質問回答コーナー
このページは皆さんが自作アンプの事で日ごろ疑問に思った事、製作記事で不明な点等を知ってる人が答えて一種のFAQデーターベースにしようと言うものです。またご意見をうかがってそれに対する異論反論を展開するオブジェクションの場にも使えます。但し、個人攻撃や余りにも無責任な発言に対しては削除する場合があります。物品の売買に関しては一切責任を持ちかねますので、その場合はあくまで互いの個人責任で行ってください。
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拙い質問ですみません。コンデンサーについてお教え下さい。手元に、茶色で8mm角の大きさで「131J」と記されたコンデンサー(多分フィルム)がありますが、耐圧、容量等が分かればお教えください。
また、容量の記号で「PF」「μF」のほかに、「uF」という記号が見受けられますが、その容量をお教え下さい。
よろしくお願いいたします。
VT様
mj様
菊地様
(御回答順)
お三方から、優しく御指導頂き、こころから感謝申し上げます。
豊富な作例で知られるあるサイトでの記述からは、
@チャンネルセパレーションの向上(+6dB)とか、
A傍熱管では音質の向上がみられるが、直熱管ではそういう効果を認めがたい
等の指摘を拝見しました。
基本、「ショートカット」なるものが実際には頭の中で割り切って考えるほどは、ショートカットになっていないことが本質的な問題として残っているように自分には感じられます。つまり、単純化を目指したはずが、裏目になっている部分があるかと。それは、常につきものではあるのですが、平衡回路なども同様で、胸を躍らせるほどには、実は平衡性が確保されてなかったりもします。人間の耳は対数反応的なので、場合によっては計測器よりも、そのあたりを鋭敏に聴き分けることもできるのが、面白いところではあります。
もとより実験の重要性はいうまでもなく、自分としても色々と試してみた上でさらに検討を重ねていきたいと思っております。
今後もよろしく御指導の程、お願い申し上げます。
ショートカットで音が良くなるか否かは、「橋田さんの耳で判断して頂く」しか
ないと思います。それが一番納得できる回答になると思います。
金の掛かる改造だと、人には簡単に薦めせれませんが、シングルアンプの場合でも
千円以内で改造出来ますから、是非とも試してみて頂けたらと思います。
音に変化がないと感じても、悪くはならないですから無駄にはならないでしょう。
以前の私の書き込みでも「趣味の世界なので・・・」と書きましたが、
自分で聴く為のアンプなので、自分の耳が出発点であり判断基準なのです。
おんにょ さんのブログに作例がたくさんあります
ショートループでブログ内を検索してみては如何?
橋田様、おはようございます。
元々の409B様のご質問は、平滑コンデンサに音声信号が通り、それにより温室変化の可能性があるのかというご質問だったと解しております。
で、菊池様から出力ループショートカットという技術のご紹介がありましたが、あくまで平滑コンデンサに音声信号を通しにくくする方法の一つとしてだと理解しております。
私自身は、個々人の感性などが影響するらしいということや、適用するアンプによってその効果が感じられるものと、そうではないものがあるという経験から、「音がよくなった」という評価につながるかは不明だと考えております。
ということで、私自身は「音がよくなる方法」としてご紹介は致しかねますし、一技術者として「エビデンス」と云うに足るだけの科学的・客観的な実証がさえれているという情報も得てはおりません。
訂正
×ブライド
〇ブラインド
謹んで訂正いたします
VT様
迅速なる御教示に心から感謝申し上げます。
効果が限定的とお書きですが、限定的にせよ、何らかの効果があるのであれば採用の実益はあるように存じます。
ですが、せいぜいクロストークの改善なのであれば、
そもそもチャンネルセパレーションが悪いアナログ音源で
聴感上確認できるほどの効果はあるのでしょうか?
逆に、デジタル音源で徹底してチャンネルセパレーションに拘るなら
モノ×2構成にすれればよく、いずれにせよ、
結論的にショートカットに多くは期待できないようにも感じますが…。
生意気を申して申し訳ありません
なんとなく、「ショートカットで音が格段に良くなる」等の御回答を
期待していたものですから。つまりそもそもの出発点は、
平滑コンデンサーに音楽信号が通過するのが厭だ、だったら
ショートカット回路を、となっていったはずで、その結果として、
音が良くなる、でなければならないのでは?
電解コンデンサーそのものではなく、平滑コンデンサーを通らずに
再生されうる音が、違うなら、ショートカットを採用するメリットはあろうかというものです。
電解コンデンサーの音に与える影響は、振動にあるそうで、
しかし自分は、幸か不幸か平滑コンデンサーの種類による音の聞き分けはできません。どれも同じように聞こえます。
コンデンサーの違いにせよ、ショートカット回路にせよ、
音が違うならそれがどう計測されうるのか、仮に計測されなくても、
二重ブライドテスト等で聴感上の違いをはっきり区別でき、
さらにその区別が、音の良し悪しとして、論証できるのか、について
先行する記事などがありましたら、拝見して勉強させて頂ければ。
橋田様、こんばんは。
@ はい、先の投稿にも書きましたが、ショートカットのメリットは大容量のコンデンサでカソード抵抗がバイパスされている一般的な真空管アンプでは現れにくいものとなっているために一般には使われていないものと思います。
おそらく、昔は大容量の電解コンデンサが製造できなかったために、これを補う技術として工夫されたというのが始まりではないかと想像しております。
しかし、現在ではカソード抵抗に並列に大容量の電解コンデンサが接続されているために、先に書いた要件を満たさないために貴殿もお考えのように効果は限定的となりやすいので、部品の増えるデメリットとのバランスで一般に採用されていないものと思います。
逆に適した回路形式で用いた場合は、チャンネルセパレーションの向上などで計測可能な効果を得ることもあります。
VT様
菊地様
丁寧にありがとうございます。
お二方の御説明には、きわめて一貫したものがあることがよくわかりました。ありがとうございました。
その上で、
@ショートカットのメリットが分らないのです。
ショートカットすると、計測上も聴感上も何らかのメリットがあるのでしょうか?
Aかりにあるのだとして、ショートカットは、実は、程度の問題であって、100%完全に信号電流がそのショートカットを通るわけではなく、かならずインピーダンスに従い、分流するはずで、例えば99%だったとして、
音圧にすれば-20dBに過ぎず、聴感上の影響が全くなくなるわけでもない気がします。つまり、かえって回路(信号経路)が複雑になっただけのような気も。
失礼を顧みず、素人の底浅い考えにお付き合いいただければ幸いです。
VT様、菊地様
早速のご回答、ありがとうございました。
西村様、こんにちは。
v1プレート側のループを考えるにあたって、2つのものが余計にあります。
1つがNFB回路で、もう一つがFETリプルフィルターです。
前者は、とりあえずR5の両端をショートして取り除いて考えます。
また後者は、ソース電圧変動を抑えるものですから、ソース-GND間にコンデンサが入っているのと同等とみなせるでしょう。
そう考えると、ソース-R3-v1P-v1K-C1-C5GNDというのが、v1のプレート電流ループになるのではないでしょうか。
その通りです。
初段の出力ループは、西村さんご呈示のルートになります。
電圧増幅段の場合は、途中の電圧調整とデカップリングとクロストーク対策
を兼ねた抵抗の値が大きいので、交流的には電源とは大きく切り離されています。
409Bさん、橋田さん、
それとぺるけさんは、ミニワッターには三端子レギュレーターを使ってなかっですね。
The Single Amp. Projectに使っていたのを、ミニワッターと勘違いしてました。
先の投稿では間違えた事を言ってしまい、大変失礼しました。
VT様、菊地様
関連で質問があります。
VT様がおっしゃられたのはぺるけ様の下記のページですね。
http://www.op316.com/tubes/mw/mw1.htm
この回路のV2の信号は V2 P → OPT → C3 → V2 K とループすると思うのですが、V1 はどのようにループするのかまったくわかりません。
ちなみに菊地様の
https://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/pcl86s_new.htm
は V1 P → 10μF 350V → 470μF 10V → V1 K で間違いないでしょうか。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
VTさんから説明がありましたが、ぺるけさんは、例えば全段差動にしても
その効果を再確認し啓蒙するのみで、自身の発案の様な事は言われた事はなく、
必ず先人達の回路を検証して、その原流を探求する努力をされています。
私が感服したのは「ショートカット回路に定電流回路を組み合わせて、その効果を格段に上げた」事です。
勿論、定電流回路は半導体回路で常用されているので、ぺるけさんの発案ではありませんよね。
でもこれを、ミニワッターに採用したのは、これはクリーンヒットだと思うのです。
ぺるけさんの回路は「適材適所と組み合わせの妙」に、いつも感心させられてしまいます。
大体の方は、高級な球を使うときは回路にも凝りますが、安い球を使うときは回路や部品にも
手を抜いてしまう傾向がありますよね。しかし、例え安い球でも「きちんとした回路と良い部品を
組み合わせて」あげれば、予想以上の良い特性を見せてくれるものです。勿論音も然りですけどね。
これは先に紹介した、拙ミニワッターのレポートの最後にも言っています。
なお、通常のカソードバイアスの抵抗値はせいぜい1kΩ位ですが、
これを定電流回路にすると10kΩ以上のインピーダンスを持つ事になります。
(理論上はインピーダンス無限大ですが、実際は十数kHz位で、高域は一気に落ちる)
なので、電源を交流的に切り離す効果は、先にも書きましたが格段に上がります。
煩雑さを厭わなければ、ディスクリートでも組めますが、
三端子レギュレーターが、安く手に入る今だから気軽に出来る回路なのでしょう。
こういうのも「適材適所」の良い例だと思いますね。
長文多謝
橋田様、おはようございます。
@「影響」がどの範囲を言っているかによりますが、少なくとも一般的な計測で観察できるようなモノではないから電解コンデンサーが採用されているものと思います。
A菊池さんがご紹介のぺるけさんの出力ループショートカットは、ミニワッター直結シングル・アンプの<アンプ部基本回路>の解説の中で、「オリジナル」のロフチン・ホワイトアンプをこの出力ループショートカットの祖としておられ、日本では2段直結部分ばかりが注目されていて、このコンデンサのポジションについて言及した記事がほとんどないのはいささか残念ですという記述をされています。
B命題1は「平滑コンデンサ」を通過するを課題としており、「電解コンデンサ」ではないことにご注意ください。これは全く異なる課題なのです。
C命題1に対してはカソードバイアス抵抗が時定数を計算する上での考慮対象です。ただ、増幅回路としてみると出力トランス・真空管の内部抵抗も考慮する必要がある場合もあります。
D命題2はおそらく誤りです。バイパスしただけでは命題1の問題を回避できないと思います。このためにDに対する解もできません。
ぺるけさんの「出力ループショートカット」は、B電源側とカソードの間にコンデンサを入れるという要素に加え、平滑コンデンサとの間にはある程度以上のインピーダンス(交流抵抗)が挿入されているという要素が必要であり、「カソードバイアス抵抗には並列にコンデンサが入っていない(疑似)定電流バイアス回路」であることでこれが成立していると私は理解しておりますし、通常のアンプではこの出力ループショートカットが採用されていない原因ともなっているかと思います。
また、このことが菊池様の回答と私のモノで似て非なる話をしている理由ともなっているかと思います。
もしよかったら教えてください。
命題1 不平衡回路である以上は、平滑コンデンサーを音声信号が通過する
ということは理解しました。
であれば、
@平滑コンデンサーが電解コンデンサーである場合、周波数特性を持つと言われる電解コンデンサーで出力レスポンスに影響はあるように思えますが、実際には、時定数周波数が低いので、影響は些少だということなのでしょうか?
命題2 最終段カソードと出力トランスとをバイパスすると、命題1の問題を回避できる
Aこれは、一体だれの「発明」なのでしょう? 特に発明とまでは言えない気がするし、WEの回路でもすでに使われていたのであれば、なおさらそういう気がしますが… この点について菊地様の御説明と、VT様の御説明の間には微妙な違いがあるような気が致しましたが。それともその両者にはまた違いがあるということなのでしょうか?
B回避できるとしても、今度は、そのバイパスコンデンサーを音楽信号は通るので、同じ電解コンデンサーを使う以上は、命題1の本質的な解決にはならない気がしますが?
C定量的に、このバイパスコンデンサーの時定数を計算するときに、抵抗値として考慮するべきなのはどの値なのでしょう?真空管内部抵抗も考慮することになりますか?
Dその結果として、結局この「バイパスコンデンサー」が命題2の意味を持つには、平滑コンデンサーとの容量でどのぐらいに設定すればよいのでしょうか?
以上、もしよろしければお教えください。
VTさん、ありがとうございます。
409Bさん、こんばんは。
B電源とカソードをコンデンサで接続するのですから、カソード側が受ける影響で加わるものは「B電源電圧の変動」ということになるかと思います。
ということで、電源投入時のB電源電圧上昇・B電源に残るリプル・電源切断時のB電源電圧降下がどのような影響をカソード電圧に及ぼすかを考えて、必要ならカソードのバイパスコンデンサの耐圧を変更することになるかと思います。
VTさんありがとうございます。
カソードバイアスで出力ループショートカットをかけると
DCはカットされていても、高電圧のACが音声信号として
カソードにかかる可能性はないでしょうか。
もしそうなら、カソード抵抗に並列のバイパスコンデンサーは
出力ループショートカットを入れた場合、耐圧オーバーに
ならないよう配慮する必要があるのでしょうか。
WEの回路図はコンデンサーの耐圧が明記されていない印象です。
(WEは業務用でプロが扱うため、自明として記載していない
のかもしれませんが。)
409Bさん、こんばんは。
ttps://kankyu.ehoh.net/page022.html (先頭にhを追加)に有名なWE-91Bの回路図がありますが、C6の25μFが入っている位置を見ていただくと出力ループショートカットの一例であることがわかります。
同様に、ttps://kankyu.ehoh.net/page019.html (先頭にhを追加)にはWE-86-C 300Bプッシュプルの回路図がありますが、C13の16μFが同様に出力ループショートカットの一例となっています。
ということで、一般にはご推察の位置にコンデンサを入れていただく形になります。
VTさん、菊地さんありがとうございます。
「出力ループショートカット」というのがあるのですね。
カソードバイアスのプッシュプルアンプなので、たとえば
100uF 450Vの電解コンデンサー の+を出力トランス一次側のB+に、
−を出力管のカソードにつなぐ訳でしょうか。
(カソード抵抗は共通にしています。)
既にVTさんからもレスが出ていますが、もう少しフォローすると・・・
>電気的にはリップルをアースに逃すだけで、音楽信号を通す訳でないですね。
アンプ部の回路に因りますね。例えば全段差動アンプやマッキントッシュアンプ等は
出力ループが電源には回り込まないので、理論上は電源で音が変わる事はないです。
それと・・・電源リップルは皆無でなければ、音質を語るのは難しいのでは?
今は半導体式リップルフィルターという、廉価で効果絶大な方式もあるのですから・・
一方、SEPPやシングルアンプ等のアンプ回路では、
出力ループが電源を通るので、当然ですが電源の様式で音も変わります。
シングルアンプの場合ですが、私が師匠と仰ぐ「ぺるけ」さんは、この問題を「出力ループショートカット」
用にOPTのB端子とカソードとを、直接繋ぐコンデンサーを別途入れて解決しています。
さらに、カソード抵抗の替りに定電流回路を入れて、出力信号の洩れを防止していています。
私もやって見たのですが、本当に簡単な回路で大きな効果の得られる素晴らしい方式で、
追試して見て改めて、ぺるけさんのアイデアには感服してしまいました。合掌
ttps://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/pcl86s_new.htm(先頭にhを追加)
さらにSEPPの場合も出力ループ専用の電解コンを別途入れて
出力ループが電源に回り込む事を減少させています。
ttp://www.op316.com/tubes/mw/mw-19v-p5.htm(先頭にhを追加)
もっとも趣味の世界なので、最終的には自分のやりたいようにすれば良いのですが、
電源を弄るのなら、一応は出力ループの事も理解しておいた方が、問題解決への近道かと思います。
409Bさん、こんにちは。
特にシングルアンプであれば、電源のコンデンサ-出力トランス-出力管-カソードバイパスコンデンサ-電源のコンデンサで電流ループが出来ていますので電源のコンデンサにも信号電流が流れます。
ということで、影響を全く受けないと云うのは難しいかと。
真空管アンプで整流管の直後にポリプロピレン・コンデンサー を
リップルフィルターとして使ったところ、リップルは良く取れて、
綺麗な音になったのですが、なんだかコクのない細身の音に感じました。
電解コンデンサー またはオイルコンデンサー に交換しようと思いましたが、
電気的にはリップルをアースに逃すだけで、音楽信号を通す訳でないですね。
果たしてコンデンサー の種類で音質が変化するものなのでしょうか?
1次側断線
不良内容は、1次側 直流抵抗が (テスターで測定)
Aの商品 P1は800ΩーB-P2は150Ω Bの商品 P1は200ΩーB-P2は2,000Ω
廃棄を考えましたが、NETでは希少トランスとのこと。
巻き直して使っておられる方も多いとのこと
もし、必要であれば、無償提供いたします。運賃もこりらで負担します、
参考、「家安冨三」でブログを立ち上げています。
よろしくお願いいたします。
お世話になり、ありがとうございました。
しばらく試聴していましたが、KT88らしい解像度の良いキレの有る音が出て、低音のDF感は今一つですが、余裕のある良い音がしています。
やらかした割には十分満足な出来になりました。
これも、VT様、菊地様のお陰です。
毎回、新しいテーマ(今回は3段直結回路でした)で製作していますので、又、お世話になる事もあるかと思いますが、その節はよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
谷口様
各部の電圧が設計通りになっているようであれば「KT88の自己バイアス抵抗である1.5KΩと出力トランスの間の配線を外して1.5KΩを直接GNDに接続する」状態で常用していただいても、真空管などに無理がかかることはありませんのでご安心ください。(そのため、この状態が落としどころの一つとなると考えてチェックの第一ステージにしていました。)
予測はしていたものの、出力トランスを含めた負帰還にできなかったのは残念です。
最後に、現状や出典・変更点などいろいろな情報を最初から明示していただいていたおかげで、異常原因の推測がスムーズに行うことができました。ありがとうございます。
おぉ、無事に解決したようで良かったですね。おめでとうございます。
手こずるようら、私も図書館に行ってMJ誌を探そうかと思っていたのですが、
VTさんの適切なアドバイスのお陰で解決して、外野ながら一安心です。
お世話になり、ありがとうございます。教えて頂いた様にやってみましたところ、各電圧も回路図と数V差以内に収まり動作する様になりました。只、やはり出力トランスをNFB回路に入れると歪や利得が酷い事になりましたので外しました。K-G2帰還のみにするとそれなりの音になりましたので、それで完成としたいと思います。(KT88のバイアス抵抗をEに落としました。)回路的に無理が無いようでしたらそれで行こうと思いますが、大丈夫でしょうか?
お陰様で、高価な部品がガラクタにならずに済みました。
本当にありがとうございました。
VT様、丁寧かつ分かりやすい説明をありがとうございます。知識の乏しい自分でも分かった様な気がします。
図5を良く見ると0Vからの接続になっていますね。
出力トランス2次側からのNFBが有る場合は特に迂闊にトランスを変更してはいけませんね。以後気を付けるようにします。
まだまだ教えて頂きたい事は山のようにありますが、取り敢えず教えて頂いた様にやってみます。
又、結果をご報告いたしますので、見守ってやって下さい。
ありがとうございました。
谷口様
はい、MJ2023年2月号を持っています。
記事の回路図では、KT88のKと6SJ7のG2に行く線は、NFB用の巻き線の下側から取っています。
で、PMF-30WS-1.6Kのトランスは図5にあるように1次側上端子(P)の電圧が高い時は2次側の上の端子(SPの16ΩとNFBの24Ω)の電圧が高くなるように巻かれています。
そこでNFBの24Ω側をGNDに落としてNFBの0Ω側から信号を取り出すことで正負を反転して、それをKT88のKと6SJ7のG2に戻している(帰還)しているので、負帰還(NFB)になっているわけです。
一方、NFBの24Ω側やSPの16Ωから戻すと正の信号のまま戻すから正帰還(PFB)になってしまいます。
負帰還というのは、車に例えると速度が上がりすぎたら減速し、速度が下がりすぎたら加速することで適切な速度で走るようにコントロールをしている状態ですが、現在の正帰還の状態はこれの逆で、速度が上がりすぎたらさらに加速し、速度が下がればさらに減速するというコントロールをしている暴走自動車状態になっているので、あちこち電圧異常が生じているということです。
もう一つ気になるのは出力トランスを変えていることです。
54頁の「また、低端域でのピークを抑えるためのコンデンサの容量は0,068μFが私のシステムでは最適となりました。同様に広域でのあばれをなくすために積分補正回路(30pF+22KΩ)も入れてあります。」という記述は、逆に言うと、高域や低域の特性に影響を及ぼす出力トランスを変えてしまったら、ここも併せて調整の必要があるかもしれないという点です。
そこで、できればまず「KT88の自己バイアス抵抗である1.5KΩと出力トランスの間の配線を外して1.5KΩを直接GNDに接続する」ことでKT88-6SJ7間の帰還だけ有効にして、出力トランスは帰還ループの外に出した状態動作チェックをします。(この状態でもDCレベルでは問題なく動作し、音質はいざ知らずちゃんと音も出るはずで、ダメなら他にも問題があるということです。)
それで問題がなければ1.5KΩを0Ω端子側に16Ω端子はGNDに接続しなおして最終チェックするというステップを踏むことをお勧めします。
菊地様、VT様、ありがとうございます。
菊地様のおっしゃる通りコンデンサを外してみた所、初段〜6SN7、6SN7〜KT88共に250V位で若干電圧が上がりました。
VT様は回路図をお持ちなのですね、6SJ7は6.3〜0VでEに落としてあります。測定値も6.3Vになっています。
NFBに関しましてはなんとなく概念的にしか理解しておらず、電気的にはさっぱりです。ご指摘の通り2次側16Ω端子を同じ様に繋いであります。
NFB回路の部分は電圧も上がらず、初段G2にかんしては−30Vで、おかしいとは思ったのですが、KT88が暴走しているせいかな?位に思っていました。
では、SP端子の配線はそのままで、NFBの配線のみ黒・青を逆にすれば、音質はともかく、取り敢えず動作はすると言う事でしょうか?
ご指南下さい。
おっと、出力管を抜くと前段の動作も異常動作になってしまうとの事で、これは失礼しました。
やはり回路図無しでのトラブルシュートは無理っぽいですね。
谷口さん、
前回の私の書き込みは全て撤回です。済みませんが無視して下さい。
谷口様
このアンプは12SJ7-6SN7-KT88が直結で、かつ、初段(12SJ7)のG2電源がKT88のカソードから取られているためにどれか1本でも真空管を抜いてしまうとまともにチェックできないという優しくない設計になっています。
原設計では12SJ7に対して6SJ7を用いているということですが、これに合わせてヒーターの配線を変えていますでしょうか。
また、PMF-30WS-1.6KはNFB用の巻線がありますが、PMF-15WS-1.6KにはNFB巻線がありませんが、ここをどのようにしているのでしょうか。
もし、出力巻線を使っているなら、青(16Ω)側をGNDに接続して黒(com)側からNFBを掛けないと位相が反転しているためにPFBとなってしまい、発振→暴走となってしまう可能性があるでしょう。
これについてはチェックのためにKT88の自己バイアス抵抗である1.5KΩと出力トランスの間の配線を外してGNDに接続することでフィードバックを外すという手もあるかとはおもいます。
なお、PMF-30WS-1.6KのNFB巻線は24Ωに対し、PMF-15WS-1.6Kは16Ωまでしかありませんから、NFB量が異なってしまいますし、負帰還抵抗の調整や補正回路の定数変更が必要になる可能性があるかと思います。
菊池様がアドバイスしているKT88を抜いてチェックする場合、別にDC150Vの電源を用意してKT88のカソード抵抗の両端に接続することをお勧めします。
先にも書いたように”KT88は抜いておいて”下さい。
決して安い球ではないのに、これ以上暴走させるとボケてしまう恐れがありますからね。
レポートを読むと、カソードフォロワー段の動作が怪しいですね。
出力管を外しているのでB電圧が2割位高く出るのは想定内ですが、
カソフォロ段のカソード電位が回路図と2倍近く違うのは、明らかに異常です。
さらに
>そこの電圧は116Vのところ231Vあります。
というのも明らかに異常ですから。
そこで、初段のプレートとカソフォロ段のグリッドを繋いでいる
パラレルのコンデンサーというのを外して見て下さい。
そしてKT88は抜いた状態で電源を入れてカソフォロ段の各電圧を測定して見て下さい。
・・・このコンデンサー周辺の配線間違いか、ショート故障を疑っています。
ここまでやって見て下さい。
ありがとうございます。
回路図を貼り付けようとしたのですが、出来なかったので、文章にします。
B電源回路は省略して、B1・500V出力トランス、B2・338Vカソードフォロワー(6SN7)、B3・290V初段(6SJ7)です。
ヒーターバイアスは、KT88 6SN7間140V B3〜E接続
ここまでは、ほぼ回路図通りの電圧が出ています。
KT88のカソードGは出力トランス2次側16Ω端子からの接続でコンデンサとパラレルの1.5KΩ/25Wからの接続で270KΩとパラレルのフィルムコンデンサを挟んで初段G2への負帰還回路になっています。GE間の抵抗値は1.5KΩでした。
KT88のB・Cは100Ωを繋いで出力トランスPで、回路図では463Vなのですが、B1・500Vがそのまま出ている感じです。Dは6SN7のカソードに接続で30KΩを挟んでEです。電圧は回路図では125Vなのですが、238Vあります。
B3は初段Pと6SN7G間に150KΩとパラレルのフィルムコンデンサを挟んで接続してあります。そこの電圧は116Vのところ231Vあります。
KT88のGは回路が安定した状態で150Vというところ、電圧が上がり始めたところで暴走してしまったので、測れていません。
取り敢えず先述の各電圧は初段と6SN7を挿した状態でのものです。
こんな感じです。
よろしくお願いいたします。
MJ誌は購読していないので回路が判らないのですが、一般的な方法として・・
1.まずテスターがないと何も出来ないので、新しいのを購入して下さい。
2.そして電源は切った状態でKT88ソケットの8番端子(カソード)とアース間の抵抗値を測り
回路図と合っているか確認してみて下さい。(パスコンがある場合は、数値が安定するまで
しばらく待ってから読み取って下さい。)
3.次にKT88を両方とも抜いて電源を入れ、KT88ソケットの4番端子(スクリーングリッド)と
5番端子(コントロールグリッド)の電圧を測定し、同じく回路図と合っているか確認して下さい。
とりあえず、ここまでやって見て下さい。
それとヒーターバイアスを掛けているのは、
どの球に対してなのか教えて下さい。
2023年2月号の征矢進氏KT88アンプについての質問なのですが、どなたかご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?当方、詳しい回路図なら読める程度の(勿論設計は出来ません)者です。記事を見ながら製作してみたのですが、KT88が暴走・破損してしまい、巻き添えでテスターまで壊れてしまって原因を探る事が出来ません。手持ちの部品と予算の関係で初段管を6SJ7に、出力トランスをゼネラルトランス15WS−1.6Ωに変更しました。何度チェックしても配線ミスは無いと思うのですが,わかりません。B+電圧は1・2・3共に正常、ヒーター電圧、ヒーターバイアス電圧も正常です。その後のチェックが出力管の暴走で出来ません。こういう場合はどうやって対策を進めていけば良いのでしょうか?
どなたかアドバイスを頂ければ幸いです。
土屋様
御示唆いただき、ありがとうございます。
色々と、単純ではないことを理解いたしました。
自分なりに実験・考察を経た上で、また御指導頂ければと
思っております。どうか長い目で見守っていただければ。
おはようございます。
密着ではなくギャップ幅の倍以上離した位置に磁石を付けないと定格電流を維持できないかもしれません、又この用途に適した着磁方向の物が入手できるかという問題があるかもしれません、実際に始めてみると色々ありそうですね。