryPiを活用したネットプレーヤです。岩野さんのDACを搭載したもので、そのアナログ音を聞かせていただきました。Linux系のMPDを利用しているので小型ながらやはり結構良い音がしています。
出品者のコメント:
 RaspberryPiはイタズラには面白いおもちゃですが、結構音も侮れません。

 今回は音が良さそうだと思われるSDメモリーに音楽データを入れた版で聞いて頂きましたが結構使えそうです。

 ただまだ動作に変な点があるのでまだまだ遊ばれそうですね。
石田③ さん
 合宿でも一寸試しましたが、BEHRINGERのチャンデバ電源のSWとトランスの違いを比較しました。

 電源の違いだけですが、結構出音は違う様に聞こえます。うまく基板化でき、また試作会でも出来る良いですね。
出品者のコメント:
 合宿で一寸片鱗が聞けたのですが、問題点が残っていて再挑戦です。

 確かにかなり違いは皆さんにも感じて頂いたと思います。まあやはりトランス式の方が好みなので何と基板化したいと思います。
前田 さん
 いつもの録音風景の紹介ですが、今回はノイズ周りで失敗作とか。中々現場では時間も無いので難しい物です。
 折角演奏は良かったのですが、残念です。次回に期待しましょう。


スナップショット