第208回 関東三土会 (2019年02月16日)

総括


出品作品

岩野① さん
 80円という格安のアンプチップを利用したバッテリーユニットケース改造品。

 ステップ切替のVRまで付いているというチップですが、音は結構マトモに鳴っていました。お手軽アンプには便利かもしれません。
出品者のコメント:
妊娠したモバイルバッテリーを、電池は破棄しましたが、ケースは貧乏性で捨てれずに持っておりました。
バナナジャックをならべて見たら、なんとか4個並び、真ん中に3.5φのステレオジャックも配置可能だと判り、
これは、モバイルアンプになるのではと、LiPo電池を新調して、モバイルの充電出力の5Vから電源を貰い動作させるアンプを作れると、パワーアンプの石を検討したところ、秋月電子で最近売り出した、PAM8408DRを採用しました。
このICは、外付け部品は少なくすみ、内部に32段階の音量コントロールがあり、接点入力で制御できるのが魅力です。
但し欠点が、最終音量を記憶してくれるわけではないので、電源再投入では最大音量でなります!(爆・・・)
植木 さん
 今回は初めて?の密閉構造によるスタガード1.5Wayスピーカです。エンクロージャは小さめですが、内部に吸音材を詰め込んだとのことで、かなり低音まで出ていました。
 外側に張られているいつもの格子型プラの効果は良く解りませんでした。
出品者のコメント:

石田 さん
 ダイソーの300円USBスピーカのユニットのみを利用したスピーカです。片側2組つづ4個を組み合わせて耐入力を上げています。

 エンクロージャは下の100φボイド管(下面開放)に真ん中を抜いたドーナッツ形状の板、その上に四角いエンクロージャ(下面開放)をただ載せてあるだけですが、結構効果があります。

 4パラですが、結構大きな音が出せていました。
出品者のコメント:
 広い三土会会場で鳴るのかどうか心配でしたが、結構破綻せず鳴っていました。

 話題のユニット?ですが、安い割にはしっかりしたつくりのユニットなので遊ぶにはもってこいかもしれません。
浅川 さん
 前作のフローティング構造は止めて500gほどの真鍮デッドマスを背面に共締め
した構造に改良されていました。

 ダブルバスレフの効果もあり、サイズに越えたしっかりした低音が出ていました。
出品者のコメント:
今回は大体小生の想定した音が出せたと思っています。参加の皆様ご清聴有難うございました。中途半端なフローティングマウントよりデッドマス制振を選んだのはこの8㎝径スピーカーユニットにはちょうどいいのかなと思ったからです。幸いこのユニットは取付穴径が4.5mmと固定に適したダイキャストフレーム、それに加えデッドマスに適した金属塊が手に入り易かったからだとも言えます。「サイズを超えた低音」はこれからも進めたいと思います。

櫻井 さん
 SSDACをXmosに搭載のソフトを自作して作られた力作。内容の方は力及ばす良く解りません。

 音の方はSSDACらしくスッキリとクリアーな音でした。
出品者のコメント:
オリジナルのSSDACはスプライン曲線の係数計算と3次関数の生成をFPGAで、つまりハードウエアロジックで演算するものでした。
このXMOS版はこれらの計算をXMOSのマルチコアプロセッサで実行するソフトウエアで実現したものです。
実装はXMOS社が提供している USB Audio Class リファレンスデザインに、SSDACの演算を行う各スレッドを追加することで実現しました。
XMOS一石でUSBストリームのハンドリングとSSDACの演算ができるのでローコストに構成できます。
今回DACにシリアルインターフェースの廉価品を用いることでさらにローコスト化できました。
ただしシリアルインターフェースがボトルネックになってオリジナルでは64倍スーパーサンプリングのところ本器で44.1KHzまたは48KHzの32倍スーパーサンプリングにとどまります。



岩野② さん
 何時ものノリで作ってしまう面白アンプ。OPアンプを片ch20個パラは半田付けご苦労様でした。

 OPアンプのパラ駆動は結構音も良いはずです。
出品者のコメント:
SSDACのリファレンス電圧を、12ビットのDAコンバータで電圧を可変する事により、音量をコントロールすると言う試みです。
また、DAをマイコンでコントロールしますので、ワイヤレス化してます。左右の音量もDAの電圧で制御でき、音量バランスも左右のDACリファレンス電圧を変えることで、調整が可能です。
これにより、外部に別途で音量調整のボリュームを付けなくて済みます。

音源は、RASDAC+PROからI2Sを引き出し、SSDAC基板に送り込んでます。

SSDACは、バランス出力ですので、それに有ったアンプを製作したのが、このパワーアンプで、OPアンプは、片チャンに32個で、チップ抵抗が、片チャンに240個です。
OPアンプは、秋月電子で10個250円と言う価格と仕様を吟味して採用を決めた、NJM4556AVで、SSOPという超小型なパッケージです。(SOPにしておけば良かった・・・)
電源はAC12Vを整流し、単電源で仮想グランドを使い、電源を簡素化、BTL(バランス)出力です可能な手法です。出力はわずか3W(8Ω)です。
岩野③ さん
 ラズパイゼロを利用した最小プレーヤとのことです。次々と色々オーディオグッズを作ってしまうパワーにはいつも感心しています。

 作り方を公開していただくと欲しい人が居るのではないでしょうか。
出品者のコメント:

西村① さん
 今日3台目のSSDAC。手馴れた作りで半田付けも(仕事上?)上手です。

 SSDAC推進部長を拝命されているとか。期待しております。
出品者のコメント:
I/V返還後のノイズレベルが非常に低いので、その後に続くアクティブLPFを外し、1次CRLPFに変更しました。この変更で力強い音になりました。
半田付けは中学生以来の趣味です(笑)
西村② さん
 圧電素子を使ったスピーカを紹介されました。
 Hifiは難しそうですが、このままでも音声帯域なら充分実用化できそうです。

 従来のスピーカとは違った面で活用できないかアイデア&推進者募集中だそうです。
出品者のコメント:
ピエゾ素子は電力をほとんど消費しないので、専用アンプと組み合わせることによって非常に高効率な音響装置を実現出来ました。


前田 さん
 毎回精力的に生録を紹介していただいています。

 ジャケットの出来が凄いのにはいつも感心しています。
出品者のコメント:
 バリバリのクラシックファンの抜作三太郎 こと 前田@厚木です。

 今回はチェロ四重奏だったので、四人の真ん中とバウンダリーマイクで録音してみました。
 ピアノは設置場所を正面スタンド、バウンダリー、右横スタンド、の三か所にしてみました。
 ....どれもそれなりで、好みですね。
 次回、ピアノはもう少し高い位置で録ってみます。

スナップショット