第169回 関東三土会(2015年7月25日)

総括


暑い三土会となりました。 司会:前田/写真:松川/記録:三上

出品作品

前田 さん
ビンテージ・トランジスタを使用した部品点数の少ない6石アナログアンプ。
4連ボリュームを制作。マルツパーツのシングルを4つ重ねた。
クラシックのチェロのホールトーンが心地よかった。
ソースのせいか、ナローレンジに聞こえた。
出品者のコメント:
バリバリのクラシックファンの抜作三太郎こと前田@厚木です。

大昔に作ったアンプをばらして作りなおしました。
部品点数を少なく、出力段をフォロワにしないで作ろうとしたらこうなりました。
2SK240と2SJ75のペアに2SK134と2SJ49の組み合わせ。う~~~~~ん、良いなぁ。
小さい箱に無理やり入れているので出力は取れないです。
箱がバラックのままでしたが、まぁとりあえず鳴ったので良かった。
f特、その他は箱ができたときに準備する積もり.........です...。

(4連ボリュームは、正しくは、2連ボリューム3個から4連1個とシングルが2個できます。)
鈴木 さん
12AH7G+TDA1552Q(フィリップス君)
曲:ツィゴイネルワイゼン:半導体系のアンプの音とは違う音がした。情報量少なめ。ナローレンジ、ダイナミックレンジが少ない感じの音がした。ボーカル曲では2次高調波がのっているせいか?個性的なトーンになる。
曲:ハーレム・ノクターンでは、あやしい音になってとても良い。
出品者のコメント:
 何年か前のお寺大会で入手した12AH7GTという双三極管を使って変なアンプを作ってみました。やはり、B電圧が12Vでは無理があるようです。机の上の小さなスピーカーにつないで、ささやくような音でハーレムノクターンを聞くのがよろしいようです。
今後の方針
(1)真空管をmT管の12AU7に変えてみる。
(2)真空管をスルーするスイッチをつけて実用性を高める。
(3)電源を強化してみる。(スイッチング電源からトランス電源に)
以上です。
加藤 さん
LTSpiceでシミュレーション、ブレッドボードに組み上げた。
電圧増幅段でリニアリティを高める回路(インバーテッド・ダーリントン)にしている。
Q1のVBEをI1に独立して一定になるようにした、かなり技術的にこった回路になっている。7~8W@8Ω Li-Ion 16V
曲:ジャズ かなり良い音。ヌケが良い。歪率0.01%@1KHz
トランジスタのVBE、抵抗を選別して使用
出品者のコメント:
昨年春に出品した無帰還ヘッドホンアンプを発展させて、スピーカーを十分鳴らせるアンプに仕立ててみました。大出力化と低歪化を狙い、差動入出力構造にしています。
AB級出力段の低歪み化にはしばらく悩んでいましたが、ある時ひらめき今の形になりました。期せずしてCMOSオペアンプの現代的アーキテクチャと”スーパーエミッタフォロア”が合体した構造になっている事に気づき、皆様にお見せしたく今回出品致しました。電圧増幅段は以前から温めていたアイデアで、通常の差動アンプよりも一桁以上歪が向上します。10Vppの出力を無帰還で低歪化するのは案外難しいものです。
これらはLTspiceを使わなければ到底設計できません。自宅でSPICEで設計できるなんて良い時代になりました。なお、使用したプレーヤは、Monster社GO-DJというものです。参考まで。http://jp.monstergodj.com
石田 さん
スピーカー(HP-70)左右対向
非常にバランスの良い音。ベースの音がダブつかず対向方式の優位性が出ている。ボーカルも良い。音は少し濁りが出る(あらを探せば)。ボイド管が共振?
出品者のコメント:
お寺大会のオークションで入手したマークオーディオのCHP-70を使ってスピーカシステムを作りました。
 エンクロージャはボイド管を使用。表はカッティングシートを張っています。構造がちょっと変っていて、3本の長ボルトで左右ユニットを固定し対向打消しをしていますが、両端は外形と円筒が二重になっていて、その間のスリットを利用してバスレフになっています。

 鳴りっぷりを重視して吸音材が少な目なのが音の濁りになっていたのかも?
土屋 さん
YAMAHA NS-C5S改
古い時代の小型密閉型のスピーカーを改造。7gのアルミ板をセンターにつけてf0を下げている。なかなか良い音。メーカー製のものはそれなりの説得力のある音。
エッジはTシャツにシリコンコーキングして作った。ツィーターを7dB下げてある(ウーファに合わせてある)
出品者のコメント:
50Hzまでフラットに伸ばした8cmの密閉では低域でボトミングするので、12cmの密閉で作ってみました。30畳ほどの和室でもボトミングを気にする事なく再生できました、有効ストロークが±5mmと大きい事も影響していると思います。4Lの箱でデスクトップは少し大きいので次回は10cm2Lでトライしてみるつもりです。
竹内 さん
Vifa10cmユニット使用 バンブーオーナメント
20作以上制作したものの総力を結集したもの。エネルギーにあるれた音ながら、トランジェント、歪感もよい。試聴位置もかなり広い。広域帯 オーケストラがきちんとかかる。
出品者のコメント:

 5年間、飽きもせず使い続けたバンブーオーナメントの販売が終了しました。
今までに色々と試した中で効果を認めた構造を織り込んで、最初に使ったVifaユニット
で再試作してみました。自分ではそこそこ進歩したと思っていましたが、皆さんにもあ
る程度認めて頂けたようで嬉しく思いました。

 設計のエキスは文面に記載しましたが、肝心な事を書き忘れてしまいました。
この場を借りて追加させてください。それは、

 ツイーターを支えているアームとウーハーの台とをスライド方式で移動出来る構造と
して、タイムアライメントを簡単に調整出来る様にしました。

これを追加します。
実際に使って見るとTWはWFに対して少し後方にずらす事になる様です。

 バンブーオーナメントのおかげで小容積のBOXについて、かなり勉強になりました。
まだ少しストックがありますが、そろそろ次の素材を探さないといけませんね。
何か良い物があったら是非教えて下さい。
もう少し大きいものがあると最高なのですが・・・。
 

前田 さん
a.会社の友人のボレロ パーカッションひとり何役
b.開成町サロンコンサート メンデルスゾーンのチェロソナタ
c.お寺大会 La★Vonda 3曲
出品者のコメント:
バリバリのクラシックファンの抜作三太郎こと前田@厚木です。

毎度の録音ネタですみません。
ボレロは一人パーカッションを映像でお見せできればいいのですが、気分だけでもと思い時間を頂きました。
La★Vondaさんはお寺で録音させていただいたので、ご報告がてら。我々の世代に合わせてご当人たちがリアルタイムで聴いたことのない(であろう)曲を演奏していただいたのはありがたかったですね。
サロンコンサートは出演者に好きな曲を演奏してもらうという方針で、知らない曲を聴くことができて貴重です。やはり、生は良いですね。

一応、88.2kHz24bitで録音してあるので、次回からはそちらを再生できるようにしたいです。

スナップショット