第178回 関東三土会(2016年04月16日)

総括


今回会のスピーカーは、開催時間直前に到着しましたが、
片方から音が出ないようで、修復が必要で、
結局ご持参戴いたスピーカーが役立つ結果となりました。
塩沢さん、石田さん、肥後さん、木村さん
支援スピーカーをご持参戴きありがとうございました。

皆様ありがとうございました。


お寺大会開催日が、6月18-19日と決定しました。 -開催要項は、以下をご覧ください。

http://tezukuri-amp.org/shibu/kantou/otera/2016summer/annai/index.html


尚、冬の大会のテーマの応募を広く募ります。


三土会もそろそろ200回が見えてきました,
100会記念と同様 若しくは盛大に記念イベントを開催したく思います.
皆さんの提案や希望が有りましたら知らせください.

出品作品

肥後 さん
無帰還電流アンプ
前回同様の電流アンプをカレントミラーのデバイスを見直した処 予定以上に特製が良く成ったとのこと
更に SP出力と電源に保護回路を新設して発表頂きました.
今回 SP出力に DCが出た時のデモを行って頂きました.(電池接続がそれです)
過大出力 及び DCオフセットがSP出力に出た時
SP出力をショートし 同時に電源をOffする回路です.
再起動には 再度オペレーションが必要ですが

朝 タイマーオンで アニソンで目覚めたい方のために
オプションでグローランプを付け タイマーオンに対応できる仕様です.
"朝 アニソンで目覚めたい方が参加出来なかったのが残念ですが・・・"

外装は前回と同じでしたが 中身が新設されている様子でした.

支援スピーカに オーラトーンを持参頂き,
無帰還電流アンプ+オーラトーン で"秘密のアッコちゃん(バンド演奏)" 味わいがありました.
出品者のコメント:
いつも発表の機会をありがとうございます。
冬のお寺大会からこれまで4ヶ月でほぼ完成したと思っています。
今後は音圧周波数特性やダンピングファクタ-などについて考察していきたいと思います。

今回のデモ曲は、
なごり雪 kat 
https://www.youtube.com/watch?v=Dc4_bp2AK68
ひみつのアッコちゃん 東京ブラススタイル
https://www.youtube.com/watch?v=UCS1J6IxxYc
You'd be so nice to come home to  Helen merrill
https://www.youtube.com/watch?v=YM0PhsP7ulk
でした。


見本 さん
MITアンプ
OPアンプの素性がモロに出る様で 特製冶具で10種以上のOPアンプを
検証したそうです 今回は8820で作られました.
抵抗の種類にも依存するそうです.
今回は電源に 1.2F (uではない)を使用とのこと.(ESRは0.2程とか)

「あらまー何と言うことでしょう」ではないですが 今までと傾向が変わった様に思います.
皆さんの評判も大変良かったです.
出品者のコメント:
今回のアンプは大失敗です。入力と出力がほぼ同じになるアンプを製作したはずが、家で確認したところ入力と出力の間の差が大きいことがわかりました。三土会での音が変だったのはこのためでした。
現在、リベンジのため、アンプの再検討を行っているところです。
大平 さん
シンプルPPアンプ
まずは 完成して2日目 コンセプトは 高温質な小型プッシュプルアンプだそうです.
少ない増幅段,初段はシングル.高入力インピーダンス,出力直結,低ノイズ を狙っています.
時折 保護回路が働いていましたが追込みこれからとのこと.

音は 柔らか/やさしい系 の音でしょうか.
本日は 標準アンプとして評判でした.
出品者のコメント:
出来るだけシンプルでミニマルな機能でプッシュプルアンプを、という事で作ってみました。データどりもそこそこに会に持ち込んで、過電流保護回路が時々作動するなどのハプニングがありご心配をおかけしました。

肝心の音は素直な音で柔らかいとの皆さまの反応もあり、シンプルな回路構成の為や初段がシングルなので高調波歪では偶数調波も出るのとも関係があるのかなと思ってます。

データどりをして基本的な性能を確認中です。出力ドリフトは電源投入後3分で10mV以下、アイドル電流は150mAでいずれも安定してました。DFは40.8とシミュレーションどうり。1KHzの歪は1Wで0.2%、20Wで0.5%ですが20Khzではそれぞれ、0.875%、3.8%と高域で悪化してます。

これをどうするか、そして保護回路作動の問題、音質の練り上げなど今後検討していきます。



岩野 さん
CFB DC アンプ 
今日完成(出来たてホヤホヤ) GAINは7倍 音量が大き過ぎない様に考えたそうです.
回路はOPアンプをディスクリート化したような回路だそうです.
ケースは以前の チビ介と同じ構造にしたそうです.

岩野さん CS4525 2.1チャンネル 
デジタルアンプにリモコンを付け 寝ながらコントロール可能を狙ったとのこと.
今回 .1CHはサブウーファーに割り当てていましたが スピーカを繋がずの紹介でした,残念!
出品者のコメント:
CFB(カーレント・フィード・バック)の、アンプはどんなんでしょ?って、
基板を起こしてみました。ゲインは入力が、5.6Vp-pで、クリップ手前のフルスイングする程度にしたので、7倍程度です。
BJT入力でDCアンプですので、入力段のドリフトがゲイン倍されて、もろに出ますので、その怖さも抑えるために、低ゲインです。
保護回路は、DCオフセット、SP遅延(FETスイッチ)、低電圧検出と、いつもの定番回路基板です。
ドライバー段は、倍電圧整流回路で、高圧をつくり、別トランスをいれずにすませてます。
出力のFETはTO220サイズでPCが大きい、、FQP11P06と、FQP22N06の変則なコンプリです。

さすがに、民生のCDプレーヤーでは、ゲイン不足だったのか、フルボリュームでも、音量は稼げませんでした。
バラックでの実験より、ケースに組み込んでからは、オフセットドリフトも10mV程度におさまってますので、もう少しゲインをあげても良いかと思ってます。

2.1chは、いつものCS4525を2個使い、1個目をフルブリッジで左右の2chに15Wと、I2S出力で低音をだけを、2個目に送り出し、2個目のCS4525はパラレル・フルブリッジで30W(4Ω)としてます。入力は、アナログ1系統、I2Sデジタル1系統です。
リモコンでは、音量、ミュート、サブウーファーの周波数と、レベル、入力切り替えを変更できるようにプログラムしてあります。
電源は、トロイダルトランスで、テツさん設計のCFB電源をいれてます。
鈴木 さん
電池で動く3A5PPアンプ MP3プレーヤー 
10年前の「ラジオ技術」で紹介されたアンプです.(定数や部品は一部変更されています)
電源は乾電池006Pとヒーターに単一電池(エボルタに奮発したそうです)
これで通常のスピーカを駆動したので 音量は小さいでしたが 素直な音が印象的でした.

この記事 当会の池田さん(大阪)の記事ですね.
出品者のコメント:
先ずは、大阪の池田さんに感謝です。机の脇のスピーカーを鳴らして静かに音楽を聴くには十分な音量で、音もよく驚きです。

補足説明:一番下の写真はアイテンドーの2015年の福袋に入っていたMP3モジュールを箱に入れたものです。EEPROMの24C02が壊れていたので手持ちのDIPタイプのものと無理やり入れ替えてあります。上のアンプと繋げてBGMに使います。こちらは単四電池3本で駆動できるようにしてあります。
木村 さん
ダブルコーン可動磁石スピーカーユニット
前作にムービングマグネットの前後にヨークを追加改造し能率は上がったtのこと.
振動板は紙と発泡ポリエチレンで更にダブルコーン構造にし改善を図って居ました.

構造的にコイルが放熱/冷却できるのは画期的(発明もの)ですね.
まだまだ可能性は計り知れません 期待が膨らみます.
出品者のコメント:
三上さんから「サブコーンをもっと大きくすると高音のピークが減る」とアドバイスをいただきました。
ありがとうございました。
試してみます!
塩沢 さん
TangBand W5-2143 36L ZWBR
いつもながら 安物の市販品では相手にならない程の完成度の"ZWBR"です.
このユニット径にしてこの低音,中にブースターでも隠しているかの様な音量感です.

"百聞はー聴にしかず" 全国の方にお聞かせしたいですね.
出品者のコメント:
町田オフ会で小出力アンプの試聴用に以前はTangBandのW5-1611safを使用しておりましたが、たまたまネットで同じTangBandから新しいシリーズの13㎝フルレンジのユニットを見つけました。36LのZWBRでチューニングを行ったところバランスの良い特性が得られましたので、マホガニー柾目のツキ板仕上げにして外観もきれいにしてみました。
石田 さん
上野式ディスクリートDAC 
9年ほど前 会の上野さん開発のディスクリートDACを
1.入力をHDMI(I2S)に 2.SRCのCS8421を追加(デジフィル&アップサンプリング) 3.LRタイミング合わせ.

LR-Clck時に 他方(LR)のデータを止めた場合と通常の場合の聞き比べを行い 結果は
ほんのりエコー感があり透明感が上がった印象でした.

デジタルも奥が深いですねー.
出品者のコメント:
折角の上野さん設計のDACもこの所ずっと寝ていたので、今回マルチビットDAC復活を機に改造、再生させてみました。

 色々と手を入れてみて、やはりマルチビットDACの良さを再認識しましたね。

 入力、処理、ノイズ対策と手を入れる毎に良くなるのでデジタル系は結構奥が深いです。
関澤 さん
dam1021ディスクリートDAC
Soekris dam1021 を紹介頂きました.
でっ この基板RevがUpされている様でチップ抵抗の数が減っています 24*4(+-LR)96個+α
入手出来たら聞き比べしてみたいですね.
出品者のコメント:
 トラポとの接続はi2sですが、ケーブル長を確保す為にHDMI(LVDS)で行いました。
 この方法は、PS-Audioインターフェースで、デファクト・スタンダードです。

 上野式ディスクリートDACの基板と抵抗をお持ちで、作るご予定の無い方からの、一報をお待ちしています。