2012年夏 お寺大会レポート
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2012年6月16日15:45〜17日8:00

今回は関西からの多数の参加者もあり、9名初参加を加え延べ50名以上の方が集まり、深夜までで賑やかに開催されました。

まずは事務局長と実行委員長の挨拶から


恒例の今回お寺に初めて参加されたかの自己紹介。 関西からの初めての方が大勢居られました。




いよいよ村嶋さんの司会でOTLアンプの発表です。皆さんくつろいで聞いています。

 

1.超三極管接続6C33-C-B OTLアンプ(安江さん)

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 西河さんが不調だったため繰り上がり1番で安江さんからです。

 6C33C-BのSEPPで上条さんの回路を参考にされたそうです。安江さん独特のメガネシートトップや赤色塗装の発祥原点作でしょうか。
 
流石にパワーが有り独特の太めの音がしていました。




2.0バイアス駆動PP方式・6AS7・OTL(池田さん)


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 関西勢の先頭は池田さんです。6AS7を低電圧で動作、ドライブはOPアンプを使用しています。シャーシは手作りアンプの会らしくクッキー缶を利用していますが、結構電源トランスが大きいので重量があります。

 小パワーながら力強い音がして、バランス良く上手くまとめられていました。


3.7233 OTLアンプ(石田さん)

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 MT管7233の4パラ仕様です。トップには真空管しかなくすっきりとした外観です。

 音もすっきりとしたさわやか系の音でした。

4.ホトカップラー結合 5998A SEPPアンプ(鈴木さん)

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 ホトカップラー結合の5988ASEPPでドライブ段と出力段をアイソレーションし、ブートストラップなどを使わずに上下の出力段を同じ様にドライブさせるよう工夫された回路で大変ユニークです。多電源で苦労されたようです。

 広帯域ですが、小パワーな為か少し高域よりのバランスでした。

5.6C33CB SEPP(ロシア風)(横山さん)

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 関西勢のお二人目は6C33CのパラSEPPの横山さんの作です。ロシア球で統一しようと考えられたそうですが、ドライブ管を変更したのでロシア風とか。

  音は流石にパラプッシュで豪快でパワフルな音がしていました。電源も強力そうです。
 

6.6080族OTLエコ?機能付き(三村)

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 みむらさんのアンプは6080を使用したカソードフォロア型。球の発熱を利用してベルチェでファンを回しているエコ風とか。

 音の方は残念ながら完全な動作?ではなかった様です。次回に期待しています。


7.6C33C OTLアンプ(鳥居さん)

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 初参加の鳥居さんのアンプは半導体ドライブの6C33C SEPPです。ヒータ用にSW電源を自作されたりして、軽くする工夫がみられます。

 音の方は割とシャープな感じで6C33でもまた違った音がしていました。

8.6C33C OTL(増田さん)

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 増田さんのアンプも6C33Cです。こちらはSDサウンドのキットをベースに作られたものだそうです。

 6C33の太めの音ながら、本人の弁の様にオーソドックスな中庸を行く音に感じました。

9.6C19PクロスシャントプッシュプルOTLアンプ(ARITO)

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 ARITOさんのアンプはフローティング電源を使ったCSPPのOTLアンプという変わったもの。SEPPも原理的にはCSPPの一種ともいえますが、これは完全な対象動作をしているのが特徴です。

 MT管ながら重みのある力強い音がしていました。

10.KT88シングル低電圧OTLアンプ(村嶋さん)

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関西の雄、村嶋さんですが今回は期待を裏切る?軽く得意の低電圧アンプで参加されました。
半導体ドライブのカソードフォロアタイプです。

電源の不調で残念ながら期待の音よりもスピーチの方が受けていた様です。

11.6C33C-B SEPP OTLアンプ(山田さん)

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 山田さんで5台目の6C33Cアンプです。こちらは完全モノ仕様なので電源等も余裕があります。横山さんと同じ球ドライブですがこちらは3極管になっています。

 音は中域に厚い音で、太めの音がジャズに良く合っていました。

12.6080パラレルSEPP OTLアンプ(宇多さん)

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シャーシのトップが開くユニークな筺体で、製作やメンテが楽そうな構造です。

さっぱりとした音でバランス良く聞かせていました。

13.26HU5たった4本のOTL 高B電圧仕様(久野さん)

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 こちらも関西からの参加の久野さん。ドライブの方法もBalanced Posi-Negative方式というちょっと変わった方法です。白い電解コンデンサが印象的です。

 凝った回路ながらバランスの良い緻密な音がしていました。DCカットのコンデンサの音作りなのでしょうか。

14.フッターマンOTLアンプ(西河さん)

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 ヒューズでトラぶりましたが無事復帰した西河さんのアンプは今回唯一の40KG6AのフッターマンOTLアンプです。この方式も作り慣れているようで複雑な回路ならが、手際よく組まれたアンプでした。

 なかなか聞けないフッターマン方式ですが、張りのあるパワフルな音ながらきっちりとクリアな音がしていました。

15.デジタル・インターフェース真空管OTLアンプ(関澤)

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 新旧の技術を統合した様なUSB入力、マグネチックスピーカ出力の異色の作品です。電源もトランスレスでスピーカは直結でプレート負荷になっています。いつもながら仕上げもきれいですね。

 懐かしいいにしえの音を再現するシステムでHiFiとは言えませんが、ノスタルジックな音づくりはまた違った魅力が有りました。



最後に皆さんの挙手で恒例の表彰を行いました。




最優秀賞 : 石田さん

最優秀技術賞 : 鈴木さん

最優秀デザイン賞 : 西河さん

審査員特別賞 : 関澤さん

地球に優しいで賞 : 池田さん

萌え賞 : 山田さん

発表会の後は全員での記念撮影です。

この後はオークション、自由発表と深夜まで歓談がつづきました。




翌朝はいつものカレーライスを頂きました。