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(627)07/08_19:46
Re:DEQX(HDP-4)によるf特補正 (鍋島@大分)

村田先生,田中さん,こんばんは。

大型台風8号が接近していますね。大きな被害が出ないといいのですが・・・

補正前,補正後のf特は,補正用の逆フィルタを作り出すために測定した場所(SP前面70cmのところ)と同じ所にマイクをおいて測定したもので,この時点ではPEQによる低域の定在波補正はしておりません。この測定位置とリスニングポジション(2m強)とでは定在波の影響の出方がかなり違いますので,最後のルーム補正の時点でPEQにより補正しています。これも結構効果がわかります。

HDP-4には4つの異なるプロファイルを設定できます。現在,私のHDP-4では,1つのプロファイルに補正なしで単なるチャンデバのみを設定しています。残りの3つのプロファイルには異なるクロスオーバー周波数や,リスニングポジションでPEQによる補正ありなし等を比較のために設定しています。これらのうちで最も違いがわかりやすいのは,補正なしと補正ありの場合の比較です。特に拍手やヴォーカルなどでは違いが明瞭に出ます。

あと,各ユニット間の前後の位置も自動的に補正(ディレイによる調整のようです)してくれます。これはマニュアルでも設定できますが,うっかりミッドなどに左右異なるディレイをかけると,例え1ms以下の差でも違いは明確にわかります(経験済み)ので要注意です。


(629)07/09_12:21
Re:DEQXにとても魅力を感じます (鍋島@大分)

田中さんへ,当方のわかる範囲でお答えします。

> オーディオの基本として、先ずはフラットネス化ですよね、それから好みでバイアスを掛けるのですが

まったく同感です。私の場合,聴感だけで調整することは極めて困難で,時間の浪費になってしまいます。マイクを使った測定は,自分の目指す(妥協できる?)再生音を得るための近道だと思っています。そのためにもリファレンスとなり得るf特のフラットネス化は必要です。

> 補正用の逆フィルタを作る時、スムージングのレベル調整は、オクターブ単位で、選択可能でしょうか?

スムージングのレベル調整はできますが,全周波数範囲にわたるため,その周波数範囲を指定することはできません。

>  又、補正後の基準レベルと、その対象範囲(ゲインと周波数範囲)は、指定できるのでしょうか?

周波数とゲインの補正範囲は指定できます。また,シングルアンプ方式,マルチアンプ方式,共に補正した後のゲイン調整は左右毎,低中高毎にコントロールパネルで自由に設定でき,各プロファイル毎にその設定を記憶できます。他にもいろいろと細かい設定や調整ができるようですが,まだ十分にその能力を使いこなしてはいません。クリズラボのホームページにいろいろな情報もでていますので参考にして下さい。

田中さんがお使いのARC System 2 もかなり高度な設定ができそうですね。私の場合,マルチアンプ方式が前提でしたので,自由度の高いチャンデバ機能は必須でした。


(630)07/09_17:37
Re:DEQX(HDP-4)によるf特補正 (村田@熊本)

鍋島さん、皆さん、こんにちは。

>最後のルーム補正の時点でPEQにより補正しています。
一点のデータでの補正か、数点のデータでの補正でしょうか。
この補正で、通常の聴く場所でのf特はどうなったかをお教えください。
それと、他の測定ソフト、例えばMySpeakerでの測定結果と比較されたことは
ございませんか。もし、あれば、よろしく願いします。
SR-SOUNDのピンクノイズと1/3オクターブ分析器と手動1/3GEで設定した音と、
DEQ2496で自動設定した音が違うようですので、MySpeakerでやってみようかと
思っています。



(631)07/09_18:16
Re:DEQX(HDP-4)によるf特補正 (鍋島@大分)

いよいよ台風が近づいてきました。熊本は明日大荒れになりそうですね。
明日から東京へ出張の予定ですが,既に予約したフライトは欠航と連絡が来ています。困ったもんです。

さて

> 一点のデータでの補正か、数点のデータでの補正でしょうか。

ですが,DEQXでは一点でのデータで補正することになります。マイクの位置を何カ所かに動かしてf特を比較したことはありませんが,一度やってみたいですね。1kHz以上はかなり変化がみられるかもしれませんね。

他の機器やソフトでf特を測定し,比較したことはまだありません。どうなんでしょうね。マイクが同じで,測定位置も同じであれば,結果は同じになると思うのですが。


(632)07/10_13:41
Re:DEQX(HDP-4)によるf特補正 (村田@熊本)

鍋島さん、皆さん、こんにちは。

>DEQXでは一点でのデータで補正することになります。
一点での補正ですね。

>マイクの位置を何カ所かに動かしてf特を比較したことはありませんが,
>一度やってみたいですね。1kHz以上はかなり変化がみられるかもしれま
>せんね。
場所によるf特の変化を測定した結果はAudioBBS(志賀さん)に載せてあります。
低域では定在波の、高域ではスピーカの指向特性の影響が出てくるようです。


>マイクが同じで,測定位置も同じであれば,結果は同じになると思うのでが。
設定用のマイクが違うし、設定方法も違うので、私の耳では違うようです。
2つの設定の違いをMySpeakerで測定したいと思います。PCのマイク入力の
増幅度が小さいのでACミリボルト形をマイクアンプにしようと思っています。
では。


(633)07/16_08:47
f特補正の機器による違い (村田@熊本)

皆さん、こんにちは。
DEQ2496とFBQ3102(両機ともベーリンガーの1/3オクターブ・グライコ)で実験しました。結果は両方ともMySpeakerとECM8000(Mic)の測定系で測定しました。
@DEC2496の自動補正とAFBQ3102+測定系+手動設定でかなり正確に設定したものを比較しました。ほぼ同じになりました。手動設定はかなり手間をかけてやったのに・・・感心するくらい、自動補正は上手くやっていますね。
昔から使用しているSR-SOUNDの1/3オクターブ・グライコでは3dB/step表示で手動で設定していましたので、この2つの結果よりf特のうねりが大きくなっています。音の違いは、このあたりの影響かもしれません。1dB/step表示で正確に追い込めば同じくらいになると思いますが、折角、正確に設定できた値を変えたくないので、やっていません。
では。


(635)07/16_23:43
2機種による周波数特性の平坦化 (村田@熊本)

田中さん、皆さん、こんばんは。

>DEQ2496で周波数特性をDEQXに合わせて、f特が近似になったとしても、
>残念ながら音は、近似にならないと思います。
2種類の機器で平坦に調整したら、同じ測定系でほぼ同じになったという
実験です。自動平坦化もかなりいい線を行っているなあと。
なお、DEQXに合わせたわけでもありません。持っていませんので。
平坦が良い、とか位相特性の影響とか、個人の趣味にはなるべく立ち
入らないようにしています。



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