第185回 関東三土会(2016年12月17日)

総括


お寺大会のお題がヘッドホンアンプとあって、ヘッドホンアンプの出品が多かったです。

出品作品

大平 さん
Taylor Follower HPA
ソースフォロワの電流変化を検出し、ソース側の定電流回路の電流を変化させることで歪みの低減と出力電流の増加を図った回路を使用したアンプです。回路図などの詳細はお寺大会で展示して頂けるようです。
使用しているヘッドホンは、AKGの600オームのものです。端子から左右の配線を分けるようにしていました。
出品者のコメント:
急に時間が取れたので急きょ参加させていただきました。説明資料もできてない状態だったので失礼しました。お寺大会にはきちんと準備いたします。
このヘッドホンアンプはゲイン0dbのソースフォロア1段ですが歪をかなり低くすることができました。秋葉に行ったついでに9V出力電源トランスを買ってきましたので早速交換して動作電圧をアップさせました。MOSFETは電源電圧を高くした方が電極間容量が減るせいか音が濃くなるようです。
松川 さん
5670Wヘッドホンアンプ
ペルケさんのミニワッターをヘッドホンアンプにしたものです。出力は0.15W程度だそうです。SP端子も付けてあるので、SPを鳴らすこともできます。会のスピーカーを鳴らしてみましたが、小音量であれば十分に鳴らすことができていました。音が大きくなると苦しいですが、聞きやすい音で再生できていたと思います。
出品者のコメント:
楽都郡山から帰ってきました。
大きさも出力も小さい 真空管アンプです。
もう少しお化粧してお寺に出品の予定です。
回路図的にはぺるけさんのミニワッターそのものです。
詳細はお寺大会で明らかにしたいと思います。

会場で聞いていただいたゼロゼロゼット(∞Z)は福島を中心に活動しているバンドで、基本女性1名(ERIKA gt)と男性2名(dr,bass)の3名のグループです。
安江 さん
LUXMAN CL-34コントロールアンプ ヤフオク入手品
ヤフオクで?万円で落札したもので、現在メンテナンス中だそうです。ウッドケースに入っていたため、フロントパネルが綺麗なままの状態だったとのこと。電源の電解コンデンサは、耐圧に余裕がないせいか膨らんでいて危険な状態でした。今後の仕上げが期待できそうです。
出品者のコメント:
 三度目の“ヤフオク”チャレンジで、やっと入手しました。
約35年前の製品とは思えない、程度の良さに感激しております…ラッキー!
現在、部品交換を進めており、次回の三土会にてお披露目(音出し)したいと思います。
土屋 さん
ヘッドフォンアンプ
2段増巾に帰還を掛けたアンプです。大きな出力トランスに基板が乗っている構造で、トランスの迫力はヘッドホンアンプとは思えません。電池駆動ですが、電源を接続すれば電源で動作するようにしています。回路図などは、お寺大会で説明して頂けるそうです。
出品者のコメント:
出力0.1Wのトランス出力ヘッドフォンアンプです。
回路をオーソドックスに作ったのでせめて意匠は奇抜に、と思って作ったんですがバラックみたいになってしまいました。寺大会にはもう少しましな格好で出したいですね。
肥後 さん
FMラジオ
DSCラジオICをPICでコントロールしています。電源はリチウムポリマー電池で、PCに接続して1時間くらいで充電可能だそうです。ものすごく高感度で、室内でもちゃんと受信できていました。
2月頃に会員向けの製作会を行うということなので、楽しみです。
出品者のコメント:
子供の頃にゲルマラジオから始めたという方は多いと思います。わたしもそうでした。
今どきの子供はDSPラジオを組んでプログラミングして、FMをステレオでガンガン聴くのです。

本日、製作会のプロジェクトを立ち上げMLでご案内メールお送りしました。
ご参加をお待ちしております。
蝦名 さん
デンオンDP-80+クラフトAC-3000
電子ブレーキが効かなくなっていたDP-80を修理しました。交換したトランジスタ、基板の状況などについて説明しています。
アナログレコードプレーヤーは、アームがオーディオクラフトのAC3000SilverでストレートアームにカートリッジとしてオーディオテクニカのAT160MLを付けています。イコライザは無帰還のCR型です。
時間があったので、このシステムを使って持参したレコードを聴きました。
出品者のコメント:
経時変化が大きい2SC458などのトランジスタと、マイラーコンデンサ、電解コンデンサを交換しまたした。また、電源のパスコンを追加しています。これにより、電子ブレーキがちゃんと効くようになっただけでなく、購入した時点よりも回転の安定性が増しました。
会場で時間に余裕があったのでレコードをたくさん再生してみました。この中で、スクラッチノイズが殆ど聞こえないという評価を頂きました。これは、レコードをきちんとクリーニングしているためです。スクラッチが多いレコードでも、ホコリを除去するとスクラッチノイズが激減します。

修理の詳細はこちら http://www.minor-audio.com/bibou/analog/DP-80.html
石田 さん
ES9018K2M DAC
ICを譲って頂いたために作ってみたということです。ES9018の良さが出ている感じで、自然な再生音が魅力的です。DACにはI2S伝送で送っていますが、コモンモードフィルタを入れているということでした。
フィルタの有無で比較してみましたが、フィルタありの方がスッキリした音に変わるのが分かります。写真の例は、フォルマル線を6穴フェライトに通したものですが、このような感じでフィルタにしているそうです。
フィルタの数を増やすと音が良くなるとのことですし、フェライトコアは安価なので、試してみる価値があると思われます。
出品者のコメント:
 最近はフィルター関連に嵌っていますが、安価でデジタルの基本的なノイズ問題を低減できるようになると思います。

 デジタル機器は段階ごと入出力に信号系はコモンモードフィルターを入れるべきなのかも。電源はノーマルモードも入れられます。

スナップショット