第193回 関東三土会(2017年9月16日)

総括


出品作品

大塚 さん
 電源平滑用に小型電解コンを多数(200?)パラにした力作アンプです。
 オーソドックスな回路とのことですがNFを終段からかけずにドライブ段のみとし、手綱を少し緩めた感じがバランスを良くしている感じで滑らかな音でした。
出品者のコメント:

以前に当会で行われたCAD講習で学んだKicadを使って、基板を作りました。

作った基板は、ナゼかうちにいっぱいある470μ25Vの電解をパラにして大容量にするモジュール基板と、オペアンプを使った簡単なアンプ基板です。

Cモジュール基板は、すべてのCへ均等に電圧がかかるようにパターンの引き回しを工夫しました。

アンプ基板は、オペアンプでFETのSEPPをドライブする単純なものです。
回路上のパターンは、オーバーオールのNFBをかける回路となっており、当初はこれで組みましたが、視聴したところ奥行き感のまったく無い大変味気ない音質でした。
特性的には良好で悪くは無いのですが、他のアンプと比べると遜色が隠せません。

ということで、回路を一部変更して終段無帰還としました。
しかし、使用しているFETの入力容量が10000pFぐらいあるため、周波数特性ががた落ちしてしまいました。
これを補うために、オペアンプの出力とFETの間にパスコンを追加しています。
これで周波数特性的にも問題無いアンプとなりました。

CADの講習や、問題点の相談に乗っていただいたみなさんありがとうございました。


肥後 さん
 いよいよSSdacも採用されそうですね。学会の発表もされたそうです。今回はヘッドフォンアンプとして試聴できました。
 ヘッドホンアンプは電池駆動がニッカドからニッケル水素に変更、充電回路も改良されたそうです。

 このシリーズのロゴ案も紹介され皆さんの推奨案が選ばれました。
出品者のコメント:

斉藤 さん
 新型のNutube真空管をドライブ段に用いたユニークなヘッドホンアンプです。出力段はエミフォロのため少し小さいようですが、かなり凝った仕様ですね。

 今後再度販売の予定もあるとか。真空管も新しい時代でしょうか。
出品者のコメント:

松川 さん
 雑誌の付録シリーズによる小口径バックロードホーンスピーカです。ホーンの出口はポートで絞られているので最近流行のバックロードバスレフになっているようです。

 流石に三土会会場では広いので大音量は苦しいですが、デスクトップには最適かと思います。
出品者のコメント:
狭室+ニアフィールドで使うにはまあまあ。低音は出ていませんが低音感はあります。
まあ、ちょっとしたオマケです。(本にはQuarter Wave Tube=QWTとありましたが)
石田 さん
 先月発表の2Wayスピーカのウーファユニットをフローティングに改造して、ドライブのデジタルアンプには巨コンのパワータップが追加されています。
出品者のコメント:
 今回はバッフルステップ補償の回路を忘れてしまい、フローティングによ高域は澄んでいましたが、バランスは今日一つでした。

 パワータップもこのスピーカだと締まり過ぎでオーバーダンピングでしたね。中々広い場所でのデモは難しいです。
土屋 さん
 スピーカエンクロージャの内部定在波の影響を実際に実験でいろいろ試されています。
 小型の場合は形状にかかわらず定在波の影響が大きそう。三角錐もあまり効果は望めないようで、エンクロージャはやはり大きいほうが良さそうです。

 ただし内部共振空室による定在波打消しは思いの他効果は有ったとのこと、何時もながら細かい実証実験は大変参考になります。
出品者のコメント:
共鳴は奥が深そうで、まだ入り口付近をうろうろしてそうな気がしてます、少しでも皆様の参考になればです。
詳細は以下の前後3ページに分けて記載してあります。
https://blogs.yahoo.co.jp/jmkttttkmj/38189005.html
浅川 さん
 今回は大型ユニットを使用した左右ドローンコーンによるスピーカシステムの紹介をしていただきました。
 SBアコースティックのユニットとのことですが、特性バランスも良く解像度の高い品のある音がしていました。
 流石にこのくらい大型になると余裕も出てくるようです。
出品者のコメント:
今回発表した作品の使用ユニットはウーファーがWavecor WF168WA06(8Ω)+ドロンコーンwavecor PR178WAP1+ドロンコーンDaytonAudioSD175-PR6 1/2 、ツイーターはMorelMDT44(8Ω) クロスオーバーネットワーク値は約2khz エンクロージャー容積は16Lです。上記ホワイトボードに書くにつもりでしたがメモを忘れて紹介が雑になって参加者および会進行の皆様にご迷惑をかけてしまいました。
本器の特徴として最低音域が左右が違うドロンコーンで再生しました。マリンバ再生の時共振音が出たようですが原因を探ってみます。直感ではネットワークコイルが怪しい?かと思います。冬の低音大会は本器を出す予定です。”欲張らない超低音”を目指します。
岩野 さん
 2chアンバラの簡易型リレーアッテネータが紹介されました。今回は簡易版ということで部品点数も少なく組み易そうです。

 会員にはキット配布も予定され、組み立て会も実施されます。楽しみですね。
出品者のコメント:

岩井 さん
 リレーアッテネータの簡易測定法を紹介していただきました。テスターでも簡単に異常チェックができそうです。
出品者のコメント:

前田 さん
 先月延期になってしまったヴァイオリンとピアノの演奏録音。床のマイクと50cmほどのポールマイクの録音を聞かせていただきましたが、かなり音が違いますね。

 床マイクはバランスよく太めの音がしていました。ポールマイクは雰囲気が良く取れてそれぞれ特徴がはっきり解りました。
出品者のコメント:
バリバリのクラシックファンの抜作三太郎こと前田@厚木です。

2種類のマイクでの録音を聴いて頂きました。マイクカプセルは両方ともWM-61Aですが。

セッティングで大分変わりますね。
マイクの間隔が離れすぎていて、一寸違和感はありますが、次回への課題、ということで、またいろいろ挑戦してみます。

スナップショット