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【記事番号:8788】 真空管の保護

投稿者: VT
投稿日時: 07/09/24 22:16:06

 私も自己バイアスでなら、ヒーター/フィラメントが十分暖まる前にB電圧を加えても寿命に影響は出にくいかと思います。もし寿命を気にするなら、ヒーター/フィラメント電圧を適正な状態に微調整したり、845/211のフィラメント突入電流を低減させる方が効果的でしょう。

 真空管を全て抜いた状態でSW BをOnにすれば多分B電圧は1000V以上となるかと思いますが、フィラメント/ヒーターが暖まる前にB電源部分が稼働することの課題は、無負荷状態では定常状態より高い電圧が生じることで、コンデンサにその分より高い耐圧が要求されることではないかと思います。

 SW Bにはあと2つの機能があり、突入電流を制限しているR30に拠る電圧降下を無くすことと、初段・ドライブ段の傍熱管が出力段の直熱管に遅れて稼働状態になることによるポップノイズを抑制することにあるかと思います。

 AS00001-C.jpgでもSW-2はB電源の遅延と共に、出力トランスの2次側を切ることで、電源On時のポップノイズの低減を図っているものと思います。

 水銀整流管では水銀蒸気が規定圧力になっていないと損失が大きくなり寿命を大幅に縮めるので、スタンバイスイッチは必須とされますが、通常の真空管では先に高圧を加えても問題ないから、傍熱管に直熱整流管やダイオード整流が使われていると思いますし、トランスレス球で問題になるまでヒーターウォームアップタイムが気にされていなかったのではないでしょうか。


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