投稿者: 橋田
投稿日時: 25/09/27 12:52:06
菊地様
ありがとうございます。
確かに、それぞれを電池運用(A電池、B電池)し、フィラメント片側だけでマイナス極の共有が完結しているなら、干渉しないようにも思います。
ですが、現実には、共通のトランスで(別のトランスにしても、無限遠に隔離しない限り)フィラメント電源の交流分(パルスにせよリップルにせよ)は、トランスを介して干渉する気がしてました。パルス電源などになるとかなり現実的な問題になることもあるかもしれません。
他には、アースの取り方(フィラメントを片側アースする等)と局所での回路が形成されて、やはり干渉がありそうな気が致しますが。
御紹介いただいた作例は、賢明にも直流点火で片側アースを避けているわけですね。もっともこの作例は、さらに当時流行した木村氏の作例の追試であり、同氏は直流点火だからハムバランサーを使わなかっただけのこと(それが普通の発想と思います)であり、むしろオーソドックスな回路路ということになります。
逆に言えば、直流点火なのに、ハムバランサーを使うのはノイズ的には弊害の方が大きい可能性があるということかと。もっとも、フィラメント電位差による片減りを避ける意図がある場合もあり、プロコン相半ばするのかもしれません。
結論的に、理想回路はともかく、実機では、いかなる形式にせよフィラメント電源のノイズは、信号電流に影響を与えることは否定できず、そのノイズ源の1つとしてコンデンサーがある以上は、やはり「音は変わる」(人間の耳に知覚できるかどうかは別問題として)ように考えます。
ケミコンにフィルムコンを加えるのではなく、ケミコンだけ、フィルムコンだけなら聴感比較が意味を持つのではないかとも。