第192回 関東三土会(2017年8月19日)

総括


例年だと帰省と重なって参加者が少ないのですが、今年は多くの方に参加して頂きました。発表も次回への繰り越しが出てしまいました。

出品作品

大塚 さん
ラズパイメディアプレーヤ

amazonで買ったタッチパネルを使ったプレーヤです。試しに買ってみたところ、使えたので角度の付いているケースに納めたとのことです。音源はRaspberry Piに岩野さんが配布したES-9023を使った基板を載せたものです。タッチパネルが大きく、基板が後ろにあるので取り付けに苦労したとのことでした。
このタッチパネルは操作性もよく、画面も綺麗です。USB端子にはUSBドラブを接続することもできますので、CDを再生することもできます。
但し外付けのCDプレーヤの場合は、Raspberry PiのUSB端子だけでは電源容量が不足するので電源用のUSB端子も装備しています。
このプレーヤは音質も良好なので、試聴会の音源として十分活用できます。
出品者のコメント:

コメントにあるとおり、10インチのタッチモニターにしたので、視認性、操作性が前作のマウス・キーボード操作のものに比べて格段に上がりました。

音質については、GPIOからI2Sで信号を出していますので、ラズパイで出せる上限の音質かと思います。

メディアプレーヤーも何作か作りましたが、このあたりが落とし所かなと思います。

みなさんのアドバイスやご指導のおかげで、素晴らしいものができました。
ありがとうございました。


加藤 さん
絶版トランジスタ無帰還アンプ

古いトランジスタ入手できたので、それを中心にアンプを組んでみたとのこと。回路は以前発表したものです。使用するトランス、コンデンサなどの部品も古いタイプのものにこだわっています。古い部品を使っているにも拘らず、歪み率は良好な結果が得られています。
音楽再生はiphoneを音源としています。半導体アンプらしい綺麗な音でした。

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出品者のコメント:

安江 さん
Luxman CL34コントロールアンプ

アナログプレーヤはSL-7、カートリッジはP-202Cボロンカンチレバーを使用して再生しました。レコードの状態が良ければスクラッチノイズがほとんど聞こえません。また、スクラッチノイズがあっても耳に突きにくい再生音で、ボロンカンチレバーの効果でしょうか?
古い45回転シングルも、スクラッチノイズがあまり気になること無く再生できています。会のCDプレーヤを接続して再生してみましたが、アナログ・レコードの方がくっきした音になっていました。
EPを再生してみると、天地真理、大田裕美の声がいい感じで鳴っていました。グラシェラ・スサーナの45回転LPは高音から低音まで伸びのある音で再生できています。山下達郎のクリスマス・イブ は非常に雰囲気のある再生音を聞かせて頂きました。
出品者のコメント:
 Luxman CL34 管球式コントロールアンプのレストアを終え持参しました。
前回の三土会にて交換する部品について多くのアドバイスをいただきありがとうございました。
 ハードオフにて入手したアナログレコード(50円~864円)を主にお聴きいただきました。
石田 さん
TAS5630デジタルアンプと小型2way SP

大出力のデジタルアンプICで、カタログスペックは4オーム負荷で300Wですが、8Ω負荷だと125Wくらい出るようです。電源はSW電源で48V(出力350W、ピーク600Wのもの)を使用していますので、100Wくらいの出力になっています。ICは評価基板に載せて使っています。中華製だと50ドルくらいで購入できるそうです
スピーカーは、クロスが3kHzくらいに設定しています。エコー感が若干ありますが、落ち着いた音で再生できていました。低音から高音までバランスの良い音です。バスマリンバ、三味線のアッタク音も雰囲気よく再生できていたと思います。

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出品者のコメント:

関澤 さん
LOGーATT

外付けのディスプレイは木を削り出したケースに収めています。bishayの抵抗を使用した高音質仕様です。リモコンで音量調整ができることをデモしていました。このアッテネータは音の変化が小さいということなので、作ってみる価値はあると思います。


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出品者のコメント:


岩野 さん
Raspberry Pi2B+amp

Volumio2 がv2.246になって安定して使用できるようになっているそうです。機能も増えているということでした。RaspberryPi2B+に秋月のデジタルアンプを載せていて、(19V電源使用、5V電源はこの基板が供給できる)GPIOの機能でボリュームコントロールも可能になっています。音出ししてみると、普通にいい音が出ていました。
また、同時の紹介してもらったkari(I2S リクロッカー)+piano2.1(PCM5142を使ったDAC)基板をRaspberry Piに載せたものも良好な音が出ていました。
出品者のコメント:

齋藤 さん
6GH8+6J6 OTLヘッドホンアンプ

sw電源で280Vに昇圧してB電源としています。出力インピーダンスが高いので600Ωのヘッドホンをドライブするような仕様にしていました。出力は10%歪で40mWということです。
出品者のコメント:

山下 さん
USB DRESSING試聴 色々比較

USB端子に挿して、音質改善できるというものです。パソコンからDACへのUSB接続部で使用して音を聴かせて頂きました。
panasonic、IFI、パイオニア(4種類)、ついでにオーディオ用のUSBケーブルを比較しましたが、予想外に音の変化があって、ちょっと驚きでした。華やかになるもの、音が引っ込むもの、音場が広がるものなど、色々変化が楽しめました。
購入する場合は、実際に試聴して自分の好みのものを選んだらいいかと思います。
出品者のコメント:
肥後 さん  小林 さん
SSDAC理論

学会で発表した内容だそうです。前回の発表から少し音が変わっているようで、処理方法を若干変えたと話していました。
今後の展開に注目です。

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出品者のコメント:

スナップショット