第170回 関東三土会 (2015年8月15日)

総括


お盆で参加者が少なかったですが、逆にこの機会を狙って自分の発表に力を入れた人が多かったです。

出品作品

蝦名 さん
トーンコントロール付き無帰還ラインアンプ

簡単に音量や音質を変えて楽しむ目的に作ったアンプです。このアンプを通した時と直結したときの比較を行っていましたが、音の変化はあるものの、実用になる範囲の変化でした。
配布した資料はこちらです。
出品者のコメント:
お寺大会で音出し用に使ったラインアンプです。
元々は、youtubeなどを再生するとき音量調節と音質調整を簡単に行うために作ったものですが、意外とオーディオ用としても使えます。
お寺大会で使うために部品を見直しして、コンデンサをいくつか交換しました。意外と音の変化があって、このアンプを通さない時との差が小さくなっています。
後藤 さん
Full Bridge式パワー・アンプ
後藤さんの考える理想のアンプについて説明して頂いた後、実現するための回路を説明して頂きました。説明に使った資料は
こちら
こちらです。
音出ししてみると、素直で聞きやすい音でした。
出品者のコメント:
あまり前例のない風変りなアンプですが、試行錯誤を重ね漸くできました。
2作目、3作目もできているので次の機会にお見せできると思います。
鈴木@座間 さん
12AH7GT+TDA1552Q
真空管を使って音創りをしています。真空管を通さない方が当然ながら素直な音になることから、球による音作りがよく分かります。
資料はこちらです。
12AH7GT(RCA)を最初に聴き、これを基準にして評価しました。VT-207は少しゲインが大きく素直な音。12AU7(マツダ)は12AH7GT(RCA)よりも少しおとなしい音。12AU7(NEC)ゲインが低めだがダイレクトとの音の差が小さい。ECC82(TELEFUNKEN)はゲインが高めであるがオリジナルとの差が小さい。12BH7A(メーカ不明。ヒーター電流が倍)ゲイン高くかつオリジナルとの差が小さい。12AY7(GE)は少し線が細くなる感じがあり12AH7GT(RCA)に近い感じでした。
出品者のコメント:
前回に引き続きのアンプでしたが、お付き合いいただき有難うございました。結局のところ、現在はECC82(TEREFUNKEN)で聞いています。
石田 さん
対向2wayスピーカ
反射板を使い視聴方向で聞くとバランスが採れるようにしていました。横方向で聞くと、ハイ上がりになっていることがよく分かります。シングルで鳴らしてみたら、ことちらの方がバランスがいい感じです。
まだ、試行錯誤の途中ということで今後の進展が楽しみです。
出品者のコメント:
 先月組んだ左右対向スピーカが反射板なしでは高域下がりでしたので、そのままツィータを足して2Wayにすればと実験してみましたが、どうもシングルの方が良さそうです。

 なあなか特性だけでは難しいところですね。ちゃんとハイカットを入れたほうが良かったかも。まあボチボチ試してみます。
石田 さん
ダミーヘッドマイク
ダイソーで売っていた人の頭のダミーにマイクを仕込んだもの。これで録音したものを石田さんの説明を聞きながら再生してみました。車などは前後関係がよくわからないという意見が多かったですが、蝉の声は奥行き感が感じられて臨揚感がありました。
出品者のコメント:
 まあこれも面白いものが見つかったので、お遊びで作ってみました。

 ダミーヘッドでは前後間隔は原理的に難しいと思っていましたが、やはり簡単ではないようです。まあ耳殻の形状など検討の余地はありますが。

 何かの生録で使ってみたいのですが、形状がちょっと異様(^^;なので難しいところです。
石田 さん
ピアノ録音
我孫子オーディオの会で、20週年記念の行事でピアノ演奏があったので録音してみたとのこと。生の演奏の雰囲気が出ていました。
出品者のコメント:
 こちらはSONYのD50(内蔵マイク)での録音です。

 楽器の近くで録ると意外に良い感じで禄れています。演奏も素晴らしいのでこういう機会はあまり無いので貴重です。
見元 さん
wavプレーヤ
出力が1.5Wということとスピーカーの能率が低いのと相まって、大きな音ではエコー感が強調されている感じがありました。音量を下げると聴きやすい音になりましたが、少しエコー感がある感じは残ります。逆にそれが音作りになっていて、雰囲気のある音になっている感じがありました。
出品者のコメント:
このプレイヤーにはくせや物足りない部分があります。ですが、BGMとして安心して聞ける点を高く評価しています。

スナップショット