第166回 関東三土会(2015年3月21日)

総括


アナログ・レコードプレーヤからデジタル再生機器まで世代を超えた機器が集まりました。

出品作品

小高 さん
◆続小型Nアンプ
前回紹介したアンプは、発振していたので対策をしたとのこと。パワートランジスタのベースへの配線を短くしたことで発振が止まったようです。
回路図はpdfファイルを参考にして下さい。
残念ながら、アンプは持参していませんでしたが、47kHz13bitデジタル録音のアナログ・レコード「the oscar peterson trio in tokyo」を持ってきていたので再生してみました。アナログ・レコードでも良好な音質で再生できていたと思いましたが、音のザラツいていて、ノイズが多く、録音の質は良くないとのこと。でも、雰囲気はよく出ていたのではないでしょうか
出品者のコメント:
今回はディスクリート式パワーアンプの完成報告です。
 音質に関しては、特に大きな変化はありませんでしたので、
 口頭でのみの説明としました。

今回の関連資料は、
 http://www.hi-ho.ne.jp/odaka/quad/sando5.html
です。

石田 さん
◆新型対向2wayスピーカ
内蔵型の対向スピーカにAMFB(Acoustic Motional Feedback)を適用してみたとのこと。ウーファはScanSpeakの18W8545、中広域はPARCのDCU-F081PPです。低域側はフラットのまま伸ばしていますが、くっきりした軽い低音です。AMFBの効果が出ているようです。中広域は、電流アンプにしているために、ハイ上がりになりますがユニットを横向きにすることで高域の上昇を抑えていました。全体にくっきりした音に仕上がっていました。
説明のpdfファイルはこちらです。
中広域ボックスをウーファー箱に直置きすると、音が抑えられるような感じになり、かなり音が変わります。中高音ユニットはウーハーの振動が伝わらないようにするのがいいようです。
出品者のコメント:
 相変わらず出来たてのため調整が不十分ですが、18cmともなると大分余裕が出てきます。
 ツィータ部分も今回は電流アンプにしましたので、かなり派手目でアピール効果のある(^^;音が出ました。
 100均網によるフローティング効果も抜群ですのでお試しください。
木村 さん
◆MMスピーカ
マグネットの近くの紙をコーン紙状にして、発泡スチロールその周りを囲むようなエッジ状にしてみたところ、普通のスピーカーのような音になってきたとのこと。高音の量感がかなり改善されていました。箱に入れれば、低音の量感も改善されると思われました。
出品者のコメント:
1ユニット当たりネオジム磁石0.9gX2個で省資源、ボイスコイルの発熱はフレームで放熱されるのでハイパワーにも耐えます。
音質、効率も普通のスピーカに近づきつつあります。
パーツも少なく工作も簡単なので是非、皆様もお試しください!
見元 さん
◆WAVプレーヤ
DACがPCM5100のせいか、安心して聴いていられる音です。一曲毎に再生をスタートさせないといけないなど、使い難い面はあるものの、複数曲同時に再生できる面白い基板です。
会場からは、以前のwaveプレーヤと比較試聴させて欲しいという意見が出ていました。
出品者のコメント:
低音寄りで細かい音は出ていませんでした。安定した音なので外付けDACで聞いてみたいという意見もありました。しかしながら、連続再生できない問題点があるので、この基板はボツにしました。次回は別の基板を探してみます。
前田 さん
◆半音シフトCDプレーヤ
水晶を変えることで、再生音のスピードを変えていました。水晶の周波数はプログラマブルで周波数を変更できるものを用いているようです。
バロック時代の音程は現在よりも半音程度低くなっていることが多いそうです。ビバルディの四季で、半音下がっている録音のものがあるので、これをデモしようと思ったとのですがCDを忘れたのでデモができませんでした。
あと生録では、結婚式場でバイオリンとピアノの演奏を聴かせて頂きました。非常に巧い演奏であることと、前田さんの録音が素晴らしく、会場の皆様も聴き入っていました。また、クライスラーの愛の悲しみの録音も良く録れていました。
出品者のコメント:
バリバリのクラシックファン 抜作 三太郎 こと 前田@厚木です。

いつもどおりのキワモノのデモで、お寺大会でうまくいかなかった音程変更CDのデモをリベンジさせていただきました。
といっても周波数を決めている水晶を変更しただけですが。
古楽の演奏はAの音が 415 Hz に調律されているものが多く、普通のオーケストラは 442 Hzが多いので両者の音程を合わせるためのお遊びのために水晶を準備してみました。実際にはスピードも 6% 程度変わるので微妙ではあります。

時間があったので、最近の録音も披露させていただきました。セッティングはいい加減でしたが、準備時間無しの一発録りにしてはそこそこ聞けたのではないかと思います。
安江 さん
◆テクニクス SL-7完成
メンテナンスした部品の説明をして頂きました。
続いてアナログレコードの再生を行いましたが、岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」EP版、中森明菜の「禁区」LP版、五輪真弓の「恋人よ」45回転LP、クリスタルキングの「大都会」、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、久保田早紀の「異邦人」など、懐かしい曲を聴かせて頂きました。
ハードオフでは、きちんと探すと格安で未使用のアナログ・レコードが手に入ることも教えて頂きました。
出品者のコメント:
 アナログレコードを聴く…。 たまには良いですね…! そのような一時でした。
Techinics SL-7をメンテナンスして持参させていただきました。
 好評につき“ハードOFF”通いを続けようと思います。


スナップショット