第176回 関東三土会 (2016年02月20日)

総括


出品作品

小高 さん
アナログマトリックスのSONY-SQ方式に続く第2弾山水のQS方式のデコーダを同様の自作基板で搭載、デモしていただきました。

 安定した動作で従来のソフトの中にもサラウンド効果が高いのものがありそうです。ここまでマトリックス4chを極めてきたのは大変だったろうと思います。
出品者のコメント:
前回発表したSQデコーダにQSデコーダのP板を追加し、SQ方式とQS方式双方にステアリングロジックを搭載したマトリクス4chデコーダにしてみました。

今回の資料です。
http://www.hi-ho.ne.jp/odaka/quad/sando8.html

大塚 さん
 会員のEさんの半田鏝温調基板を組み込んだものです。市販の温調半田鏝は結構高級品で中々手が出ないかもしれませんが、自作と聞く温調半田鏝も取り付き易くなります。

 効果は絶大で半田付けが楽しくなるそうですから、自作派にとっては必須かもしれませんね。
出品者のコメント:

ハンダ付けは経験だ!
温度なんか関係ないぜ!

と思っていましたが、温調を使ってみて考えが変わりました。

1.ウォームアップが早い。
2.はんだが良く流れる。
3.仕上がりがきれい。

と、メリットのオンパレードです。

ハンダ付けがうまくなった気になります。

面実装の部品などもハンダ付けしやすくなりそうです。


ちなみに、温調をイチから作ろうという方(そんな人いない!?)にご忠告。

本作は、作るのが楽しいという方向きのニッチな一品です。

モノにもよりますが製品のほうが安全だし校正もある程度されていると思いますので買ったほうがよろしいかと思います。



とにかく基板の工作をする場合は温調は必携だということが良くわかりました。

今後も愛用いたします。

肥後 さん
 先月の無帰還電流アンプの測定データを追加されました。

 歪みは2次が中心でしたので、数値ほど歪み感を感じないようです。出力インピーダンスも1kΩほどと充分のようでした。

 アニソン他、レトロ感のある選曲が結構電流アンプ+ボッフルエンクロージャのシングルコーンに合っていましたね。
出品者のコメント:
先月に引き続きの電流アンプでした。今回はA2級真空管シングルアンプに典型的だと言われる一直線のひずみ特性とそっくりなひずみ特性について、ひずみ成分の分析をおこなったところ、やはり2次高調波ひずみが支配的だということがわかりました。アイドリング電流とアンプゲインの計算についての資料を添付しました。
的場 さん
 SDメモリープレーヤのエバンジェリスト的場さんです。今回は最新のPlayer+DACボードを持参していただきました。

 フィルムコン+タンタルコン+ファインメットチョークを中心にしたマルチ電源に加え、新たにDuCULoNというNDKの新作水晶モジュールを搭載してるのが特徴です。
 この水晶、従来とは段違いの位相低ノイズを実現したものです。ルビやセシュウムも最終的には水晶発振器の出力になるので、やはり水晶発振は重要です。
 これが今回の滑らかで安定した再生音の要だそうです。

 確かにどの様な曲を聴いても、従来あまり聞いたことが無いような音色と安定した音像を聞かせてくれました。

 畳半畳以上もある展開されたデジタルプレーヤは迫力満点でした。
出品者のコメント:
私は、ここ足かけ4年ほど中島千明さん作のSDメモリプレーヤ(SDTrans384)とDAC(ES9018S Dual Mono)の組み合わせを如何に良い音で鳴らすかということに、ひたすら注力してきました。そこで素人のできる範囲で、電源に奢り、発振器に奢り、メモリカードに奢りをしていたら、このような形になってしまいました。ただし、このような音を作りたいという一貫した方向性に基づくある一つのまとっまった音作りがあるのではなく、素人の行きあたりばったりで、変更を積み重ねているうちに偶然にたまたま、現段階ではこのような音になっている次第です。
最近の音質向上(私の場合、ディジタル音源からいかに多くの情報を引き出すかにポイントを置いています。逆にいうと私の駄耳で判断できるのはその部分だけなので)に最大の寄与があったのは、日本電波工業(NDK)のOCXO製品DuCULoNの採用です。これで、ディジタルオーディオの再生にはマスタクロックの元になる発振器の性能の寄与が本当に大きいことを認識できました。DuCULoNは、非常に高価な部品なのですが、もし、ご自分の自作のオーディオ再生装置に使われたなら、あっけなく1ランクか2ランク違う音が出てしまい、今までの他の部分での努力はいったい何だったのかと思うような効果があると思います。ディジタルオーディオの自作で、最良の音質向上を目指す方には、是非、一度試しいただきたい部品です。

前田 さん
 お寺大会のバイオリン曲に加え、最近の地元でのバイオリン演奏の録音を聞かせていただきました。

 床置きのバウンダリーマイクは踏まれたりして大変そうですが、音色は中低域がしっかりしてフラットで安定した音色と好演奏の感じが良く出ていました
出品者のコメント:
バリバリのクラシックファン、抜作三太郎こと前田@厚木です。

演奏者の前にマイクを立てないで、という制約に対応する手段として、三土会で床置きマイクをご指導いただきました。
ヴァイオリンは音が上へ向かって出るので本当にこれでいいのか、という疑問はありましたが、今回の床置きマイクでの録音ではかなり良く録れることがわかりました。
演奏も良かったのでうれしい限りで、ハイレゾ音源が少しずつ増えていきます。

竿マイクを床に置いただけだと何時踏まれるかと言う不安が無くならないので、もう少しチャンとしたマイクを準備する予定です。
中田 さん
 WindowsSarverソフトを使用したホストクライアントモデルの構想を紹介いただきました。最近は多種の新しいソフトも出ていて、次月には結果を試聴させていただけそうです。
出品者のコメント:

 中田@狭山です。
 
 3月19日の三土会、ここで、プレアナウンスした「再生ソフトJPLAY」のデモを
予定しています。
JPLAYは、以下のサイトで 「このソフトを究極の環境で動かした時の音はLinux
音楽環境を軽く凌駕します」として紹介され始めています。

http://mimizukobo.sakura.ne.jp/articles/articles017.html#020

最高音質は、WindowsサーバーOSのデスクトップ画面表示無しでPC2台を連結し
た方式で得られるとされています。しかしながら、当方、未だ実現できていな
いため、当日は、WindowsServer2012R2評価版OSのデスクトップ画面表示有り
の単体PCでのデモになります。音質は、WindowsServer2012R2評価版OSのデスク
トップ画面表示有りでPC2台を連結した方式と同等のレベルで有ることは確認
済みです。

音源はステレオ2月号付録CDトラックNo11「ピアノトリオ3」を使い、CD
プレイヤーとの比較試聴をしてみたいと思っています。
石田① さん
 映像系のHDMIからデジある音声信号を抜き出すコンバータの紹介です。

 通常はHDMIはプロテクトが掛かっていてデジタル信号を取り出すのは難しいのですが、その点がうまく解決できできそうで面白い試みです。
出品者のコメント:
BS放送などサランドを生かすと面白いソースもあるのですが、手ごろなデジタル機器がありませんでした。
 これはバラックで試してみたところお手軽で高性能に化ける要素がありそうなので本格的に作ってみようかと思っています。
石田② さん
 昨年のMarkAudioのCHP-10のユニットをPARCの13cmウッドコーンに換装したものを紹介していただきました。

 口径も大きくなり、床置きということもあってワイドレンジな音がしていましたが、少し高域がまだ刺さるようです。
出品者のコメント:
 お手軽な換装ですが、こちらユニットの方がこのエンクロージャには合っているかもしれません。
 床置きにして、電流アンプで駆動すると中々面白い音が出ています。

スナップショット