を48Vに改造できたので、録音してきました。 開成町でコンサートでもちろん録音の許可を得ています。 写真はリハーサルのものですが、バウンダリマイクと50cmくらいの高さのマイクの2系統で録音しています。間隔開けすぎですかね。
ステレオワンポイントのセオリーからすると、離しすぎですよ。このバウンダリーは、ステレオワンポイントなんですよ。オーケストラ録音角からすると、この距離では極端に離れすぎていますから、明確な定位は無いでしょう。下手するとバイオリンの音が左SPから逆相で出力されてしまい、気持ち悪い録音になります。その補正のために、さらに両サイドにマイクをセッティングしているようですが。大体 無指向性の場合、40cm〜60pの間でセッティングをします。音源と近い場合は狭く設定。40cmを目安に。もっと近くなら、もっと狭くてもいいです。30cm。多くの場合50cmになってしまいます。ホールトーンと直接音の比率からするとこの距離、その距離からすると、演奏者、もしくはオーケストラの左右の広がりは100度ぐらいになるから、50pにセッティングになってしまいます。ホールトーンが大きいと音源からの距離は短くしますので、45pぐらいにしているときもあります。
ステレオワンポイントは80年以上前から研究されつくしており、理論づけされています。ですから、見よう見まねでするよりもその手の文献を読んで勉強、理論通りにやっていけばきれいに取れます。雰囲気感と明確な定位が両立できます。われわれアマチュアが試行錯誤する必要は無いのです。The stereophonic zoom By Michael Williamでググってください。20頁の文献です。この文献グラフの通りにセッティングをして、しっかりとワンポイントで構築し、必要ならば補助マイクをするという按配ですね。私が収録する場合は、主催者と掛け合って、4m以上のハイスタンドを立てますねえ。客席を確保します。バウンダリーの場合、マイクロホンと床の振動が一緒にならなければ、足音などの床雑音を拾ってしまうので、お見せいただいている写真からすると、カプセルを床に密着させて、バミテープなどで床と一体化するぐらい固定しないといけません。
こんな感じでハイスタンドを立てています。
ご指摘ありがとうございます。 以前は、客席にスタンドを立てていましたが、客席のノイズが煩わしいのと楽器の直接音を明瞭に録りたかったので演奏者の近くに配置することにしました。 主催者から、マイクは目立たないように、とのことなので、床置き、またはなるべく目立たない位置に高さを控え目に立てるくらいしかできないのでこうなっています。 次回は間隔を狭くして録ってみます。
そうですか。なぜ、私はこういう場合にハイスタンドを立てる理由は、私は客席ノイズから逃れるのと、低ければ聴衆の視界に入る、床の反射音はバウンダリーのように床とほぼ同じ距離にしないと、直接音との干渉が大きくなり、周波数によってくし形にのディップが生じる、のためです。どうしても、というのならばバウンダリーで行うのは大いにありです。しかし、どうしても高域が減衰するのですなあ。AMCRONのPZM6をよく使っていましたが、フラットのポジションにすると、あまり高域が伸びきらないので、高域が持ち上がるポジションを使っていました。WM61Aのマイクかプyセルをご使用と思いますが、フラットな周波数特性ですよねえ。http://proaudiosales.hibino.co.jp/akg/2251.htmlもし、きっちりとバウンダリーを作成するのであれば、板の材質は硬質の材質を使用し、裏の4角に0.1mmのごく薄いゴムを使い(5mm×10o)、床振動の伝搬を阻害しないように滑り止めをしてください。板は柔らかい者は絶対にダメです。その材質の音になります。デュポンコーリアンが最適と思います。鳴きの少ない金属板は手に入らないのです。マイクロホンと板は一体化するようにねじ止めをしないと音に影響します。
http://www.kaiseishakyo.jp/jpg/04.JPGこの写真を見ると3点吊りの設備がありますが、お示しになった写真で、演奏者の位置だとすると、最大、客席側に3点吊りを持っていける位置はピアノとバイオリンの間ぐらいまでですか。その位置でも、上下の調整でホールトーンの割合を調整できると思います。3点吊りの位置は、バウンダリーの位置の真上まで持って来れないのですか?それがベターですけど。
は、残念ながらピアノとステージの間くらいです。まぁ、ステージ用ですからね。
先方からのご依頼ならやりやすいのですが、1mぐらい後ろに演奏をしてもらうか交渉をしてみるか、今の位置でも真上から吊りで試しにやってみるとかもチャレンジされてはどうですか。幸いにもWM61Aは無指向性です。こちらの方が鮮烈に収録できると思いますよ。また、何組もWM61Aをお持ちなら、バウンダリーと吊りも一緒にトライされても面白いと思います。
を動かすのは難しいです。 ピアノの場所や立ち位置は、リハーサルの時に客席の音の届き具合を確認しながら演奏者が決めています。客席との関係から大体同じ場所になりますが。 吊りマイクは、信号をもらえる場所が限られるのと、終了後の撤収の手間を考えると逡巡します。 教えていただいた論文を見ながら検討してみます。